「ホーネット (CV-12)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
本文加筆 「登場作品」の項目追加
m 細部情報、脚注、外部リンクおよび写真を追加
1行目:
{| class="wikitable" style="clear:right; float:right; margin: 0em 0em 1em 1em; width: 300px; background:#ffffff"
|align="center" colspan="2"|[[image:USS Hornet (CVS-12) underway at sea on 9 August 1968 (USN 1116887).jpg|300px|USS Hornet(CVthumb|1968年8月9日、[[SCB-12)125]]改装後の艦影]]
|-
!colspan="2" style="background: #f0f0f0"|艦歴
64行目:
|-
|}
'''ホーネット'''('''USS Hornet, CV/CVA/CVS-12''')は、[[アメリカ海軍]]の[[航空母艦]]。[[エセックス級航空母艦]]としては7番目に就役した。「The Grey Ghost」の愛称で呼ばれた。[[アメリカ海軍]]において[[ホーネット]]の名を受け継いだ艦としては8隻目にあたる。
 
「The Grey Ghost」の愛称で呼ばれた。この由来については、同型艦の「[[レキシントン (CV-16)|レキシントン]]」との比較であるという説がある。すなわち、ともに戦没艦の名称を襲名して近い時期に就役し、主要な作戦で活躍したという共通点があり、レキシントンが全面ダークブルーの塗装により「The Blue Ghost」の愛称で呼ばれたのに対しホーネットは灰色を基調とする特徴的な[[幾何学]][[迷彩]]を施され活動したことに由来するというものである<ref>USS Hornet CV-12 | - Naval Officers Club, http://www.navalofficer.com.au/hornet/</ref>。
 
==艦歴==
82 ⟶ 84行目:
2月10日に再びウルシー泊地を出港、東京に対する大規模な攻撃を行った後、2月19日と20日の両日、[[硫黄島の戦い|硫黄島上陸]]部隊の支援攻撃を行っている。
 
関東地区の工業地帯および沖縄に対する激しい攻撃は継続された。4月1日にホーネット艦載機は[[沖縄戦|沖縄上陸]]への直接支援を行う。4月6日に[[戦艦]][[大和 (戦艦)|大和]]に対する攻撃を他の艦載機と共同で行いこれを撃沈している。続く二ヶ月にわたってホーネットは沖縄上陸部隊への直接支援攻撃と、日本の生産力を奪うため工業地帯への攻撃を継続した。6月4日、5日に[[台風]]の被害を受け、ホーネットは飛行甲板前方を約25フィート破損した。
 
6月4日、5日に[[台風]]の被害を受け、ホーネットは飛行甲板前方が約25フィートにわたり圧壊する損傷を負った<ref>Hornet Hits a Typhoon - National Naval Aviation Museum
ホーネットは[[第二次世界大戦]]中の戦功で7つの従軍星章を受章、殊勲部隊章を与えられる9隻の空母のうちの一隻であった。
, http://www.navalaviationmuseum.org/history-up-close/hornet-hits-a-typhoon/</ref>
<ref>米海軍と台風・ハリケーン, Hornet Hits a Typhoon - National Naval Aviation Museum
台風, http://daimyoshibo.la.coocan.jp/mil/USNHC/typhoons.html</ref>。同型艦[[ベニントン (空母)|ベニントン]]も同様の被害を被っている。そのホーネットは[[フィリピン]]経由で[[サンフランシスコ]]に帰還し、1945年7月7日に到着した。オーバーホールは9月13日に完了し、復員兵輸送の[[マジック・カーペット作戦]]に参加のためマリアナ諸島と[[ハワイ]]に向けて出航した。ホーネットはサンフランシスコに1946年2月9日に帰港、1947年1月15日に退役し太平洋予備役艦隊入りする、
 
