「能見正比古」の版間の差分
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'''能見 正比古'''(のみ まさひこ、[[1925年]][[7月18日]] - [[1981年]][[10月30日]])は、[[日本]]の[[文筆家]]、編集者、相撲[[評論家]]。
== 人物 ==
[[北京政府]][[奉天市]]生まれ。父は小学校教師<ref name="大村新編">{{Cite book |和書 |author=大村政男 |year=2012 |title=新編血液型と性格 |publisher=福村出版 |page=190-195 |isbn=978-4-571-24048-5 }}</ref>。本籍地は[[金沢市]]。[[第四高等学校 (旧制)]]理科甲類を経て、[[東京大学]]工学部を卒業した後、法学部在学中に[[放送作家]]としての活動を始め、大学中退。[[三木鶏郎]]文芸部に所属し、放送作家としての活動を始める。<ref name="aboworld">{{Cite web |date= |url=https://
姉[[能見幽香里|幽香里]]の影響で相撲部屋に出入りする中、姉と同じ相撲評論を書くことに<ref
1963年から<ref
姉の幽香里からが血液型と性格に詳しく、『血液型人間学』には書かれているが、正比古が中学時代には話を聞かされた<ref name="大村新編"/>。能見とよく会話したことのある心理学者の[[詫摩武俊]]の発言では、能見の師匠であった大宅壮一に[[古川竹二]]の血液型説は当たると教えられ興味を持った<ref>{{Cite journal |和書|author1=佐藤達哉 |author2=渡辺芳之 |date=1992 |title=現代の血液型性格判断ブ-ムとその心理学的研究 |journal=心理学評論 |volume=35 |issue=2 |pages=p234-268 |url=http://www.obihiro.ac.jp/~psychology/pdf/satonabe1993.pdf |format=pdf}}</ref>。心理学者の大村正男は、姉、大宅の両方から伝わった線もありえるとする<ref name="大村新編"/>。その当時1938年頃、姉は[[東京女子高等師範学校]](現お茶の水女子大学) に通学しており、古川は1940年に死亡しており、大村正男は古川の講義は受けていなかったであろうと書いている<ref name="大村新編"/>。[[古川竹二]]は以前この高校の教授であった。
1979年には、『アボ・メイト』を創刊し「ABOの会」も組織した<ref name="大村新編"/>。
1981年に新宿で「三越レディスの会」での講演中、壇上で倒れ急死、享年57歳だった<ref name="大村新編"/>。
== 血液型人間学 ==
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===経緯===
血液型と気質の因果関係について独自のデータを集積し、対象者の思考パターンや行動パターンと絡めて独自に関連づけようとした。能見正比古は多くの書を出版し、テレビ出演を積極的に行ったことにより、彼の提唱する「血液型人間学」は
なお、多くの日本人が[[血液型性格分類]]に関する内容や話題を肯定的にとらえている。場合にもよるが、概ね60〜80%程度の人が血液型性格分類に肯定的な態度を示しており<ref>例えば、次の調査がある。
*Yahoo!リサーチ(2008年12月25日発表)『「血液型本」に関する調査』-「自分の性格が適切に表現されており、共感・納得する」が66%、以下は「自分の性格を客観的に把握できたり、新たな発見がある」(59%)、「個性などを表現する手段や方法のひとつだと思う」(50%)、「友人付き合いで役立つ」(48%)、「恋愛関係で役立つ」(47%)などと続き、肯定的な項目が上位を占めた。
*上瀬由美子・松井豊 (1996) 血液型ステレオタイプ変容の形 ―ステレオタイプ変容モデルの検証― 社会心理学研究,11,3,170-179. -「血液型性格判断は楽しい」(83.6%)、「血液型性格判断が好き」(61.5%)とYahoo!リサーチと同様の結果となっている。</ref>、最近の社会心理学者が行った調査では、大学生の多くは[[血液型性格分類]]が好きであるために「相応の知識を持ってよく話題にし」「血液型と性格の間には多少の関係があり」「自身の血液型についてもある程度当てはまる」という結果が示されている<ref name="yamashita">山下玲子 (2008)
===概要===
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[[File:Pressure vs Blood Types.png|thumb|血液型別のプレッシャーへの反応の仕方]]
「血液型人間学」は、能見正比古
イメージをつかむために、当時よく使われていた料理のたとえ話を紹介しておく。
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===心理学者による統計的な批判の展開===
しかし能見正比古の研究、能見の研究の基礎となった古川の研究、どちらも研究内容は統計学的に「有意の差」を持たないものであり、科学的な試験研究又は調査研究に基づくものではないという批判がある<ref>{{Cite book |和書 |author村上宣寛
一方で、血液型によって統計的に有意な差は生じているが、この差は思い込みによる自己成就現象ではないかという意見もある。
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統計的に相関があるという報告の多くは、原因を予言の自己成就によるものとしているが、その存在を直接的に証明した研究はまだない。このため、統計的に相関がないのか、あるいは統計に相関はあるとしても予言の自己成就によるものなのか、あるいはこれらの相関は血液型によるものなのか、現時点では研究者の見解は一致していない。
