「航空母艦」の版間の差分

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→‎構造: 画像:ジョージ・ワシントンの格納庫
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{{出典の明記|date=2017年9月|section=1}}
;[[飛行甲板]]
[[File:USS Deyo with Admiral Kuznetsov.jpg|thumb|220px|「アドミラル・クズネツォフ」(奥)のスキージャンプ式[[飛行甲板]]]]
:空母の最大の特徴は、舷側に寄せられたアイランド以外にさえぎるものの無い平らな甲板である。飛行甲板の面積は、着艦・離艦・エレベーターへの移動などを考えるとできるだけ広いことが重要である。空母黎明期は、イギリス式の多数の飛行甲板を持つ空母(「[[フューリアス (空母)|フューリアス]]」と[[グローリアス級航空母艦|グローリアス級]]が二段、竣工時の「[[赤城 (空母)|赤城]]」および「[[加賀 (空母)|加賀]]」が三段甲板)もあったが、アメリカやフランスは当初から広い一枚甲板を採用しており、後にイギリスや日本も航空機の大型化に伴い一段甲板に統一された。ハリアーを運用する空母やカタパルトを持たないロシア空母は、甲板の先端を上に反らせて[[スキージャンプ]]甲板としている。
{{main|アングルド・デッキ}}
[[File:Cvnanim.gif|thumb|220px|[[飛行甲板]]]]
[[File:F-18 - A 3-wire landing.ogv|thumb|220px|[[F/A-18 (航空機)]] 航空機の着陸、ビデオ]]
 
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;[[カタパルト]]
[[File:US_Navy_081124-N-3659B-305_F-A-18C_Hornets_launch_from_the_Nimitz-class_aircraft_carrier_USS_Ronald_Reagan_(CVN_76).jpg|thumb|220px|[[カタパルト]]]]
:カタパルトとは艦船から航空機を発艦させる射出機のことで、空母の艦載機の大型化とともに発達してきた。空母にカタパルトが装備されたのは、アメリカで飛行甲板の限られたスペースを有効活用するため、圧縮空気と油圧装置を介して航空機が加速する仕組みの'''油圧式カタパルト'''で、第二次世界大戦中、1934年就役の「レンジャー」や「ヨークタウン」級に初期型が装備され、エセックス級や護衛空母に使用された<ref>野神明人、坂本雅之『図解 空母』新紀元社64頁</ref>。第二次世界大戦後、レシプロ機に代わりジェット機が台頭してきた。推進力を得るために長時間を要するジェット機を艦載機として使用するには、滑走距離が長くなる問題があった。そこで短距離で飛び出させるためにカタパルト技術の開発が進み、力量不足であった油圧カタパルトに代わり、'''蒸気カタパルト'''が登場した<ref>『別冊歴史読本永久保存版 空母機動部隊』新人物往来社10頁</ref>。燃料や武器を搭載したジェット機を発艦させられる強力な蒸気カタパルトはイギリスで開発され、1955年に完成したアメリカの「[[フォレスタル (空母)|フォレスタル]]」から実用化された<ref>野神明人、坂本雅之『図解 空母』新紀元社64頁</ref>。次世代用に[[電磁式カタパルト]]が開発され、米中露の次世代艦より艤装が予定されている。
 
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;[[格納庫]]
[[File:US_Navy_090529-N-1062H-042_Supply_and_deck_department_Sailors_transfer_cargo_in_the_hangar_bay_of_the_aircraft_carrier_USS_George_Washington_(CVN_73)_during_a_replenishment-at-sea.jpg|thumb|220px|[[ジョージ・ワシントン_(空母)|ジョージ・ワシントン]]の[[格納庫]]]]
: 航空機を安全に保管し整備する場所。過去格納庫は1層式(アメリカとフランス)、2層式(日本とイギリス)、3層式(「赤城」と「加賀」)があったが、高さのあるジェット機を運用する現在は1層式が一般的。格納庫内では機体の整備ができる設備が整っている。
; 航空燃料タンク