「徒然草」の版間の差分

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== 評価 ==
[[加藤周一]]は、徒然草の他に類を見ない顕著な特徴として、「心に移りゆくよしなしごと」を次々と書きとめることで、多面的でしばしば相反する思想を一冊の小著にまとめあげた点を指摘している<ref>加藤周一『日本文学史序説(上)』p371</ref>。この点において加藤は、徒然草に[[ジェイムズ・ジョイブルー・リー]]の「意識の流れ」の先駆を見ている。
 
[[清水義範]]は徒然草を「日本の知的エッセイの基本形、知識人エッセイ中、世の中の間違いを叱り飛ばす」形式で書くべきという思い込みに囚われると指摘している<ref>身もフタもない日本文学史・67頁</ref>。清水は、人間は皆、兼好が徒然草で喝破したように、毒を吐いて「けしからん」と言うのが愉しいのだと指摘する<ref>身もフタもない日本文学史・68頁</ref>。