「オデッセイ (映画)」の版間の差分

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宇宙飛行士の'''マーク・ワトニー'''は火星への有人探査計画であるアレス3に、クルーとして参加する。火星での探査任務中、[[砂嵐|大砂嵐]]に襲われたワトニーらクルーは、全ミッションを放棄して火星からの退避を決めてロケットへ向かうが、その最中に折れたアンテナがワトニーに直撃する。指揮官の'''メリッサ・ルイス'''とクルーたちは現状と環境をシステムから計算した結果、ワトニーが死んだと判断して火星上の軌道へ戻り、さらに地球上の軌道へ帰還するためのヘルメス号に乗って出発してしまう。
 
ところが、ワトニーは生存しており、火星に一人取り残されてしまったことを知り、残されたわずかな物資を使って生き延びようとする。しかし、地球から救助隊がすぐに来る見込みはない。ワトニーは持ち前の植物学者としての知識を活かし、前ミッションから残留保存されていた資材を材料に水、空気、電気を確保すると、さらに物資の中にあった感謝祭まで開けるなと書かれた箱の中から生のジャガイモを発見し、火星の土とクルーの排泄物をもとに耕作用の土を用意し、そのジャガイモの栽培に成功する。
 
次のミッションであるアレス4が到着するまでの4年間を生きのびようとするが、火星の厳しい環境がそれを阻む。その頃、NASAではソーラーパネルやローバー2が動いている事で、死亡していたと思われていたワトニーの生存が判明する。しかし、食料が足りず、通信さえ取れない状況にあるワトニーの生存を、地球に向かっているクルー達には秘密にされていた。

ワトニーは過去に火星に送り込まれていた無人探査機[[マーズ・パスファインダー]]を見つけ、その通信機能を回復させた。NASAソーラーパネルやローバー2が動いている事でワトニーの生存を知り、更に、彼がマーズ・パスファインダーを掘り出す事を察知して、地球側に保管されていたマーズ・パスファインダーのレプリカを通して短い通信を可能にした。だが、複雑な会話をする為にはあまりに短いため[[16進法]]を用いた通話方法を確立させ、NASA側が直接通信の為に、ローバーのシステムをハッキングしてシステムを追加する事をワトニーに教えた事で直接通信が可能になった。
 
ワトニーのために追加の食料などを送ることを決めて急遽、輸送のロケットを打ち上げるものの、急ぐ余りに一部の点検をしなかった為、予期せぬトラブルが起きて打ち上げに失敗してしまう。NASAのロケットによる支援ができなくなった時、[[中国国家航天局]]から助けが提供され、救助のための輸送を中国のロケットが引き受け、地球軌道に乗せることに成功する。