「磁気偏角」の版間の差分

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[[Image:Magnetic declination.svg|thumb|磁気偏角の例:この図ではコンパスの針はN<sub>g</sub>真北に対して東側"positive" (東偏 "easterly")を示している。磁針の示す北は N<sub>m</sub>(magnetic north)、磁気偏角(magnetic declination)はδで示されている。]]
[[ファイル:Earth Magnetic Field Declination from 1590 to 1990.gif|thumb|220px|偏角はこのように場所や年代によって複雑に変化している。]]
'''磁気偏角'''(英語:Magnetic declination もしくは、Magnetic variation)は、[[真北]]([[北極点]])と[[方位磁針]]が示す磁北([[北磁極]]、[[地磁気]]が示す北)のズレずれことである。
 
==磁気偏角以外の磁針のズレずれ==
磁気偏角以外でも、磁針にズレずれが生じる例がある。
* [[磁気異常]]([[:en:Magnetic anomaly|Magnetic anomaly]])- 地中の[[磁鉄鉱]]、[[鉄]]の鉱床などの影響も受ける可能性がある。
* [[自差]]([[:en:Magnetic deviation|Magnetic deviation]])- 船や飛行機は、大気や海などの摩擦によって磁気を帯び、方角を示すコンパスを狂わせる。この狂いを自差と呼ぶ。
* [[磁気伏角]]([[:en:Magnetic dip|Magnetic dip]]) - 地磁気の3要素のひとつで、磁針が下側を指す角度。
 
==磁気偏角の測定==
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===測定方法===
:[[天測]]により、ほぼ正確に真北がわかるので、そこから磁針のズレずれを見ればよい。この測定に使われる器具は、declinometer(傾角計)と呼ばれる
:この測定に使われる器具は、declinometer(傾角計)と呼ばれる。
 
==出典==
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==関連項目==
* [[ジャイロコンパス]]
* [[沈括]] - 中国[[北宋]]時代の天文学者で、著書[[夢渓筆談]]なかで、歴史的に初めて磁気偏角について言及した。
* [[クリストファー・コロンブス]] - 磁気偏角の発見者とされることがある。
 
; 天測
:* {{仮リンク|アストロコンパス|en|Astrocompass}} - (別名:天測コンパス)
;地図を見るうえでのズレずれ
 
:* [[天の北極]] - 北を示す天体である[[北極星]]を意味する。この北極星は[[地軸]]の振れである[[歳差運動]]によって徐々に変化する
;地図を見る上でのズレ
:* [[北|グリッド北(方眼北)]] - [[メルカトル図法]]等の地図上では上が北というルールになっているが、球面を平面化する際に緯度での縮尺に差が出るため、実際の北とズレずれが生じる。
* [[天の北極]] - 北を示す天体である[[北極星]]を意味する。この北極星は[[地軸]]の振れである[[歳差運動]]によって徐々に変化する
; 磁石
* [[北|グリッド北(方眼北)]] - [[メルカトル図法]]等の地図上では上が北というルールになっているが、球面を平面化する際に緯度での縮尺に差が出る為、実際の北とズレが生じる。
 
;磁石
* [[:en:Circumferentor]] - 調査師のコンパス?
* [[Lシェル]]([[:en:L-shell]]) - 地磁界を使った宇宙空間内での位置を示す指標
* 国際標準地球磁場([[:en:International Geomagnetic Reference Field]])
* [[:en:World Magnetic Model]] - 5年ごとに更新される航行用磁気偏角のマップモデル
 
== 外部リンク ==