「乾杯 (アルバム)」の版間の差分

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音楽性の項目を追加、その他加筆
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| This album = '''乾杯'''<br />([[1980年]])
| Next album = [[長渕剛LIVE]]<br />([[1981年]])
| EAN = {{EAN|4988006064065}}(1985年・CD盤)CD)<br />{{EAN|4988006204362}}(2006年・CD盤)CD)
| Misc = {{Singles
| Name = 乾杯
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| Single 1 date = 1980年[[10月5日]]
}}
| EAN = {{EAN|4988006064065}}(1985年・CD盤)<br />{{EAN|4988006204362}}(2006年・CD盤)
}}
『'''乾杯'''』(かんぱい)は、日本の[[シンガーソングライター]]である[[長渕剛]]の3枚目のオリジナル[[アルバム]]である。
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制作にはおよそ1か月ほどかかり、長渕自身も前2作以上の満足感を得て、この作品で「長渕流フォークは完成した」と発言している<ref name="highway233"/>。
 
== 音楽性 ==
文芸雑誌『別冊カドカワ 総力特集 長渕剛』では、「(『ヒロイン』に関して)若干調子はずれのトランペットは、[[トム・ウェイツ]]の世界を彷彿とさせる。[[アコーディオン]]と、同種の楽器[[バンドネオン]]を共存させている点。イントロのレゲエ・フレーバーと哀愁のアレンジの中で跳ねるスラップベースは、好意的に解釈するなら、この年タクシー・レーベルを立ち上げた、稀代のリズム隊<[[スライ&ロビー]]>を意識していたとも受け取れる」と表記されている<ref name="kadokawa244">{{Cite journal|和書
|author = 藤井徹貫
|authorlink =
|date = 2010-12-17
|title = 長渕剛オール・ヒストリー&アルバム・コレクターズ解説
|journal = 別冊カドカワ 総力特集 長渕剛
|volume =
|issue = 363
|pages = 244 - 261
|publisher = [[角川マガジンズ|角川マーケティング]]
|isbn = 9784048950572
}}</ref>。
 
== リリース ==
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== プロモーション ==
シングル「順子/涙のセレナーデ」が[[TBSテレビ|TBS]]系音楽番組『[[ザ・ベストテン]]』にランクインした事から出演依頼が来たが、長渕は出演する意志は全くなかった<ref name="highway233"/>。それは、全国各地をライブツアーで回っており、すでに長渕流フォークは浸透しているとの判断からテレビ出演の必要性を感じていなかったためである<ref name="highway233"/>。しかし、身体障害者からの「体が不自由なためコンサート会場まで足を運べない」というハガキが寄せられた事を機に、出演を快諾する事となった<ref name="highway233"/>。出演を快諾したものの、同番組を見るにつれ「自分はテレビという画面に合わないんじゃないか」という疑念が生じたが、ユイ音楽工房の社長である[[後藤由多加]]から「テレビに出ておまえのパワーを見せてやれ」と叱咤激励された事で正式に出演が決定した<ref name="highway233"/>。これらを経て1980年7月31日に第4位での登場で「順子」を演奏、当日の放送では長渕の要望によりライブと同じ構成になっており、歌の前に1分間のトークを行っている<ref name="highway233"/>。その際に「間違ったらもう一度あたまからやり直しますんで」と発言、また8月7日には「HOT JAM'80」からの生中継という形で再度同番組に出演し「順子」を演奏している際に、手拍子をする周囲の人間たちに対し演奏を途中で止め、「これは失恋の歌なんで、ひとつ、手拍子は勘弁頂きたい」と発言した<ref name="kadokawa26">{{Cite journal|和書
|author = 藤井徹貫
|authorlink =
|date = 2010-12-17
|title = スピリチュアル・メッセージ長渕剛 第一章「ギターさえあれば、すべてぶち壊せる。絶対に離さねえ」
|journal = 別冊カドカワ 総力特集 長渕剛
|volume =
|issue = 363
|pages = 26 - 44
|publisher = [[角川マガジンズ|角川マーケティング]]
|isbn = 9784048950572
}}</ref>。これらの言動が周囲の誤解を招き、また陰口を叩かれる事となった<ref name="kadokawa26"/>。
 
== ツアー ==
76 ⟶ 101行目:
| rev1 =CDジャーナル
| rev1Score =肯定的<ref name="cdjournal"/>
| rev2 =別冊カドカワ 総力特集 長渕剛
| rev2Score =肯定的<ref name="kadokawa244"/>
| rev3 =文藝別冊 長渕剛 民衆の怒りと祈りの歌
| rev3Score =肯定的<ref name="bungei224"/>
}}
*音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「世の中の不条理を知り、もがき苦しむ姿が歌詞に投影された哀切漂う作品。ラストを飾った『乾杯』は名曲として多くの人々に歌われている」と評されている<ref name="cdjournal">{{Cite web
|author=
|date=
86 ⟶ 115行目:
|accessdate=2018-9-30}}</ref>。
 
*文芸雑誌『別冊カドカワ 総力特集 長渕剛』では、「一つ一つ成果を残してきた長渕だから、デビュー1年目で、本作を作ることができたのだろう。それほどデビュー・アルバムとは肌触りが異なる」、「『顔』『プレイベート』『白と黒』での、アコースティックギター演奏も、ライヴで手にした成果だろう」と評されている<ref name="kadokawa244"/>。
 
*文芸雑誌『文藝別冊 長渕剛 民衆の怒りと祈りの歌』では、「(本作で)現在まで一貫する"長渕イズム"の原点を作り上げている」、「長渕はいつか獲得できるはずの自由のための前哨戦としてか細い声を思いっ切り張り上げているようだ」と述べている<ref name="bungei224">{{Cite journal|和書
|author = 二木信
|authorlink =
|date = 2015-11-30
|title = ディスコグラフィー 一九七九→二〇一五 富士の国への軌跡
|journal = 文藝別冊 長渕剛 民衆の怒りと祈りの歌
|volume =
|issue =
|pages = 224 - 255
|publisher = [[河出書房新社]]
|isbn = 9784309978765
}}</ref>。
{{Clear}}
 
== チャート成績 ==
[[オリコンチャート]]では最高位1位となり、売り上げは約29万枚となった<ref name="nagabuchivskuwata53"/>。また、2006年の再発版では最高位231位となった
 
== 収録曲 ==
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|}
 
== 脚注・参照 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}