「ABO式血液型」の版間の差分

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{{main|血液型性格分類|ブラッドタイプ・ハラスメント}}
 
日本の心理的には血液型と性格に関係ある出した結論はされおらず現時点で知られている血液型性格分類はいずれも正しい血液型には統計的な関連は認められていない(ただし、自己成就現象についてこの注釈も参照)<ref name="科学的根拠">
*縄田健悟(2014)「[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/85/2/85_85.13016/_pdf 血液型と性格の無関連性 ―日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠―]」『心理学研究』85(2), 148-156. - 日米約1万人のデータを調べたが有意差は出なかった。
*上村晃弘、サトウタツヤ(2006)「[http://dx.doi.org/10.2132/personality.15.33 疑似性格理論としての血液型性格関連説の多様性]」『パーソナリティ研究』15(1), 33-47.
*広島修道大学人文学部助教授 中西大輔のウェブサイト「[http://www.remus.dti.ne.jp/~nakanisi/ketsueki/index.html 血液型性格判断をやめよう]」 - 血液型性格判断の持つ問題点や差別性が心理学者の立場から詳説されている。
* [[大村政男]](1990, 1998新訂, 2012新編)『血液型と性格』福村出版、1998年。
*大阪大学大学院 生命機能研究科 認知脳科学研究室「[http://www2.bpe.es.osaka-u.ac.jp/ackamaracka/bloodtype.php 血液型と性格は関係があるか?]」
* [[大村政男]](1990, 1998新訂, 2012新編)『血液型と性格』福村出版
*村上宣寛(2005)『「心理テスト」はウソでした。受けたみんなが馬鹿を見た』日経BP社
*WU Kunher, LINDSTED Kristian D., LEE Jerry W. (2005). [http://cat.inist.fr/?aModele=afficheN&cpsidt=16459254 Blood type and the five factors of personality in Asia]. - 台湾の論文。この調査では、血液型と外向性の関連性を否定する結果が出た。
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*Sakamoto, A., & Yamazaki, K. (2004). Blood-typical personality stereotypes and self-fulfilling prophecy: A natural experiment with time-series data of 1978–1988. ''Progress in Asian Social Psychology, 4'', 239–262. - 上記の山崎賢治・坂元章(1992)と同様の内容。
*武藤浩二・長島雅浩他(2012)「[https://kaken.nii.ac.jp/pdf/2011/seika/C-19/17301/22650191seika.pdf 教員養成課程における科学リテラシー構築に向けた疑似科学の実証的批判的研究]」『2011年度科研費研究成果報告書』 - 山崎賢治・坂元章(1992)は1978年から1988年までの11年間に毎年約3,000人(延べ32,347人)を解析したものであるが、このデータを2000年代にまで拡張して解析しても、同様の結果がでることが判明した(詳細な人数・年数は報告書には未掲載)。
*山岡重行(2009)「[http://ci.nii.ac.jp/naid/110007674296 血液型性格判断の差別性と虚妄性(自主企画(2))]」『日本パーソナリティ心理学会大会発表論文集』 - 1999年から2009年までの6600人を調べたところ、血液型性格分類に対するステレオタイプを持つ被験者に限り多くの項目で有意差が出た。</ref>。だが1970年代から2000年代前半にかけて、多くのテレビや書籍が根拠なく分類を広めたため、いまだに血液型と性格の関連性を信じている人もいる<ref>{{Cite web |author=MARI YAMAGUCHI |date=2005-05-06 |url=http://aol.mediresource.com/channel_health_news_details.asp?news_id=6661&news_channel_id=11&channel_id=11 |title=Myth about Japan blood types under attack |work= |publisher=The Canadian Press |accessdate=2014-04-05|archiveurl=http://archive.is/SiAbU |archivedate=2013-02-15}}</ref>。血液型性格分類が広まっているのは、[[日本]]とその影響を受けた[[大韓民国|韓国]]、[[台湾]]といった一部地域だけであり、それ以外の地域では性格と血液型を関係づける習慣がなく、日本の血液型性格分類は奇妙に思われている<ref>海外記事を紹介するnewSphereの記事([http://newsphere.jp/national/20140723-2/ 血液型に対する海外メディアの反応])では「海外では血液型と性格を結びつけることはないためか、日本のこうした慣習は新鮮なようだ」としている。しばしば海外メディアは日本の奇妙(Weird)な習慣として血液型性格診断を紹介している([http://www.nytimes.com/2006/12/14/sports/baseball/14blood.html?_r=1&ref=sports&oref=slogin 米NYタイムズ記事]、[http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-14024206 英BBC記事])</ref>。そもそも血液型への関心自体が薄く、自分の血液型を覚えていない人も多い([[輸血]]が必要な時などは、その場で血液型検査が行われる)<ref>BBC NEWS [http://www.bbc.com/news/magazine-20170787 Japan and blood types: Does it determine personality?]</ref>。
 
