'''ロック・ボトム'''(''Rock Bottom'')は、[[プロレス技]]の[[投げ技]]の一種である。
== 概要 ==
[[ドウェイン・ジョンソン|ザ・ロック]]のオリジナル技であり、[[ピープルズ・エルボー]]と並ぶ彼の代名詞的[[フィニッシュ・ホールド]]。パフォーマンス的要素向かい合った相手の強いピープルズ・エルボーと対右脇に頭を潜り込ませて相手の左肩の上になる右腕を引っ掛けて、左手で相手の背中の方にダメージ回し、胴を与抱えること込み、抱えた相手の体を重点に置く必殺技とリフトアップして、[[裏投|裏投げ]]や[[スパイン・バスター]]を基礎前のめりに開発さ倒れた。技自体込みなが素早くら相手の右足を右足で払い、握手し落下させた相手にいの背中を叩きなり仕掛つけるなど奇襲として試合以外でもインパクトのある技である。
パフォーマンス的要素の強いピープルズ・エルボーと対になる相手にダメージを与えることを重点に置く[[スパイン・バスター]]や[[裏投|裏投げ]]を基礎に開発された。技自体が素早く握手した相手にいきなり仕掛けるなど奇襲として試合以外でもインパクトのある技である。
掛け方は、正面から向かい合った相手の腋の下に頭を潜り込ませ、自分の片腕を相手の肩を通して首根っこに回し込んで抱え、もう片方の腕で相手の背中を抱える。その体勢から相手を上方へ持ち上げ、体を浴びせながら前方に倒れ込み、相手を後頭部・背中からマットに叩きつける。
== 同型技・類似技主など使用者 ==
* [[ドウェイン・ジョンソン|ザ・ロック]]
=== 同型 ===
* [[平井伸和]] - '''ヒライ・ボトム'''の名称で使用。
* [[K-ness.]] - '''ダークネス・ボトム([[K-ness.]])'''の名称で使用。
* ヒライ・ボトム([[平井伸和]])
* [[ミステル・カカオ]] - '''マッチョ・ボトム'''の名称で使用。
* ヒラ・ボトム([[平澤光秀]])
* [[KAZMA SAKAMOTO]] - '''KAZMAX'''の名称で使用。
* KAZMAX([[KAZMA]])
* [[トルトゥガー#デンセンマン|デンセンマン]] - '''デンセン・ボトム'''の名称で使用。
* [[タコヤキーダー]] - '''タコヤキ・ボトム'''の名称で使用。
* [[中澤マイケル]]
; <span id="ブック・エンド">ブック・エンド</span>
* [[平澤光秀]] - '''ヒラ・ボトム'''の名称で使用。
: [[ブッカー・T (プロレスラー)|ブッカー・T]]が[[WCW]]時代にフィニッシャーとしていた技。[[WWE]]移籍後の対[[WCW]]・[[ECW]]連合の抗争時に、抗争相手であったロックのロック・ボトムとどちらがオリジナル技かを争うストーリーラインが組まれた(結果はブッカーの敗北)。ロック・ボトムとほぼ同じ技であるが、自分の両膝をマットへ着くようにして相手をマットへ叩きつける点が異なる。またロック・ボトムにはあまりない点として、自分がロープに振られて待ち構えている相手に[[ラリアット|クローズライン]]のような形で走り込み、カウンターでこの技を使うことがある。WWE時代は前述の抗争期間以外はあまり使われなかった。 ▼
* [[トランザム★ヒロシ]]
; <span id="Hエッジ">Hエッジ</span>
* [[ミウラアカネ]]
: [[ハヤブサ (プロレスラー)|ハヤブサ]]がH(エイチ)として活動していた時期に開発したオリジナル技。相手の背中では無くタイツを掴み持ちあげ、相手を叩き付ける際に体を横に反転させて落とす点に相違がある。払い腰をヒントに編み出された。 ▼
=== 原型技 ===
; [[スパイン・バスター]]
: 比較的古典的なプロレス技で、別名「'''[[脊髄]]砕き'''」の1つ。[[水車落とし]]の要領で、立っている相手の正面で前屈みになり、相手の腹部に片肩を当て、相手の両腿を両腕で抱え込み、そのまま起き上がることにより相手の体を担ぎ上げる。そして、前方に倒れ込むと同時に、体重を浴びせながら相手を背面からマットへ叩き付ける。走ってくる相手に対するカウンターとしても使用される他、相手を担ぎ上げた後に後方へ振り向いて繰り出す旋回式も存在する。[[アマチュアレスリング|レスリング]]風[[テイクダウン|タックル]]からの連携で使用される時も多い。{{Main|スパイン・バスター}}
; [[スパイン・バスター#スクラップ・バスター|スクラップ・バスター]]
: 前述のスパイン・バスターの派生技。カウンター式 のロック・ボトムともいえる形(ただし、相手の腋の下に自分の頭部を潜り込ませない)である。考案はロック・ボトムよりかなり昔に遡り、[[レイ・トレイラー|ビッグ・ボスマン]]が考えたもの。 {{Main|スパイン・バスター#スクラップ・バスター}}▼
; [[裏投|裏投げ]]
