「新幹線1000形電車」の版間の差分

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力行制御には低圧タップ式を採用し、連続定格出力170kWのMT911形又はMT912形[[電動機]]を駆動。[[ブレーキ]]システムは[[発電ブレーキ]]と[[電磁直通ブレーキ|電磁直通空気ブレーキ]]を併設し、50km/hを境にそれ以上では発電ブレーキ、それ以下では電磁直通空気ブレーキを使用していた。
 
車体は全車両[[鋼|鋼鉄]]製で、先頭部は風洞実験の成果を基に設計された流線形状であった。[[扉|ドア]]は外つり式の[[プラグドア]]を採用。ボンネット前端は半透明乳白色のアクリル製で[[蛍光灯]]が設置された「光前頭」で、夜になると遠くからでも確認できた。一方で横の[[前照灯]]は1灯式の[[シールドビーム]]であったため、2灯式の[[新幹線0C編成→0電車|0系]]と比べると小さかった。
 
0C編成→0系との目立った相違点の一つに、ボンネット側面中央の[[列車番号]]表示用の小窓がある(0系では割愛された)。本来の目的は列車番号表示用であったが、試験運転であり列車番号の存在しなかった当形式の運用としては、もっぱら編成番号や試験内容を表す番号が表示されていたが、「大阪-東京」や「夢の超特急」という表示が埋め込まれている写真も見られる。
 
屋根上の今や新幹線車輛の特徴ともなっている「静電アンテナ」は、後の営業車両では全て前縁に後退角を持たせたスピード感のあるスタイルとなっているが、当形式では、簡素な逆L字形のものであった。また1006を除く先頭車3両の運転台窓が曲面であることも0C編成→0系との相違点である。
 
連結面には内[[幌]]の他、外幌も付けられ、外観的には編成が一体に見えるようになっていた(鉄道車輌一般において、外幌は一定の有効性は認められているものの、運用上および保守上の煩雑さ等から、試験車輛等では採用されても営業運転では排除される傾向があるが、日本の新幹線においても高速化と、騒音のより一層の低下が求められた後年まで採用は見送られた)。
 
塗色は、当初赤系統のものも計画されていたが、青系統のものが採用された。0C編成→0新幹線と同色の青20号のブルー(いわゆる新幹線ブルー)と、クリーム10号のアイボリーホワイトの2色が使用されているが、A編成では白い車体の上下の各帯と[[排障器]](スカート)を青く塗装した。B編成では、配色が窓周りとスカートに青を塗装したものになっていた。C編成→0系ではB編成の塗装を修正したものが採用された。
 
車体は全長25m、車体幅3.38m、車体高さ3.95mであった。