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「フォトハラ」や、犯罪に該当する例もあることを追記しました。
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{{複数の問題|出典の明記=2011年6月|独自研究=2014年8月}}
'''嫌がらせ'''(いやがらせ)とは、特定、不特定多数を問わず相手に対し、意図的に不快にさせることや、実質的な損害を与えるなど強く嫌がられる、[[道徳|道徳(モラル)]]のない行為の一般的総称。英語では {{lang|en|harassment}} に相当し、日本でも、嫌がられる行為をすること(または何がしかの行為に[[不快|不快感]]を示すこと)を指して'''ハラスメント'''<ref>[http://www.osaka-med.ac.jp/deps/jinji/harassment/definition.htm ハラスメントの定義]</ref>と表現する場合もある。類似の概念に「[[いたずら]]」「[[いじめ]]」等がある。
 
== 概要 ==
日常生活の中で、他者に精神的苦痛や物質的損失を与える結果となる行為を指す。定量的かつ厳密な定義は存在せず、ある行為をある者が不快に感じれば、その者にとってその行為は嫌がらせとなる。従って、ある行為がAにとっては充分に嫌がらせであったとしても、Bにとっては何ともない場合がある。また、嫌がらせをしているという自覚を持たず無知・無自覚または当人なりの善意に基づいて行為に及んでいるケースもあれば、それを受けた者の[[被害妄想]]に過ぎないケースも絶無ではない。
 
ハラスメントと呼ばれていても、行為によっては[[犯罪]]に該当する可能性がある<ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201810/CK2018101002000203.html 「介護職へのセクハラ被害が深刻 暴言、暴力も多発 我慢強いられる風潮」]『東京新聞』2018年10月10日(2018年10月14日閲覧)。</ref>。このほか、[[民事訴訟]]や被害者の告発・[[自殺]]などに発展するなどして、加害者とその管理者などが法的責任を問われたり、社会的制裁を受けたりするケースもある。
 
「嫌がらせ」は、時に事件として大きく取り沙汰されたり、誰かの[[幸福追求権]]を阻害したなどの理由によって[[人権]]問題に発展する場合もある。[[差別]]も「嫌がらせ」に含む場合がある<ref>[http://www.city.musashino.lg.jp/cms/guide/00/00/04/00000494.html 人権身の上相談(いじめ、差別、いやがらせなど人権問題) 武蔵野市]</ref>。
 
2018年6月8日、[[国連]]の[[国際労働機関]]は、年次総会で職場での[[セクハラ]]を含むハラスメントをなくすため、[[条約]]を制定すべきとした委員会報告を採択2019年総会でハラスメント対策として初の国際基準となる条約制定を目指す<ref>2018年6月9日中日新聞朝刊3面</ref>。
 
== いやがらせの種類 ==
時代とともに「嫌がらせ」の類型は変化する。
*「[[セクシャルハラスメント]]」 - 女性の社会的地位改善に伴って問題となった。
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*「[[レリジャスハラスメント]]」 - 宗教や信仰を理由とすることから問題となっている。
 
ほかにも[[カラオケ]]で強制的に歌わせる「カラオケハラスメント」、ならびに「[[動|就活]]終われハラスメント」の略で文字通り、就活生に対して企業の人事が「[[内定]]を出すから、就活を終わらせて、ウチにしぼれ」と嫌がらせをする「おわハラ」<ref>[http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150322-00000018-pseven-bus_all 内定者に就活終了求める「おわハラ」の最新手口を専門家解説 NEWS ポストセブン 3月22日(日)16時6分配信]</ref><ref name=現代>{{Cite web |url = http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48991?page=3 |title = 「テクハラ」「カラハラ」「ブラハラ」「オワハラ」…新種のハラスメントが大量発生中!あなたはいくつご存じですか? |publisher = 講談社 |accessdate = 2018-01-21 }}</ref>、さらに出自や国籍を理由とする「[[レイシャルハラスメント]]」、IT関連の知識が高い人が、低い人に対して不遜な態度で接するなどして周囲に不快な思いをさせる「テクノロジー・ハラスメント」(テクハラ)<ref name=現代/>など、様々な新しい「嫌がらせ」の概念が提唱されている。
 
== 場所 ==
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生徒-教師間の嫌がらせでは、教員(モンスターティーチャー)から生徒へが多い。また、昨今では[[セクシャルハラスメント|性的な嫌がらせ]]により、校長や教師から逮捕者や教育委員会などの処分を受ける者も出ており、日本の教育の抱える問題点でもある。
 
大学・大学院など教育研究機関では教員の立場や権利を悪用し、学生に対し、単位を認定しない、就職を不利にさせる、学位論文を受理しない、推薦状を書かない、などの嫌がらせもある。学生以外に、職員に、研究所や職場において、上司である教授から退職を強要されたり昇任差別を受けたり、授業研究の妨害されたりなどの嫌がらせを受けることがある。こうした教育現場における権力を濫用した嫌がらせ、しばしば「[[アカデミックハラスメント]]」(アカハラ)と呼ばれる(性的な嫌がらせを伴う場合もあれば、そうで無い場合もある)。
 
=== 職場 ===
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[[メールボム]]という嫌がらせもある。この行為は、ターゲットの[[メールアドレス]]を無断で[[出会い系サイト]]や[[メールマガジン]]に登録したり、専用のソフトウェアを使ったりして、ターゲットに大量のメールを送りつける嫌がらせのことである。
 
このほか、インターネット上で他人の写真や付随する情報(本名・自宅住所など)の無断公開や漏洩が「フォトハラ」と呼ばれるようになっている<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3629928010102018CC0000/ 他人の写真 SNSに無断投稿「フォトハラ」ご用心 悪意なくともトラブル]『日本経済新聞』夕刊2018年10月10日(社会面)2018年10月14日閲覧。</ref>と。
 
これらの行為は、特定の人物への私怨や嫌悪感から行われることもあれば、相手を選ばず面白半分で行われることもある。