「太陽系外惑星」の版間の差分

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== 探査の歴史 ==
何世紀にも渡って、多くの科学者、哲学者、SESF小説作家は太陽系外惑星が存在すると考えていた<ref>{{cite web|url=http://www.dailygalaxy.com/my_weblog/2017/01/exo-1992-the-year-the-milky-ways-planets-came-to-life.html|title=1992 --"The Year the Milky Way's Planets Came to Life"|publisher=Daily Galaxy|language=English|date=2017-01-09|accessdate=2018-10-06}}</ref>。しかし、長らくそれを発見する方法はなく、どのくらい存在するか、どれだけ太陽系の惑星に似ているかを知る手段もなかった。19世紀までに太陽系外惑星を発見するために提案された観測方法は、全て天文学者によって否定されていた。太陽系外惑星の存在を示す、最初の証拠は1917年に記録されたが、それが認められることは無かった{{R|NASA-20171101}}。科学的根拠に基づいて、初めて太陽系外惑星の存在を示す証拠が記録されたのは1988年である。その直後、[[1992年]]に[[パルサー]][[PSR B1257+12]]を公転する史上初めての太陽系外惑星が確認された{{R|Wolszczan92}}。初めて発見された、[[主系列星]]を公転している太陽系外惑星は[[ペガスス座51番星]]のすぐ傍を4日で公転している巨大ガス惑星で、1995年に発見された<ref>{{cite journal|author=Mayor, Michael|author2=Queloz, Didier|authorlink=ミシェル・マイヨール|authorlink2=ディディエ・ケロー|title=A Jupiter-mass companion to a solar-type star|journal=|Nature|volume=378|issue=6555|year=1995|pages=355–359|doi=10.1038/378355a0|bibcode=1995Natur.378..355M}}</ref>。
 
当初は木星質量の数分の一以下の天体は検出できなかったが、その後海王星サイズの惑星も検出できるようになり、[[スーパー・アース]]と呼ばれる巨大地球型惑星の発見を経て、最終的には地球以下のサイズの惑星までもが発見できるようになった。2018年8月時点で最も質量が小さな太陽系外惑星は、PSR B1257+12の最も内側を公転しているPSR B1257+12 Aで、[[月]]の2倍程度の質量しかない([[冥王星]]の5分の1程度の質量を持つ[[彗星]]か[[小惑星]]らしきものもあると言われている)。大きい方では、質量が木星の10倍もあるような超巨大惑星も見つかっている。これより大きな天体としては[[褐色矮星]]があるが、質量分布からは惑星と褐色矮星の間に明確な溝がみられる。