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ところが、後に虫垂はリンパ組織の一つとして[[扁桃]]などと同様に、胃腸の[[免疫]]機能に大きく関与しているとの見方(まだ研究段階ではあるが、免疫グロブリン(Ig)Aを産生などに関係していると大阪大学の報告{{harv|Masahata|Umemoto|Kayama|Kotani|2014}}もある<ref>[http://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2014/04/20140411_01.html 虫垂は無用の長物にあらず、免疫に重要] サイエンスポータル 2014-4-11</ref>)があり、異常がなければ温存し、虫垂炎であっても健康なリスクのない成人で炎症が軽度であれば抗生物質投与など保存的治療で完了することも増えた。ただし現状、虫垂炎の治療は切除が原則であり、手術の遅れによる重症化、死亡は大きな脅威である。
 
また、成人早期に虫垂を切除すると、パーキンソン病の発症リスクが19~25%下がること米国の研究者らが突き止めた「パーキンソン病、始まりは腸から? 虫垂切除で発症リスク19~25%減」(2018/11/1AFP=時事)。
 
かつては、ヒトにとって虫垂は欠かせない存在であった。それは[[善玉菌]]の備蓄機能を備えているからである。今日においても、この機能が失われたわけではないが、食糧事情の大幅な改善により善玉菌を摂取しやすいことから、さほどこの機能は重要視されていないと見られている。