「自動車競技」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
20行目:
レーシングチームには大まかに分けて2種類がある。1つは自動車メーカーによるレーシングチームである。自動車メーカーが自動車競技に参戦する代表的なメリットとして、自社およびその製品(車両)に対する大きな宣伝効果を得ることができる点が挙げられる。また極限状態でレースを行うことで得られるデータやノウハウをそのまま市販車にフィードバックすることで、より消費者に満足される製品を開発するための手助けとなる相乗効果も期待される。このように自動車メーカーそのものが自動車競技に参戦することを「'''ワークスチーム'''(ワークス体制とも)」と呼ぶ。しかし、その反面に[[景気]]やそのメーカーの[[株価]]の低下によって株主の反対によっての撤退や、車両規定の変更により撤退を余儀なくされることもあるなど、大企業になればなるほど企業幹部や上層陣の意向だけではレースを続けることができないという点もあり、自動車メーカーによる参戦にも一定の問題は残っている。
 
逆にもう1つは自動車メーカーではない企業や個人が資本投資を行い人員を集めてレースチーム組織を結成することである。これを「'''プライベートチーム'''(プライベーターとも)」と呼ぶ。プライベートチームのメリットとしては、景気や戦績を抜きに自らの精神力が不屈である限り参戦することが可能な点である。しかし、レースに参戦するためには多額の資金を必要とする。
 
レースに参戦するためには多額の資金を必要とするため、ワークスチーム、プライベートチームにかかわらず、参加する障壁は非常に高い。
 
自動車競技の特徴として、レースに参戦を続けるためには、あるいは車両性能の向上のためにどうしても資金が必要な競技でもある。そのためにレーシングチームは[[スポンサー]]という出資者を募る必要がある。スポンサーには資本的なスポンサーと技術的なスポンサーがある。スポンサーによる応援によってレーシングチームの運営や車両性能の向上が図られる。これらの恩恵を受けた見返りとして車両やレーシングスーツなどにスポンサーの名前や[[ロゴ]]を掲載するため、一種の[[広告]]としての役割を担う。これは[[フォーミュラ1|F1]]において[[チーム・ロータス|ロータス]]が先駆けて行ったため、これが派生して「走る広告塔」という言葉も生まれた。