「上海国際博覧会」の版間の差分

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の3点を内外に披露し、「近代工業社会」を誇示する点で類似しており<ref name="bungei">『文藝春秋』2010年6月号(2010年5月10日発売)p.155-163</ref>、そこでは[[生活]]の質や生活様式、人びとの[[消費]]行動や行動様式が大幅に変化することが期待されている。また、堺屋は上海万博は「近代工業社会の最大にして最後のイベントになるだろう」と予言し<ref name="bungei"/>、[[中国人]]の消費のレベルをあげ、生活の質を向上させる変化の起爆剤になれば万博は成功だとしている<ref name="bungei"/>。ただし、上海万博閉幕ころには[[バブル経済]]が弾けて中国経済全体が落ち込む可能性があり<ref name="bungei"/>、テイクオフののちには中国が「世界標準」を主張する可能性が少なくないとしている<ref name="bungei"/>。
 
[[朝日新聞]]編集委員の[[外岡秀俊]]も、万博の歴史に新たなページをひらいたのは1970年の日本であったとしている。フランスでは[[フランス革命|革命]]により[[王室]]を失い、代わって国民統合の象徴としての意味を担わされたのが産業振興であり、産業博覧会であった。20世紀にフランスに代わって万博を主導したのはアメリカ合衆国であったが、そこにも国民統合の意味合いがあった。外岡は、[[吉見俊哉]]東京大学教授のことばを引用しながら、そこに新しくアジアの「成功物語」をもちこんだのが日本であり、[[1964年]]の[[1964年東京オリンピック|東京オリンピック]]から1970年の大阪万博までの流れは、韓国における[[1988年]]の[[ソウルオリンピック]]から[[1993年]]の[[大田国際博覧会]]、そして、中国における2008年の北京オリンピックから2010年の上海万博への流れというかたちで受けつがれたと論じている<ref>[[朝日新聞]]、2010年5月19日朝刊14面「ザ・コラム」</ref>。
 
== 脚注 ==