「ハーモニカ」の版間の差分

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[[File:Special custom made 6 tones harmonica player, Dresden - 1136.jpg|thumb|right|トーンが異なる6本のハーモニカを特別な器具で一つにまとめて演奏する例。器具を使わず、素手で調の異なる数本のダイアトニック・ハーモニカをつかんで吹き鳴らし、転調もこなす猛者もいる。]]
ハーモニカは[[吹奏楽|吹奏]]楽器としてはめずらしく、吹くだけでなく吸うことによっても音を出す。吹く音と吸う音が混在していることによって、長いフレーズを息つぎなしに演奏することが容易である。また吹く音と吸う音を交互に並べることで、音が混ざるのを防ぐことにもなる。目的の穴に息を吹き込む(吸い込む)には、口をすぼめて吹く(吸う)パッカー奏法(ポピュラー・ジャズ向き)と、口を大きく開け、目的の穴以外を舌でブロックするタンブロック奏法([[クラシック音楽|クラシック]]・[[ブルース]]向き)がある。
 
=== ベンド奏法 ===
ブルースや[[カントリー・ミュージック|カントリー]]でよく使われる奏法に'''ベンド奏法'''(またはベンディング)がある。これは口腔内を変化させ強く息を吸うことによって、正常位置より変位させたリードを異常振動させることで半音ないし一音低い音を奏する(ドローベンド奏法)。これによって1-3番でも一応音階を演奏できる。吹音のベンドも難しいが可能である(ブローベンド奏法)。8番以上は下の穴よりもブローベンド奏法がやりやすい。
 
これらの奏法は楽器のリードの寿命を著しく縮めるため、該当分野の奏者にとって10穴ハーモニカは消耗品である。そのため、国内外の大手ハーモニカ・メーカーでは、10穴ハーモニカの主力品種には、交換用としてリード・プレートのみの販売もしている。ただし、この交換用のリード・プレートはほとんどが調律(アゲミと呼ぶ)はしていないピュアな状態なので、そのままではあまり良い結果にはならないため、自分の好みに合わせてアゲミをして微調整をする必要がある。よって、リード・プレートの交換は、新規にハーモニカを購入するより安くでき、半額以下で修復可能だが、作業自体は自己責任で行う物であり、音質などの微調整の知識のある人が行う物である。
 
== 歴史 ==