「イラク日本人人質事件」の版間の差分

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== マスコミへの批判 ==
=== 被害者からの批判 ===
2004年4月に人質となり、後に解放された[[郡山総一郎]]は、帰国後の日本で自身に対して自己責任論の嵐が吹き荒れていることに驚きを通り越して呆れたという<ref name="tokyo">{{cite web|url=http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/kenpouto/list/CK2013070302000119.html|title=第4部 9条の21世紀<4> ネット世論 改憲後押し|work=東京新聞|date=2013-07-03|accessdate=2018-10-27}}</ref>。「なぜ自分がイラクに行き、なぜ誘拐されたかを考えた人がどれほどいたのか。国の言う自己責任は責任転嫁でしかない」と、当時の日本政府の姿勢を批判した<ref name=tokyo/>。
 
=== 国外からの批判 ===
人質事件の発生後、一部の日本のマスコミがイラクの武装勢力ではなく人質への攻撃を行った。このことは一部の国外メディアから批判を受けた。[[ニューヨーク・タイムズ]]は[[オオニシ・ノリミツ]]の署名記事においてその原因に日本社会の構造を指摘し、「お上にたてついたことが人質の罪になった」としている。またマスコミだけでなく[[保守]]系[[政党]]の[[政治家]]からも批判された。[[共和党 (アメリカ)|共和党]]の[[コリン・パウエル]][[アメリカ合衆国国務長官|国務長官]](当時)は人質や海外派遣された[[自衛官]]がリスクを引き受けたことで我々が前に進めたと指摘したうえで、率先してリスクを負った人々に責任があるとは言えないと苦言を呈した。またこのような人がいることに日本の人々は誇りに思うべきだとも語っている<ref name="イスラム国事件「自己責任論」">[http://lite-ra.com/i/2015/01/post-807-entry_3.html]</ref>。