血液型性格分類に科学的根拠がないとされるにもかかわらず当たっているように感じる理由として、FBI効果が挙げられている<ref>高田明和 、大村政男 協力『Newton別冊 人体の不思議 からだと脳の秘密/がんとエイズは治るか?』、編集人 竹内均、株式会社教育社、1992年、雑誌07048-10、P.106-107。</ref>
* フリーサイズ('''F'''reesize)効果:「誰もが着られるフリーサイズのTシャツ」のように、各血液型の特徴として挙げられているものが誰にでも当てはまるものである汎用性がある。
* ラべリング(La'''b'''eling)効果:「張られたラベルを信じ込む」ように、「これがA型の特徴」といわれると実際に合ってなくてもそう思ってしまう。
* インプリンティング('''I'''mprinting)効果:「[[刷り込み]]」のようにいったん信じ込むとその印象がずっと残る。
これに関したデータとして日本大学の大村政男の実験で、学生を対象にアンケートの形で「質問紙のA・B・AB・O型それぞれの欄に性格特性と呼ばれるもの(能見正比古のあげたもの)が列挙したものを学生に渡し、『あなたの実際の性格はどの血液型のものに当てはまるか?』と質問した」ところ、どの型の学生も「自分の実際の血液型の欄にある性格特性が一致している」と回答した者が多かったが、このとき意図的にOとA・BとABの血液型のラベルを入れ替えた(つまり「A型の性格特性があてはまる」と答えた人は実際にはO型が一致していると回答していた。)にもかかわらずこのような結果が出ていた<ref>高田明和 、大村政男 協力『Newton別冊 人体の不思議 からだと脳の秘密/がんとエイズは治るか?』、編集人 竹内均、株式会社教育社、1992年、雑誌07048-10、P.106-107。</ref>。
 
こうした血液型性格分類によって人の性格を判断し、相手を不快や不安な状態にさせ差別す言動は[[ブラッドタイプ・ハラスメント]](通称'''ブラハラ''')呼ばれ、近年になり社会問題として取り上げら指摘されるようになった<ref name=BPO>{{Cite web |url=http://www.bpo.gr.jp/?p=5125|title=「血液型を扱う番組」に対する要望 |publisher=BPO(放送倫理・番組向上機構)青少年委員会 |accessdate=2014-04-05}}</ref>。採用試験の応募用紙に血液型の記入欄があったため、改善するよう労働局から指導された企業もある<ref name="nawa">縄田健悟(2014)「[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/85/2/85_85.13016/_pdf 血液型と性格の無関連性 ―日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠―]」『心理学研究』85(2), 148-156.<br />{{cite news|url=http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20140722-OYT8T50051.html|title=科学 血液型と性格「関連なし」…日米1万人超を調査|work=読売新聞(YOMIURI ONLONE)|accessdate=2014-8-17}}<br />{{cite news|url=http://www.yomiuri.co.jp/kodomo/newspaper/compare/20140723-OYT8T50076.html?from=yartcl_popin|title=B型はマイペース?…研究者「関係ありません」|work=YOMIURI ONLINE KODOMO|accessdate=2014-8-17}}</ref>。[[厚生労働省]]は「血液型は職務能力や適性とは全く関係ない」と呼びかけている<ref name="nawa"/><ref>厚生労働省の「血液型は職務能力や適性とは全く関係ない」という発表内容は[http://kumamoto-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/riyousha_mokuteki_menu/zigyounusi/kose-saiyou.html 熊本労働局]のサイトで確認できる。2015年10月12日閲覧<br/>ただし、全国の労働局を総括する[http://www2.mhlw.go.jp/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm 厚生労働省本省]のサイトでは同様の発表内容は確認できない。2015年10月19日閲覧</ref>。
 
一方で、免疫系の観点から血液型性格分類を支持する研究<ref>藤田紘一郎(2006)『パラサイト式血液型診断』新潮選書</ref><ref>藤田紘一郎(2010)『血液型の科学』祥伝社新書</ref>や、日本の健常人において、ABO式血液型の遺伝子型と性格特性には有意な関連が認められるとする研究もある<ref>武田真貴子「[https://www.carenet.com/news/general/carenet/40060 本当だった!? 血液型による性格の違い]」ケアネット、2015年6月2日</ref>。