「認識論」の版間の差分

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[[20世紀]]初頭、[[エトムント・フッサール]]は、西欧諸科学が危機に直面しており、その解決が学問の基礎付けによってもたらされると考え、[[現象学]]の確立を試みた。
 
当時は、[[アルベルト・アインシュタイン|アインシュタイン]]の[[相対性理論]]を始めに、[[量子力学]]を含め理論物理学が飛躍的に発展し、デカルトやカントが前提としていたニュートン力学に対する重大な疑義が出された時代であり、改めて学問の基礎付けが問題となったのである。
 
フッサールは、[[数]]、[[自己]]、[[時間]]、[[世界]]などの諸事象についての、確実な知見を得るべく、通常採用している物事についての諸前提を一旦保留状態にし、物事が心に立ち現れる様態について慎重に省察することで、イデア的な意味を[[直観]]し、明証を得ることで諸学問の基礎付けを行うことができると考えた<ref>フッサールには『デカルト省察』というフランス人に向けて書いた現象学の入門書があり、彼は、デカルトの主観/客観図式を批判した上であるが、その方法的懐疑論を承継している。また、「事象そのものへ」立ち返るという[[超越論哲学|超越論的方法論]]は基本的にはカントを承継したものといえる。</ref>。