: 元は[[柔道]]技の技一種。その後、[[ロシア]]の格闘技「[[サンボ (格闘技)|サンボ]]」に伝わり、さらに、それを[[馳浩]]と[[飯塚高史]]がプロレスに持ち込み、プロレスに適する形にアレンジしされた。{{Main|裏投}}
▲: 前述のスパイン・バスターの派生技。カウンター式のロック・ボトムともいえる形(ただし、相手の腋の下に自分の頭部を潜り込ませない)である。考案はロック・ボトムよりかなり昔に遡り、[[レイ・トレイラー|ビッグ・ボスマン]]が考えたもの。{{Main|スパイン・バスター#スクラップ・バスター}}
== 派生技 ==
; <span id="{{anchor|デス・クローク">デス・クローク</span>}}
: [[齋藤彰俊]]のオリジナル技で別名は「'''裏落とし'''」。[[裏投|裏投げ]]と[[喉輪落としチョーク・スラム]]の複合成技。裏投げのようにクラッチして抱え上げて、そのまま下方へ投げ捨てるように背面から落とす。[[エゼキエル・ジャクソン]]の「'''ブック・オブ・エゼキエル」'''も同型。
; <span id="{{anchor|トルネード・クローズライン">トルネード・クローズライン</span>}}
: [[新日本プロレス]]に参戦したことがあるGREAT MUTA(偽物)が披露したのオリジナル技。[[オクラホマ・スタンピード]]の要領で相手を担ぎ上げ、て相手の首を支点にしながら体を旋回させてロック・ボトムの形でマットに叩きつける。
; <span id="{{anchor|アナコンダ・スラム">アナコンダ・スラム</span>}}
: [[天山広吉]]のオリジナル技。ロック・ボトムの要領で相手を抱え上げ、て前方へ軽く跳び上がり、自らは尻餅をつきながら相手を背中からマットに叩きつける。
; <span id="{{anchor|エレクト・スマッシュ">エレクト・スマッシュ</span>}}
: [[黒木克昌]]がマグナムTOKYO]]の時代に開発したオリジナル技。[[コブラクラッチ]]のように相手の腕を相手の首に巻き込んで持ち上げて落とす変型のサイド・エフェクト。[[ジョン・ハガー|ジョニー・スタンボリ]]の「'''フォーゲット・アバウト・イット'''」も同型の技。マグナムの弟子である[[B×Bハルク]]の「'''B×Bスマッシュ'''」はエレクト・スマッシュの体勢で持ち上げてから、相手を回転させて顔面からマットに叩きつける。
; [[無双 (プロレス技)|無双]]
: [[力皇猛]]のオリジナル技。側面から片腕で相手の胴を抱えて、もう片方の腕で相手の腿を抱えて持ち上げ、て腿のロックを外し、て胴を片腕で抱えた状態で体重を浴びせながら相手を背面からマットへ叩き付つける。前後逆で抱えて前面から落とす「'''裏無双'''」、無双の抱え方から後方へ[[バックドロップ]]のように落とす「'''無双・改'''」、胴を抱えた腕を[[相撲]]の[[喉輪]]の形で掴んだ状態で無双を繰り出す「'''天下無双'''」などのバリエーションが存在する。 ; {{Mainanchor|無双 (プロレス技)昇天}}
: [[後藤洋央紀]]の 得意オリジナル技。[[ブレーンバスター]]の体勢で抱えてから前方に落としつつ、ロック・ボトムの形で首をフックして前方に倒れ込み 、マットに叩きつける 技。 ▼
; <span id="昇天">昇天</span>
: [[マット・モーガン]]も 「'''マウント・モーガン・ドロップ''' 」という同型の技を使用しており、こちらの方が公開が早い。 ▼
▲: [[後藤洋央紀]]の得意技。[[ブレーンバスター]]の体勢で抱えてから前方に落としつつ、ロック・ボトムの形で首をフックして前方に倒れ込みマットに叩きつける技。
:; カザリアンは「'''{{anchor|フラックス・キャパシター '''」}}▼
▲: [[マット・モーガン]]も「'''マウント・モーガン・ドロップ'''」という同型の技を使用しており、こちらの方が公開が早い。
: [[フランキー・カザリアン]] が考案したのオリジナル技。コーナートップで相手を立たせた状態でロック・ボトムのような形で相手を固め 、て相手もろとも跳躍しながら後方へ1回転し 、て相手をマットへ叩きつける。 ▼
; <span id="フラックス・キャパシター">フラックス・キャパシター</span>
: [[丸藤正道 ]]や[[小峠篤司]]は 「'''不知火・改''' 」の名称で使用。▼
▲: [[フランキー・カザリアン]]が考案した技。コーナートップで相手を立たせた状態でロック・ボトムのような形で相手を固め、相手もろとも跳躍しながら後方へ1回転し、相手をマットへ叩きつける。
: [[スペル・クレイジー]]は 「'''スパニッシュ・フライ''' 」または 「'''モスカ・エスパニョーラ''' 」<ref>どちらも「[[スパニッシュフライ|スペイン蝿]]」の意味で 、前者が英語、後者がスペイン語である。</ref> の名称で使用。▼
: 各使用選手において技名称が異なり、
