「アイン・ガザルの像」の版間の差分

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m 硫酸カルシウムではない "plaster" は「石膏」ではなく「漆喰」と訳した方がよい
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アイン・ガザルの像は、[[ザルカ川]]の岸辺に生育するアシの束に、石灰石からできた水気を帯びた石膏をかたどってつくられている。石灰石は600℃から900℃で熱すると消石灰となる。これを水と混ぜ合わた漆喰の塊から、像がかたどられている。乾かして固められ、水にも強くなっている。像の頭部、トルソー(胴部)、脚は、それぞれにアシが束ねられ、漆喰で覆われている。虹彩はビチューメンで輪郭線が引かれ、頭には一種のウィッグ(かつら)がかぶせられている<ref name="wjoc">{{cite web|url=http://www.asia.si.edu/jordan/html/textonly.htm|title=Neolithic Statues from Jordan|accessdate=20 June 2016|archive-url=https://web.archive.org/web/20010220131933/http://www.asia.si.edu/jordan/html/textonly.htm|dead-url=yes|archive-date=20 February 2001}}</ref>。
 
どの像も比較的大きいが、まったく人間と同じ大きさではなく、最も背の高い像でも1mに満たない程度である。横からみるとアンバランスに思えるほど平板で、厚さにしておよそ10cmほどしかない。単独で立たせることが可能なつくりではなく、おそらくは周りを囲われたような場所の床に打ちつけ、正面からのみ鑑賞することを目的としたものだったのだろう<ref name="McCarter161">Susan McCarter, ''Neolithic'', Routledge, 2012, p. 161. Cache 1: Sq 2083 Loc. 20: 13 full figures, 12 one-headed busts Cache 2: Sq 3282 Loc 049: 2 figures, 3 two-headed busts and 2 unidentified pieces.</ref><ref name="rrjio">{{cite book|last=McGovern|first=Patrick E|title=Uncorking the Past: The Quest for Wine, Beer, and Other Alcoholic Beverages|url=https://books.google.com/books?id=PV5UO1ELsSUC&pg=PA91|date=30 October 2010|accessdate=20 June 2016|publisher=University of California Press|isbn=9780520944688|page=91}}</ref>。製作過程を考えれば耐久性は高いものでずがい。まった、そまま手付かずの状態で埋められていたら後世において博物館に展示することは不可能だったはずだがから、そもそもこの像は製作後展示されたことはなく、すぐに意図的に埋めるためにつくら納さていたという可能性も考えられる<ref name="McCarter163" />。
 
== 発見と保存 ==