「ナルコレプシー」の版間の差分

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=== 薬物療法 ===
[[中枢神経刺激薬]]を使用することで日中の眠気を抑制することができるため、この目的に[[メチルフェニデート]](リタリン)・[[モダフィニル]](モディオダール)・[[ペモリン]](ベタナミン)が主に使用されている<ref name=harrison /><ref name="jssr-narco-guideline" />。また、[[抗うつ薬]]が情動脱力発作や睡眠麻痺といったREM、[[レム睡眠]]関連症状を抑制することから、三環系抗うつ薬やSSRI、SNRIが主に用いられる<ref name="jssr-narco-guideline" />。[[Γ-ヒドロキシ酪酸|4-ヒドロキシ酪酸]] (4-Hydroxybutyrate、GHB) も治療に使われることがあった。
 
日中の眠気抑制を目的とした投薬の、[[2012年]]現在の主流はモダフィニル(モディオダール)である。これには、メチルフェニデートやペモリンに比べて[[依存性]]の問題がないことや[[肝臓]]への負担が少ないことなど、[[副作用]]が少ないことが挙げられる<ref name="jssr-narco-guideline" />。本剤は、ナルコレプシー専用の治療薬として日本国内で承認され、最大30日分まで<ref>平成22年4月1日より適用。{{PDF|[https://web.archive.org/web/20140508025120/https://www.kokuho.or.jp/whlw/lib/hoi_100305_1_11.pdf 新旧対照条文 ◎療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等]}}(2015年5月8日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>[[処方箋]]が可能となっている。血中濃度の半減期が12時間と比較的長く<ref name="jssr-narco-guideline" />、朝食後に一回飲むだけで約8時間効果が持続する。
 
メチルフェニデートは、血中濃度の[[半減期_(薬学)|半減期]]が7時間ほど、実効時間は4時間ほどであるため、症状によっては1日複数回の服用となる<ref name="jssr-narco-guideline" />。日本においては、不正使用や乱用の問題から登録医のみが処方可能となっており(詳細は[[メチルフェニデート#日本での歴史|本剤の記事]]を参照)、他剤で充分な効果が得られない場合や副作用によって他剤を使用することが困難な場合などに限って使用し、主剤として用いるのは極力避けるべきであると、日本睡眠学会は発表している<ref name="jssr-narco-guideline" />。