「エルボー・ドロップ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
122.222.141.96 (会話) による ID:70138940 の版を取り消し
タグ: 取り消し
1行目:
{{出典の明記|date = 2018年1月}}
'''エルボー・ドロップ''' (''Elbow Drop'') は、[[プロレス技]]の一種である[[日本]]'''肘落とし'''(ひじおも呼ばれるし)
 
== 概要 ==
仰向けに倒れている相手に対し、肘を鍵型に曲げた状態で相手の上突き出すように倒れ込み、曲げた肘の先端部もしくはその少し下の腕の部分を相手の体(主に喉元や部)落とす技(叩きつける。原則としてプロレスでは肘の先端部での攻撃は反則)。昔からポピュラー技で、使用者も多い。序盤から終盤まで様々な状況でも使え、派生技の中には[[フィニッシュ・ホールド]]として使用されるものもある。
 
古くからポピュラーなプロレス技で使用者も多い。序盤から終盤まで様々な状況で用いられており、派生技の中には[[フィニッシュ・ホールド]]として使用されるものもある。
高くジャンプして繰り出すものはジャンピング式と呼ばれる。
 
応用技として、突き出した肘を相手の胸板にジャンプして叩きつける'''ジャンピング式'''がある。
主な使用者は、[[ダスティ・ローデス]]、[[ディック・マードック]]、[[スタン・ハンセン]]、[[ジョニー・バレンタイン]]、[[グレッグ・バレンタイン]]、[[橋本真也]]、[[棚橋弘至]]など。
 
== 主な使用者 ==
* [[ジョニー・バレンタイン]]
* [[ラリー・ヘニング]]
* [[ビッグ・ジョン・クイン]]
* [[アブドーラ・ザ・ブッチャー]]
* [[ドリー・ファンク・ジュニア]]
* [[ディック・マードック]]
* [[ダスティ・ローデス]]
* [[バグジー・マグロー]]
* [[グレッグ・バレンタイン]]
* [[ボブ・オートン・ジュニア|カウボーイ・ボブ・オートン]]
* [[ディック・スレーター]]
* [[スタン・ハンセン]]
* [[クワイエット・ストーム (プロレスラー)|クワイエット・ストーム]]
* [[橋本真也]]
 
== 派生技 ==
[[ファイル:Codazo.jpg|thumb|コーナー最上段からダイビング=== エルボードロップを放つ[[ショ・ホン・マイケズ]]]]ド ===
仰向けになった相手の胸板にエルボー・ドロップを放ち、その体勢のままフォールを奪う。主に重量級巨漢レスラーが使用。
; エルボー・ドロップ・ホールド
 
: エルボー・ドロップを繰り出し、相手の上に乗ったままの状態で[[フォール]]をする。試合結果での表記は「(エルボー・ドロップからの)体固め」となり、エルボー・ドロップから体固めの連携の名称とも言える。重量級の巨漢レスラーが主に使用。
: 主な使用者[[アブドーラ・ザ・ブッチャー]](日本では'''毒針エルボー・ドロップ'''と呼称される)、[[アンドレ・ザ・ジャイアント]](晩年に使用していた)、[[ブラックジャック・マリガン]]、[[ダスティ・ローデス]]('''バイオニック・エルボー'''の名称で使用)、[[ケン・パテラ]]、[[ビッグ・ジョン・スタッド]]、[[ジェリー・ブラックウェル|クラッシャー・ブラックウェル]]、[[ビッグレロイジョブラウ・スタッド]]、[[キングコング・バンディ]]、[[アレ・ザ・ジャイアントーラ小林]](主に晩年'''バカチンガー・エルボー'''の名称で使用、[[曙太郎|曙]]、[[浜亮太]]。
 
; ドライビング・エルボー・ドロップ(フラッシングエルボー)
;=== ランニング・エルボー・ドロップ・ホールド ===
: [[武藤敬司]]の空中で体を高速で反転させて繰り出すエルボー・ドロップ。助走を付けて繰る出すこともある。[[棚橋弘至]]が青天井エルボー・ドロップとして使用している。
; <span id="ダ助走して[[スラディング・エルボー・ドロップ">ダイビング・]]をするように体を滑らせながら仰向けになった相手の胸板にエルボー・ドロップ</span>を放つ。
 