: [[フェニックス (プロレスラー)|フェニックス]] やと[[ペサディーヤ]]は 「'''スパニッシュ・フライ''' 」の名称で使用 している。 ▼
▲: カザリアンは「'''フラックス・キャパシター'''」
: またこの技の応用 技として 、[[ポール・バーチル]] およびと[[ジョン・モリソン]]は 、コーナー上ではなくマット上で決めるものを 「'''C4''' 」の名称で使用。 ▼
▲: [[丸藤正道]]や[[小峠篤司]]は「'''不知火・改'''」
: [[The S.A.T.|マキシモ・ブラザーズ]] やスペル・クレイジー&[[BUSHI]]組は[[ツープラトン]]式で行い、 「'''スパニッシュ・フライ''' 」の名称で使用 している。 ▼
▲: [[スペル・クレイジー]]は「'''スパニッシュ・フライ'''」または「'''モスカ・エスパニョーラ'''」<ref>どちらも「[[スパニッシュフライ|スペイン蝿]]」の意味で、前者が英語、後者がスペイン語である。</ref>
; {{anchor|ドリーム・ストリート}}
▲: [[フェニックス (プロレスラー)|フェニックス]]や[[ペサディーヤ]]は「'''スパニッシュ・フライ'''」の名称で使用している。
: [[テッド・デビアス・ジュニア]]のオリジナル技。背後から[[コブラクラッチ]]でとらえた相手を上方に持ち上げて 、体を反転させてロック・ボトムの形で落とす技。 ▼
▲: またこの技の応用として、[[ポール・バーチル]]および[[ジョン・モリソン]]は、コーナー上ではなくマット上で決めるものを「'''C4'''」の名称で使用。
; {{anchor|ホスピタル・ジョブ}}
▲: [[The S.A.T.|マキシモ・ブラザーズ]]やスペル・クレイジー&[[BUSHI]]組は[[ツープラトン]]式で行い、「'''スパニッシュ・フライ'''」の名称で使用している。
: [[ジョー・レジェンド]]のオリジナル技。ロック・ボトムのような体勢で相手を担ぎ上げ て、その状態から後方へ と倒れ込む。これにより 、相手は前面からマットへ叩き 付つけられる。 ▼
; <span id="ドリーム・ストリート">ドリーム・ストリート</span>
; {{anchor|アイリッシュ・カース}}
▲: [[テッド・デビアス・ジュニア]]のオリジナル技。背後から[[コブラクラッチ]]でとらえた相手を上方に持ち上げて、体を反転させてロック・ボトムの形で落とす技。
: [[シェイマス]]の 得意オリジナル技。ロック・ボトムの体勢で相手を抱え上げ 、て自分の膝に背中から落とす変型 の[[バックブリーカー]]。 ▼
; <span id="ホスピタル・ジョブ">ホスピタル・ジョブ</span>
▲: [[ジョー・レジェンド]]のオリジナル技。ロック・ボトムのような体勢で相手を担ぎ上げ、その状態から後方へ倒れ込む。これにより相手は前面からマットへ叩き付けられる。
; <span id="アイリッシュ・カース">アイリッシュ・カース</span>
; {{anchor|ブック・エンド}}
▲: [[シェイマス]]の得意技。ロック・ボトムの体勢で相手を抱え上げ、自分の膝に背中から落とす変型の[[バックブリーカー]]。
▲: [[ブッカー・T (プロレスラー)|ブッカー・T]]が[[WCW]]時代にフィニッシャーとしていた オリジナル技。[[WWE]]移籍後の対[[WCW]] ・&[[ECW]]連合の抗争時に、抗争相手であった [[ドウェイン・ジョンソン|ザ・ロック ]]のロック・ボトムとどちらがオリジナル技かを争うストーリーラインが組まれた(結果はブッカーの敗北)。ロック・ボトムとほぼ同じ技であるが 、自分の両膝をマットへ着くようにして相手をマットへ叩きつける点が異なる。また 、ロック・ボトムにはあまりない点として 、自分がロープに振られて待ち構えている相手に[[ラリアット|クローズライン]]のような形で走り込み、カウンターで 、この技を使うことがある 。WWE時代は前述の抗争期間以外はあまり使われなかった。
; {{anchor|Hエッジ}}
▲: [[ハヤブサ (プロレスラー)|ハヤブサ]]がH(エイチ) としてのリングネームで活動していた時期に開発したオリジナル技。相手の背中では無くタイツを掴み持ち あ上げ 、て相手を叩き付ける際に体を横に反転させて落とす点に相違がある。払い腰をヒントに編み出された。
== 脚注 ==
== 関連項目 ==
* [[プロレス技]]
* [[裏投]]
* [[スパイン・バスター]]
* [[ドウェイン・ジョンソン|ザ・ロック]]
* [[ワイルド・スピード SKY MISSION]] - ロック演じるルーク・ホブスが[[ジェイソン・ステイサム]]演じるデッカード・ショウと交戦した際にこの技をかけるシーンがある。
{{DEFAULTSORT:ろつくほとむ}}
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