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{{Otheruses|[[プロレス]]の技|[[原画家]]・[[イラストレーター]]|さそりがため|}}
[[File:Benoit sharpshooter.jpg|thumb|[[クリス・ベノワ]]によるサソリ固め(シャープシューター)。]]
'''サソリ固め'''(サソリがため)は、[[プロレス技]]の一種である。'''スコーピオン・デスロック'''(''Scorpion Deathlock'')とも呼ばれる。英語圏では[[ブレット・ハート]]が名付けた'''シャープシューター'''(''SharpshooterSharp Shooter'')と呼ばれている。
 
== 概要 ==
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=== 日本以外におけるサソリ固め ===
日本以外ではアメリカの[[WWE|WWF(現:WWE)]]で活躍した[[ブレット・ハート]]の[[フィニッシュ・ホールド]]として認知されており、英語圏ではブレットの名付けた'''シャープシューター'''と呼ばれている(技名はブレットのニックネーム「ヒットマン」が由来)。この技をアメリカで初めて認知させたのは[[WCW]]で活躍した[[スティング (プロレスラー)|スティング]]であり、日本での英名と同じく'''スコーピオン・デスロック'''の名称で使用(スティングのモチーフはサソリ)。
 
ブレットは左利きであるため、左足を軸に技を掛けるので[[長州力]]らのサソリ固めとは形が左右対称となっている。日本では、それをシャープシューターとしてサソリ固めとは別の技とする見解もあったが、[[ショーン・マイケルズ]]や[[クリス・ベノワ]]らが使用している右で抱える形の技もシャープシューターと呼称されていることから、現在では同一の技として認識されている。
 
アメリカでは、この他に「リバース・フィギュア・フォー」「クローバー・リーフ・レッグ・レイス・クラブ」「グレイプヴァイン・ボストン・クラブ」などの名称で使用しているレスラーがいる。
 
WWEでは団体史上最悪の汚点とも言われる[[モントリオール事件]]と因縁の深い技であり、ブレットのフィニッシュ・ホールドとして認知されていることから、[[ハート・ファミリー|ハート・ダンジョン]]出身者をはじめとするカナダ人レスラーが、この技を好んで使用する傾向にある。
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== 派生技 ==
; [[テキサスクローバーホールド|テキサス・クローバー・ホールド]]
: [[テリー・ファンク]]のオリジナル技。日本名は'''四つ葉固め'''。'''テキサス・クローバー・リーフ'''、'''テキサス式四つ葉固め'''とも呼ばれる。[[テリー・ファンク]]のオリジナル技。相手の足のロックを両腕で行なう。
; トライアングル・スコーピオン
: [[木村健悟]]のオリジナル技。'''三角式サソリ固め'''、'''サソリ式地獄固め'''とも呼ばれる。[[木村健悟]]のオリジナル技。相手の足のロックはそのままに、クロスした足を自分の股でロックする。デスロックの状態が深く極まる。
; サソリ弓矢固め
: [[藤波辰爾]]のオリジナル技。サソリ固めを決めた状態で自分の片足を相手の背中につけて、相手をひっくり返し弓矢固めに移行する。あまり見栄えが良くなかったからか、ほんの一時期使用したのみで、現在は使われていない。
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: [[アダム・コープランド|エッジ]]のオリジナル技。足を逆に組み、ステップオーバーせずに極める技を「Edgecator」の呼称で使用する。
* [[石川孝志]]が使用するものは、石川が大相撲出身という出自とあわせて「スモーピオン・デスロック」と呼ばれた。また石川はサソリ固めの体勢からステップオーバーをせず、そのまま後ろへ倒れこみ変形の[[足4の字固め]]と[[アキレス腱固め]]の複合技に持ち込むという独自のバリエーションを持っていた。
* [[ドウェイン・ジョンソン|ザ・ロック]]もシャープシューターという技を使用していたが、足首を逆に組み小脇に抱えていただけであり、実質的には異なる技である。
 
== 対抗策 ==
* 技を決められた後腕立て伏せの姿勢で自分の体を持ち上げて、その勢いで相手を前のめりに倒す。またはそのまま前進してロープブレイクに持ち込む。
* 足を組まれ、相手がステップオーバーする直前に顔に[[ビンタ]]などを打ち込んで回避する。
* 足を組まれ、相手がステップオーバーする直前に[[フォール技#スモール・パッケージ・ホールド|スモール・パッケージ・ホールド]]で返す。[[越中詩郎]]が[[武藤敬司]]とのタッグマッチで[[前田日明]]&[[高田伸彦]]組を破って第4代[[IWGPタッグ王座|IWGPタッグ王者]]に就いたのがこの返しである(高田にサソリ固めをかけられる際に足を組まれ、ステップオーバーされる前に首固めで逆転の3カウントを奪った)。
* 技を決められる途中では、相手が体を反転させる時に自ら勢いを付けてバランスをくずして投げる。その後、相手の足首を持って[[ヒールホールド]]等に持ちこむことが出来る。[[武藤敬司]]はかつて長州と対戦した際、サソリ固めを返し変形[[足4の字固め]]に捕えた。
* ブレット・ハートはシャープシューターを掛けてくる相手を、逆にシャープシューターに捕える返し技を持っていた。
* ステップオーバーされる時に相手の股を抜ける。
 
== その他 ==
* [[剛竜馬]]が[[テレビ朝日]]の番組『[[リングの魂]]』でこの技の実演を行おうとしたが、脚のロックが分からず数度に渡って挑戦するも、結局出来なかった。
* [[佐々木健介]]はかつて長州の弟子だった頃にこの技を得意としていており、師匠同様の使い手の一人として広く認知されていたが、[[長州力]]との金銭関係をめぐるもつれで対立するようになって以来、この技を出さなくなった。
* 長州は[[藤原喜明]]に、この技をかけることができなかった。