: コーナー最上段やセカンドロープ上から、倒れている相手に向かって飛んでいき、エルボー・ドロップを繰り出す。通常は空中で自らの体を横向きに傾けて繰り出すが、[[天龍源一郎]]は後ろ向きで飛んでいくスタイル(背面エルボー・ドロップ)、[[ランディ・サベージ]]は、正面を向いたまま飛んでいって繰り出すスタイルを得意としていた。[[ブレット・ハート]]はセカンドロープから左手で右の手首を固定して立っている相手にエルボーを当てるスタイルでよく使った。
主な使用者は[[デビッド・ヒース|ギャングレル]]、[[アニマル浜口]]、[[小原道由]]。
: 主な使用者:[[ランディ・サベージ]]、[[ショーン・マイケルズ]]、[[アドリアン・アドニス]]、[[天龍源一郎]]、[[小島聡]]、[[スペル・デルフィン]]、[[デビッド・シュルツ]]、[[ザ・ヘッドハンターズ (プロレス)|ザ・ヘッドハンターズ]]、[[ブレット・ハート]]
 
; [[ピープルズ・エルボー]]
;=== ドライビング・エルボー・ドロップ(フラッシングエルボー) ===
: [[ザ・ロック (プロレスラー)|ザ・ロック]]のオリジナル・フィニッシュ・ホールド。倒れている相手の前に仁王立ちし、場内を見回しながら腕サポータを投げ捨て両手を大きく広げるパフォーマンスを行い、すばやくリング内をロープワークを駆使して一往復、相手の直前で急停止し、両手片足を広げて、体を反転させてエルボー・ドロップを繰り出す。「'''娯楽スポーツ界一しびれる技'''」の異名を取り、パフォーマンス性・観客との一体感を重視した技。
; ラコーナー最上段もしくはセカドロープからジャグ・プして仰向けになった相手の胸板にエルボー・ドロップを放つ。
 
: ロープから走りこんで倒れている相手にスライディングするように繰り出すエルボー・ドロップ。[[アニマル浜口]]と、その弟子である[[小原道由]]が主な使用者。
主な使用者は[[テリー・ファンク]]、[[マーク・ロコ]]、[[ランディ・サベージ]]、[[アドリアン・アドニス]]、[[デビッド・シュルツ]]、[[ブレット・ハート]]、[[ボビー・イートン]]、[[スティーブ・オルソノスキー]]、[[バリー・ウインダム]]、[[シオネ・ヴァイラヒ|ザ・バーバリアン]]、[[ショーン・マイケルズ]]、[[ザ・ヘッドハンターズ (プロレス)|ザ・ヘッドハンターズ]]、[[ビル・デモット]]、[[ペリー・サターン]]、[[ダレン・ドロズドフ]]、[[ランス・ケイド]]、[[ジェイ・リーサル]]('''ヘイル・トゥ・ザ・キング'''の名称で使用)、[[ニック・オールディス]]、[[ザック・ライダー]]('''エルブロ・ドロップ'''の名称で使用)、[[ブライアン・マイヤーズ|カート・ホーキンス]]('''ヒート・シーキング・エルボー'''の名称で使用)、[[ローガン・シューロ|イライアス]]、[[天龍源一郎]]、[[川田利明]]、[[小島聡]]('''いっちゃうぞエルボー'''の名称で使用)、[[高岩竜一]]、[[愚乱・浪花]]('''カニカニ・エルボー'''の名称で使用)、[[アブドーラ小林]]('''ダイビング・バカチンガー・エルボー'''の名称で使用)、[[神田裕之]](旧名称は'''下剋上エルボー''')、[[KENSO (プロレスラー)|KENSO]]、[[後藤洋央紀]]、[[オカダ・カズチカ]]、[[吉田隆司]]、[[佐々木大輔 (プロレスラー)|佐々木大輔]]、[[日向寺塁]]、[[中之上靖文]]、[[FUMA]]('''Heavy Metal Anthem'''の名称で使用)、[[アジャ・コング]]、[[宝城カイリ|カイリ・セイン]]。
; スーパー・スター・エルボー
 
