「伊豆大島近海の地震」の版間の差分

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被害の多かった伊豆半島東部で目立ったのは、地滑り・崖崩れなどである。その中でも、多くの命を奪ったのが、河津町見高入谷地区で発生した地滑りであった。長さ約300m、幅は約200m、高さ約30mに及ぶ大規模な地滑りで、4世帯、10戸が土砂に埋まり、7名が死亡した。河津町では、県道を走行中のバスが崖崩れに直撃され、運転手を除く、乗客3名が死亡、8名が負傷した。その他にも落石や山崩れにより、各所で交通が遮断された。伊豆急行は、1月31日に運転再開。
 
これまでに例がなかった事故も発生した。天城湯ヶ島町にあった[[持越鉱山]]で廃液堆積貯水池の堰堤が崩壊、猛毒の[[シアン化ナトリウム]]を含む廃水約10tが持越川に流出、これが[[狩野川]]を経て、[[駿河湾]]に流れ込んだ。海水は汚染され、魚介類に被害を出し、汚染地域の水を使う住民を不安におとしいれた。事故が起きたのは、鉱山から鉱物を掘った後に出る[[スラグ|鉱滓]](こうさい)が原因だった。水抜きが不充分だったために地震の揺れで[[液状化現象]]を起こし、堰堤を破壊したと見られている。
 
なお、[[断層]]も見つかっている。[[東伊豆町]]では、[[伊豆急行線]]の稲取トンネル内を断層が横切った。変位量は最大で約1.2mであった。この断層は「稲取・大峯山断層」と呼ばれている。この他にも、10cm程度の変位量を示した副断層も見つかっているが、こちらは「根木の田断層」と呼ばれている。