「心肺蘇生法」の版間の差分

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胸骨圧迫(きょうこつあっぱく)とは、一般に心臓マッサージと云われるものである。
 
心肺蘇生法の中心を成す対処法で、[[心停止]]した人の胸の[[心臓]]の心臓のあたりを両手で圧迫して[[血液]]の循環を促す。
[[胸骨]]の下半分、胸の真ん中に手の付け根を置き両手を重ねて、圧迫する。[[肘]]を真っ直ぐ伸ばし、100〜120回/分の速さで継続出来る範囲で強く、圧迫を繰り返す。ガイドラインでは「胸が約5cm沈むように圧迫するが、6cmを超えないようにする」とあるが、その場で測れる訳ではないので、継続出来る範囲で「強く」で良い。押したらしっかりと胸を元に戻す。訓練を受けていない救助者は[[自動体外式除細動器]](AED)、または救急隊到着までハンズオンリーCPR<ref>[http://eccjapanheart.org/pdf/Hands-Only_CPR_releaseFINAL.pdf ハンズオンリーCPRに関するAHA勧告声明]を参照</ref>、つまり胸骨圧迫だけを続ける。<br />
極力ほかの人を巻き込む。秒単位で12345と数えてもらう等でもよい。5秒の間に8回以上なら100回/分以上を満たしている(後述)。数えることに応じてもらえれば、胸骨圧迫を代わってもらえる可能性が高い。疲れてきたらまわりの人に1分間だけでも代わってもらう。「強く早く」を維持するためにも交代は必要である。胸骨圧迫を中断する時間を最小限にする。
心肺蘇生の[[国際ガイドライン]](2010年改訂)では、心肺蘇生法の中で胸骨圧迫の迅速な開始と、中断の最小化がもっとも重要視されるようになった。
 
なお「心臓マッサージ」は[[外科医]]が胸を[[切開]]し手で直接心臓を揉むという方法であって、胸骨圧迫は心臓マッサージではないという[[意見]]もあるが誤解である。胸を切開して行う心肺蘇生法は開胸心(臓)マッサージ、開胸CPRといい、[[二次救命処置]](Advanced Life Support; ALS)に含まれるが、それに対して開胸せずに行う心臓マッサージを閉胸心マッサージということがある。その閉胸心マッサージの中で、医師や[[看護師]][[救急隊員]]以外の一般市民が[[救急車]]が来るまでの間に行う[[一次救命処置]](Basic Life Support; BLS)として推奨されている心臓マッサージが、この胸骨圧迫である。
 
=== 心臓マッサージ機 ===
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[https://www.lucas-cpr.com/jp/ LUCAS]や[http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/services_products/sector/health_care/#anc03 AutoPulse]がある。
 
== 日本における成人へのCPRの実施例 ==