「ランタノイド」の版間の差分

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一般に他の[[典型元素]]や[[遷移元素]]でも族番号が大きくなるにつれ原子半径やイオン半径が減少するが、ランタノイド収縮が重要なのは周期表においてランタノイド以降の元素のサイズに大きな影響を与える点である。通常、同じ族の元素であれば周期が増す(周期表で下に行く)ほど原子半径は増大する。これは最外殻電子の主量子数が増加しより遠くの軌道となるためである。
 
しかし例えば第4族元素を見ると、第4周期のTi[[チタン]]から第5周期のZr[[ジルコニウム]]では原子半径もイオン半径も通常通り増加しているものの、Zrジルコニウムから第6周期のHf[[ハフニウム]]への変化では両半径ともやや減少という奇妙な振る舞いを見せる。これはHfハフニウムの直前にランタノイドが位置し、この部分で原子半径・イオン半径が大きく減少するランタノイド収縮による効果が、周期の増加(最外殻電子の主量子数の増加)による半径の増大の効果を相殺していることに由来する。
 
なお、類似の効果は遷移元素の存在によっても発生し、例えば第13族のAl[[アルミニウム]]からGa([[ガリウム]](直前に遷移元素が存在する)での半径の増加がやや抑制されている。
 
== 4つ組効果 ==