「医療観光」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎医療観光に関する誤解: 。の位置を移動
4行目:
 
== 概要 ==
医療を目的とした[[旅行]]の歴史は古く、[[古代ギリシア]]では[[地中海]]各地から、[[サロニカ湾]]の[[アスクレーピオス]]の聖域へと[[巡礼]]および療養に訪れる習慣があった。また、日本における[[湯治]]や欧米での[[スパ]]など療養と行楽を兼ねた[[温泉]]への滞在や、[[サナトリウム]]などへの[[転地療養]]も盛んに行われた。
 
医療観光とは、主に安い手術代や投薬費、高度医療技術[[臓器移植]][[整形手術]][[健康診断]]・[[性転換手術]]など、自国では不可能、高価、求めている結果が得られない医療を受けることを求めて、先進工業国の患者や途上国の富裕層患者などが他国へ渡航するものが中心である。

渡航先には医療技術が優れ医療費が安い[[インド]]をはじめ、[[シンガポール]][[タイ王国|タイ]][[マレーシア]][[メキシコ]]などが多く選ばれている。また、[[美容整形外科]]手術や歯科医療などで訪問する観光客の多い[[大韓民国]]も各国の富裕層などへ高度医療を売りこもうとしているなど、多くの[[家]]が医療観光への参入を目指している。日本は、高度医療技術、[[カントリーリスク]]が低いなどの観光魅力度をアピールしている。
 
医療観光に訪れる患者は長くその国に滞在するほか、その見舞客も訪問することもあるため、[[ホテル]]や[[観光地]]などの分野へも恩恵が大きい。そのため[[外貨]]獲得や、医療機器の需要が増えることによる量産化によるコストダウンにもつながる。