過去に各国で実施された血液型と[[性格#5因子モデル|性格の5因子モデル]](ビッグファイブ)による性格検査では、血液型による有意な差は見いだされていない<ref>{{cite journal|last1=Cramer|first1=Kenneth M.|last2=Imaike|first2=Eiko|title=Personality, blood type, and the five-factor model|journal=Personality and Individual Differences|volume=32|issue=4|year=2002|pages=621–626|issn=01918869|doi=10.1016/S0191-8869(01)00064-2}}</ref><ref>{{cite journal|last1=Rogers|first1=M|last2=Glendon|first2=A|title=Blood type and personality|journal=Personality and Individual Differences|volume=34|issue=7|year=2003|pages=1099–1112|issn=01918869|doi=10.1016/S0191-8869(02)00101-0}}</ref><ref>{{cite journal|last1=Wu|first1=Kunher|last2=Lindsted|first2=Kristian D.|last3=Lee|first3=Jerry W.|title=Blood type and the five factors of personality in Asia|journal=Personality and Individual Differences|volume=38|issue=4|year=2005|pages=797–808|issn=01918869|doi=10.1016/j.paid.2004.06.004}}</ref><ref name="sohyuncho">{{cite journal |author=So Hyun Cho, Eun Kook M. Suh, Yoen Jung Ro |date=2005 |title=Beliefs about Blood Types and Traits and their Reflections in Self-reported Personality |url=http://kiss.kstudy.com/thesis/thesis-view.asp?key=2498184 |journal=Korean Journal of Social and Personality Psychology |volume=19 |issue=4 |pages=37-47 }}</ref><ref name="kubo">{{Cite journal |和書|author1=久保義郎 |author2=三宅由起子 |date=2011-03-31 |title=血液型と性格の関連についての調査的研究 |journal=吉備国際大学研究紀要 社会福祉学部 |issue=21 |pages=93-100 |url=http://id.nii.ac.jp/1320/00000741/}}</ref>。この性格検査は、自己評定の性格を数値化するため、「血液型ステレオタイプ」を信じている被験者であれば、自己成就による差が出ることも予想されていた。実際に調査した韓国の徐らの研究では<ref name="sohyuncho" />、被験者の大学生に血液型の特徴に関する質問をしたところ、統計的に有意な差が出たとのことである。しかし、同じ被験者にビッグファイブ性格検査を実施しても差は出なかった。そこで、不思議に思った韓国の孫らがこの論文のデータを再分析してみたところ、ビッグファイブ性格検査でも単独の質問なら「血液型ステレオタイプ」どおり差が出ていたとのことである。しかし、複数の質問をビッグファイブの5因子に集約してしまうと、単独では出ていた差が互い打ち消し合ってなくなってしまったことが分かった<ref>{{cite journal |author=Sung Il Ryu, Young Woo Sohn |date=2007 |title=A Review of Sociocultural, Behavioral, Biochemical Analyses on ABO Blood-Groups Typology |url=http://kiss.kstudy.com/journal/thesis_name.asp?tname=kiss2002&key=2632666 |journal=Korean Journal of Social and Personality Psychology |volume=21 |issue=3 |pages=22-55 }}</ref>。
===脳科学による研究===
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==著作==
*『血液型でわかる相性 伸ばす相手、こわす相手
*『日本人 一民族・一国家・私たちの歴史
*『血液型人間学 あなたを幸せにする性格分析
*『血液型愛情学 愛と性のドラマ・20、000人の証言
*『血液型スポーツ学 陸上競技編
*『血液型活用学 自分を生かし
*『現代性悪説 悪の現代社会に生きる本
*『ねぎまの殿さま 少年少女名作落語
*『血液型エッセンス 性格と人間関係の実用百科
*『血液型政治学 政治を動かす衝撃の事実!
*『マラソン地獄たび 韋駄天野郎たちの激闘のドラマ
*『血液型人生論 一度きりの人生を決める科学的プラン
*『血液型で人間を知る本 研究成果の公開 幸せになる相性の科学
*『新・血液型人間学 あなたの人生を決定づける本
*『血液型と性格ハンドブック 最新データによる人間性百科
*『血液型女性白書
*『血液型ゴルファー学 一線プロ50人に学ぶゴルフ・ライフ
ほか
;相撲関係
*『横綱物語 その栄光と波乱の人間模様
*『相撲部屋物語 土俵をめぐる「花」と「海」の激争
== 共編著 ==
*
*
*〃『血液型おもしろバレー人間学
*〃『「血液型」なるほど性格ハンドブック
*〃『「血液型」ここまでわかる愛情学
*〃『「血液型」ズバリわかる人間学
*〃『「血液型」で人間を知る本
*〃『「血液型」ピタリわかる相性
*〃『「血液型」でわかる幸福学
*
==
<references group="注釈"/>
== 出典 ==
<references/>
== 参考文献 ==
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