「新幹線N700系電車」の版間の差分

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[[鉄道のブレーキ|ブレーキ]]は、各台車に基礎ブレーキとして、300系や700系と同じキャリパー式車輪ディスクブレーキを装備している。Z・N編成(従来のN700系)では、ディスクローターを固定するボルトとナットをその内周で締結する「内周締結式」を採用していたが、G・X・F・K編成(改造Aを含むN700A)では、ディスクローターの中央で締結する「中央締結式」を採用した。これは、従来の内周締結式では、制動時の熱によってディスクが熱変形により反り返り、ブレーキライニングとの接触面積が減少して制動力の低下が発生するおそれがあるため、ディスクローターの中央で締結することによって、その反り返りを少なくして制動力の低下を防ぐとともにブレーキ装置の軽量化が図られている。本系列(16両編成)では14M2Tの編成となり電動車の比率が上がったため、300系や700系で使用されていたT車の[[渦電流式ディスクブレーキ|渦電流ブレーキ]]が廃止され、その分の制動力を14両のM車の[[回生ブレーキ]]で得るようにした。[[自動列車制御装置]] (ATC) の老朽置き換えに伴い設置されたデジタルATC (ATC-NS) 車上装置が搭載され、制動距離と[[閉塞 (鉄道)|閉塞]]間隔の最適化が行われる。先行試作車(Z0編成)では、落成前の計画では700系に引き続いて渦電流ブレーキが採用される予定だったが、ブレーキ負担率の改善と重量増を避ける意味合いもあり、取りやめになった。
 
走行時のエネルギー消費も曲線での余分な加減速を不要とすることなどで、東海道区間で700系と比較して1割低減することを当初の目標としていたが、先行試作車による走行試験の結果、270km/h走行時の利用客1人当たりの消費エネルギーが13.23kWh<ref group="注">700系が270km/h走行時14.7kWh、100系の220km/h走行時が13.9kWh。</ref>となり、19%削減(改善)という当初の目標値を上回る省エネ効果が得られたことが確認された。全周ホロなどの空力改善の積み重ねもこれに寄与している。山陽区間では9%の削減に成功した<ref name="岡山日日新聞">{{Cite news |url=http://www.okanichi.co.jp/20070702125028.html |title=のぞみN700系デビュー JR岡山駅で出発式 最新技術と省エネ装備 |newspaper=岡山日日新聞 |publisher=岡山日日新聞社 |date=2007-07-02 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20070705004849/http://www.okanichi.co.jp/20070702125028.html |archivedate=2007年7月5日 |deadlinkdate=2017年10月 }}</ref>。
 
騒音についても大幅に低減されている。
 
=== 車内設備 ===