「イシルドゥア」の版間の差分

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イシルドゥアは北方へ向かう際、息子たちのほかに200人の配下を連れていた。オークの群れに襲撃を受けたときもかれらは陣形を組んで対処し、これを防ぎきった。通常なら攻撃に失敗した時点でオークは意欲を失って撤退するものだが、このときは不可解な理由で戦意に駆られ、攻撃の手を休めることはなかった。あるいは一つの指輪の悪意が働きかけたのかもしれない。
 
本格的な持久戦の備えまでしていなかったイシルドゥア一行は進退窮まった。覚悟を決めたイシルドゥアは、配下のオホタールに折れた剣[[ナルシル]]を託して脱出させると、最期まで抗戦する構えを取った。指輪の秘密を打ち明けられていたエアレンドゥアは、指輪を使ってオークたちを脅し従わせることを進言したが、イシルドゥアはこれを却下した。だが、イシルドゥアは最終的にエアレンドゥアの進言を容れて脱出することにし、一つの指輪による透明化でその場は難を逃れた。イシルドゥアはヌーメノールの技術で作られた糧食を携行していたので、それ以上何事も起こらなければ1人になっても生き延びることができたはずである。しかし、あやめ川を渡る途中で指輪がかれを裏切って抜け落ち、姿が現れた結果オークの矢に射殺されることになった。
 
一方、戦場に踏みとどまったエレンドゥアたちはほぼ全滅した。遅まきながら闇の森から出撃した人間やエルフたちによってオークは蹴散らされたものの、生存者はただ1人だった。