「イオン結合」の版間の差分

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      <math>U_{ij}=\lambda e^{-{r_{ij} \over \rho}}\pm{q^2 \over r_{ij} }</math>   (1)
 
と書くことができる。イオン<math>i</math>と<math>j</math>の間の距離を<math>r_{ij}</math>とした。第1項は[[パウリの排他原理|パウリの排他律]]による斥力ポテンシャルで、<math>\lambda</math>と<math>\rho</math>はそれぞれ、斥力の大きさと斥力が働く距離を決定する[[媒介変数|パラメータ]]である。第2項はクーロンポテンシャルを表す<ref group="注釈">SI単位系では、クーロン相互作用は<math>\pm{q^2 \over 4\pi\epsilon_0 r}</math>であるが、ここではクーロン相互作用を<math>\pm{q^2 \over r}</math>とするCGS単位系を採用した。</ref>。 (1)式の<math>+</math>符号は同種の電荷に対して、<math>-</math>符号は異種の電荷に対してとる。ただし、イオン結晶での[[ファンデルワールス力]]の部分は凝集エネルギーの<math>1\sim2\%</math>程度の比較的小さな寄与しか与えないので、ここでは無視した<ref>キッテル:固体物理学入門』pp.67</ref>。
 
 次に結晶について考える。結晶の最近接イオン間距離を<math>R</math>とおき、<math>r_{ij}=p_{ij}R</math>となる<math>p_{ij}</math>を導入すると<math>2N</math>個のイオンからなる結晶の全[[格子エネルギー]]<math>U_{tot}</math><ref group="注釈">全格子エネルギーは、結晶を互いに無限に離れたイオンに引き離すのに要するエネルギーと定義される。</ref>は、