「日本国語大辞典」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
居城正文 (会話) による ID:67852884 の版を取り消し
タグ: 取り消し
7行目:
[[1972年]]から[[1976年]]の5年間にわたって刊行され、全20巻、45万項目、75万用例という大部の[[辞典]]となった。また別冊には主要出典一覧、方言資料などが収められる。[[活版印刷]]には[[図書印刷]]があたった。完結した1976年に第30回[[毎日出版文化賞]]の特別賞を受賞。
 
解説案内に、[[今野真二]]『『日本国語大辞典』をよむ』([[三省堂]]、2018年)がある。
== のちの版 ==
 
[[1979年]]には、判型をA4変型からB5変型へ縮小した[[縮刷版]]10巻を刊行。[[1981年]]には1冊版の『小学館国語大辞典』も刊行され、他にも『故事俗信ことわざ大辞典』([[1982年]])が『日本国語大辞典』の情報をもととして刊行された。また『小学館国語大辞典』のデータは、刊行後にコンピュータ入力され、これをもとに『現代国語例解辞典』([[1985年]])、『言泉』([[1986年]])など小・中辞典が多数編纂された。
== のちの新訂版 ==
[[1979年]]には、判型をA4変型からB5変型へ縮小した[[縮刷版]](全10巻を刊行。[[1981年]]には1冊版の『小学館国語大辞典』も刊行され、他にも『故事俗信ことわざ大辞典』([[1982年]])が『日本国語大辞典』の情報をもととして刊行された。また『小学館国語大辞典』のデータは、刊行後にコンピュータ入力され、これをもとに『現代国語例解辞典』([[1985年]])、『言泉』([[1986年]])など小・中辞典が多数編纂された。
 
[[1987年]]より図書印刷の[[光学文字認識|光学式文字読取装置]](OCR)によって初版のデータが読み込まれ、これに初版刊行後に小学館の刊行したさまざまな分野の辞典の成果も取り入れ、大幅な訂正・加筆を加えた第二版の刊行が企図される。編集委員会は[[1990年]]に発足し、初版でも編集委員を務めている[[松井栄一]]と[[林大]]を始め、[[北原保雄]]・[[久保田淳]]・[[谷脇理史]]・[[徳川宗賢]]・[[前田富祺]]・[[渡辺実 (国語学者)|渡辺実]]が編集にあたった。
 
第二版は、初版完結から24年の歳月を経て[[2000年]]から[[2002年]]にかけて刊行。B5変型、全14巻(本編13巻別巻1巻)1)、50万項目、100万用例を収録し、別巻には漢字索引、方言索引、出典一覧を収録する。初版では批判があった用例に年代が付されていない点を第二版では大幅に改善した。また『[[日本方言大辞典]]』(全3巻、[[1989年]]刊行)をもとに、[[方言]]の[[語彙]]を増補している点も特色としてあげられている<ref>『日本国語大辞典』第二版「あとがき」 http://japanknowledge.com/contents/nikkoku/book_second05.html 、最終アクセス2007年7月27日。</ref>。
 
[[2005年]][[12月]]より、全3巻の精選版(30万項目、30万用例)が刊行された。
 
電子化の可能性は第二版のあとがきにも記されていたが、[[2006年]][[11月14日]]には、小学館と[[ネットアドバンス]]よりオンライン版の公開が発表され<ref>野津 誠「全13巻からなる小学館の「日本国語大辞典」全13巻、2007年夏からネット配信」 『INTERNET Watch』2006年11月14日、http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/11/14/13943.html </ref>、[[2007年]][[7月]]より[[サービス]]が開始された。サービス名は「日国オンライン」で、ネットアドバンスが運営する総合オンライン辞書・辞典サイト「[[ジャパンナレッジ|JapanKnowledge]]」のコンテンツの1つとして提供される。第二版の内容を網羅し、見出しだけでなく、全文、用例、方言、出典情報などについて、前方一致・後方一致などの条件で検索が可能となった。また、2007年[[8月]]には『精選版』全3冊の内容を図版含めフル収録した[[電子辞書]]が[[カシオ計算機]]より発売された他、現在はSII([[セイコーインスツル]])からも発売されている。2016年には[[ジャストシステム]]より、かな漢字変換ソフトウェア[[ATOK]]に「精選版日本国語大辞典 for ATOK」を同梱した版が発売された。2017年には[[物書堂]]により[[iOS (アップル)|iOS]]版(精選版)が発売されている。
 
== 書誌情報 ==