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[[カトリック教会]]は「'''聖書と聖伝を同じく尊敬すべき'''」<ref name="RC30">[[カトリック中央協議会]](2002年)『カトリック教会のカテキズム』30頁、ISBN 4877501010</ref>として、聖書と聖伝を並列させている。[[トリエント公会議]]において聖伝は「同じ畏敬を以て認むべきもの」({{lang-la|pari pietatis affectu}})と位置づけられた<ref>『カトリック大辞典 III』(798頁「トリエント公会議」、[[上智大学]]編纂、冨山房、昭和42年第七刷)</ref>。
 
[[カトリック教会]]は、聖書を聖霊の霊感によって書かれた神のことば、聖伝を「主キリストと聖霊から使徒たちに託された神のことばを余すところなくその後継者に伝え、後継者たちは、真理の霊の導きのもとに、説教によってそれを忠実に保ち、説明し、普及するようにするもの」と説明する<ref name="RC30" />。
 
教会は神からの啓示の伝達と解釈を委ねられており、啓示についての自分の確信を得るに当たっては、聖書だけに頼らず、聖書と聖伝を同じく尊敬すべきであるとされる<ref name="RC30" />。
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{{Quote|「多くの証人の面前でわたしから聞いたことを、ほかの人々にも教えることのできる忠実な人たちにゆだねなさい。」|[[#共同訳聖書実行委員会、日本聖書協会、1998年|日本聖書協会『聖書 新共同訳』]]|テモテへの手紙二 2章2節)}}
 
カトリック教会でいう聖伝とは、[[使徒]]たちがイエスから受け、聖霊によって学んだ、使徒伝承を指す。使徒伝承は「大伝承」とも呼ばれる<ref name="RC30" />。
 
使徒伝承と別に「諸伝承」(神学、おきて、[[典礼]]、信心上の諸伝承)がある。諸伝承は大伝承との照合を受け、([[ローマ教皇]]をかしらとする)教会の教導権の指導のもと、維持・修正・放棄される<ref name="RC30" />。