「テクネチウム」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Claw of Slime (会話 | 投稿記録)
101.141.51.76 (会話) による ID:65338188 の版を取り消し
m →‎安定同位体が存在しない理由: 偶数の質量数の場合にはあたらない。
141行目:
 
もっともこれは、原子番号が奇数の元素に共通の現象であり、多くはその次に安定な核種が安定同位体となっている(例えば<sup>93</sup>[[ニオブ|Nb]] や<sup>103</sup>[[ロジウム|Rh]] 、詳細は[[核種の一覧]]参照)。
ただし、「次に安定な核種」は自動的に「[[質量数]]が奇数の核種」となるため、奇数の同じ質量数を持つ核種のうちで安定核種は1つしか存在できない制約(偶数の同じ質量数を持つ核種は、安定核種が複数存在できる)<ref>[http://kato.html.xdomain.jp/nuclearphys/chapter3/chapter3.html β崩壊 第3章原子核の安定性] 原子核物理学 加藤静吾のホームページ</ref>を受ける事となった。中性子数54の<sup>97</sup>Tc は <sup>97</sup>[[モリブデン|Mo]] に、同じく56の <sup>99</sup>Tc は <sup>99</sup>[[ルテニウム|Ru]] に安定性で劣り、不安定核種となってしまった。
 
中性子数がさらに多い、または少ない核種は、そもそも安定性の土俵に乗れず、結果としてテクネチウム以外の元素は安定同位体を得たが、テクネチウムだけが安定同位体を得られなかった。かくしてテクネチウムは、安定同位体の存在しない、放射性元素となった。