: ハンド・スプリング式のエルボー・ドロップ。ロープに向かって走り、倒立して後方に倒れロープにもたれ、その反動を利用し着地すると同時に今度はバック宙し空中で回転、その遠心力を利用し相手へエルボー・ドロップを繰り出す。[[石森太二]]のオリジナル技。
通常は空中で自身の体を横向きに反転させて仕掛けるが、ハートはセカンドロープから左手で右の手首を固定して[[エルボー・バット#エルボー・スタンプ|エルボー・スタンプ]]を放つ。ファンク、天龍、川田、アジャはリングに背を向けた状態でジャンプして放つ'''背面式ダイビング・エルボー・ドロップ'''を使用。浪花はリングの方を向きながらセカンドロープに跳び乗ってロープの上をカニの如く横歩きしたあとジャンプしてエルボー・ドロップを放つ。カイリはジャンプして滞空時に体をV字状に曲げて脚側を上に向けて急角度で落下してエルボー・ドロップを放つ。
; ファイナル・カット (エルボー式)
 
: 立っている相手の背後から首を腋に抱えた状態になり、そこから相手を背中からマットへ落としつつ、自分の体を素早く反転させて相手の胸元に直角に曲げた腕の肘部分を当て、マットに叩きつける技。[[グレゴリー・ヘルムズ]]が「ナイトメア・オン・ヘルムストリート」として{{要出典範囲|開発|date=2010年3月}}し、[[ポール・ワイト|ビッグ・ショー]]が一時期得意技として使用していた。その後、WCWでヘルムズと抗争を繰り広げていたカズ・ハヤシが全日本プロレス入団後にフィニッシュ・ホールドとして使用し始めるが[[ネックブリーカー・ドロップ]]のように叩きつける技へと改良し、日本ではこの型が普及している。
:=== 主な使用者:[[ドライビンレゴリームズ]]、[[ポワイト|ビドロプ(フラッシング・ショエルボ]]) ===
[[武藤敬司]]のオリジナル技。仰向けになった相手側でジャンプして体を左右に揺すりながら落下して相手の胸板にエルボー・ドロップを放つ。
 
主な使用者は[[棚橋弘至]]('''青天井エルボー'''の名称で使用)、[[デビッド・ヒース|ギャングレル]]('''コーク・スクリュー・エルボー'''の名称で使用)。
 
;=== [[ピープルズ・エルボー]] ===
{{main|ピープルズ・エルボー}}
[[ドウェイン・ジョンソン|ザ・ロック]]のオリジナル技。自身は仰向けになった相手の頭の側に仁王立ちして右肘のサポーターを場外に投げて人差し指を立てた両手を胸の前で交差させるように振り、両腕を左右に大きく開いて相手の左サイドにあるロープに走り出し、相手の体を飛び越えて相手の右サイドにあるロープに向かって走って相手の側まで帰ってきたところで急停止して、相手の胸板にエルボー・ドロップを放つ。
 
大きなムーブからくるパフォーマンスが重要な技で観客も一体になって盛り上がる。そのパフォーマンス性の高さからロックは「娯楽スポーツ界最高の美技(''The most electrifying move in sports entertainment'')」と自称していた。
 
主な使用者は[[ミステル・カカオ]]('''マッチョ・エルボー'''の名称で使用)、[[SYU (プロレスラー)|SYU]]('''ポルノ・エルボー'''の名称で使用)、[[中澤マイケル]]。
 
;=== スーパー・スター・エルボー ===
: ハンド・スプリング式[[石森太二]]オリジナボー・ドロップ。ロープに向かって走り、倒立して後方に倒れロープにもたれ、その反動を利用し着地すると同時に今度はバック宙し空中で回転して、その遠心力を利用し相手へ放つハンド・スプリング・エルボー・ドロップを繰り出す。[[石森太二]]のオリジナル技
 
;=== ファイナル・カット (エルボー式)) ===
立っている相手の背後から首を腋に抱えた状態から相手を背中から落としつつ自身の体を反転させて相手の胸板に直角に曲げた腕の肘部分を当てエルボー・ドロップを放つ。
 
主な使用者は[[グレゴリー・ヘルムズ]]、[[ビッグ・ショー (プロレスラー)|ビッグ・ショー]]、[[ダスティン・ローデス|ゴールダスト]]。
 
開発者はヘルムズがで'''ナイトメア・オン・ヘルム・ストリート'''の名称で使用していた。最初にファイナル・カットの名称で使用したのはショー。[[WCW]]時代にヘルムズの抗争相手だった[[カズ・ハヤシ]]が日本に帰国後、ネックブリーカー・ドロップのように腕を叩きつける形を使用して以降、日本ではネックブリーカー・ドロップ型が普及している。
 
== 関連項目 ==
* [[プロレス技]]
* [[エルボー・バット]]