ホーネットは[[第二次世界大戦]]中の戦功で7つの従軍星章を受章、殊勲部隊章を与えられる9隻の空母のうちの一隻であった<ref>{{cite book|last=Rottman|first=Gordon|title=U.S. Marine Corps World War Ii Order Of Battle: Ground And Air Units In The Pacific War, 1939-1945|year=2001|ISBN= 978-0313319068|page=552}}</ref>。また、日本近海で長期間行動し59回もの日本軍の攻撃にさらされたものの、一度も被弾することはなかった<ref>USS Hornet CV-12 | - Naval Officers Club, http://www.navalofficer.com.au/hornet/</ref>。
台風の被害後、ホーネットは[[フィリピン]]経由で[[サンフランシスコ]]に帰還し、1945年7月7日に到着した。オーバーホールは9月13日に完了し、復員兵輸送の[[マジック・カーペット作戦]]に参加のためマリアナ諸島と[[ハワイ]]に向けて出航した。ホーネットはサンフランシスコに1946年2月9日に帰港、1947年1月15日に退役し太平洋予備役艦隊入りする、
 
=== 戦後 ===
ホーネットは[[1951年]]3月20日に再就役し、[[ニューヨーク海軍造船所]]へ向けてサンフランシスコを出港、1951年5月12日に解役され攻撃航空母艦(CVA-12)へ艦種変更される。[[ジェット機]]に対応するために[[SCB-27]]A改装工事を受け、[[1953年]][[9月11日]]にホーネットは攻撃空母として再就役した。ホーネットはカリブ海で訓練を行うため[[ノーフォーク (バージニア州)|ノーフォーク]]を[[1954年]]5月11日に出港、8ヶ月間の航海に入る。
 
[[地中海]]と[[インド洋]]での作戦行動の後、ホーネットは[[南シナ海]]で[[第7艦隊 (アメリカ軍)|第七艦隊]]に加わり[[1954年]]7月22日に発生した[[キャセイ・パシフィック航空機撃墜事件]]の生存者捜索を行った。7月25日、ホーネットの艦載機は[[フィリピン・シー (空母)|フィリピン・シー]](USS Philippine Sea, CVA-47)の艦載機と共に、[[中国人民解放軍]]の戦闘機二機を撃墜している。緊張緩和の後、ホーネットは1954年12月12日にサンフランシスコに帰還、[[サンディエゴ]]で訓練を行った後、[[1955年]]5月4日に出港し極東で再び第七艦隊に加わる。
 
ホーネットは共産主義者に支配された[[北ベトナム]]から自由を求めて[[南ベトナム]]に避難する人々を支援し、第七艦隊と共に訓練を行った。[[1955年]]12月10日にサンディエゴに帰港し、翌月[[ピュージェット・サウンド海軍工廠]]に入り、艦首のハリケーン・バウ化、同時発着艦を可能とする[[アングルド・デッキ]]追加などを含む[[SCB-125]]行っ受けた。
 
近代化オーバーホールが完了すると、ホーネットはカリフォルニア沿岸で作戦行動に入る。[[1957年]]1月21日にサンディエゴを出港し、7月25日まで第七艦隊に所属し極東で活動した。
100 ⟶ 105行目:
 
翌[[1960年]]からホーネットは第七艦隊に配属され、南ベトナム沖から日本本土、沖縄、フィリピンにかけて定期的な航海を行った。[[1966年]]8月25日にホーネットは[[アポロ計画]]の無人宇宙船回収作業を行う。宇宙船は93分間で地球の四分の三を飛行し、[[ウェーキ島]]付近に着水した。月への有人飛行を目指したアポロ宇宙カプセルは[[大気圏再突入]]時の熱で焦がされた状態でホーネットに回収された。ホーネットは9月8日にロングビーチに帰還するが、[[1967年]]3月27日に再び極東へ向けて出航する。約一ヶ月後に日本に到着、5月19日に[[佐世保基地|佐世保]]に入港した。その後1967年の夏のほとんどをベトナム海域での作戦活動で過ごす。
 
[[File:USS Hornet CVS-12.jpg|thumb|250px|カリフォルニア州アラメダで博物館として公開されているホーネット(2014年3月)]]
 
[[1969年]]にホーネットは再びアポロ計画に参加し、7月には人類初の有人月面着陸を果たした[[アポロ11号]]の乗組員と司令船を、12月には[[アポロ12号|12号]]の乗組員と司令船を回収している。なお、アポロ11号の回収時には、ホーネットの格納庫甲板内において、当時の[[リチャード・ニクソン|ニクソン]]大統領が、移動式の隔離室に収容された[[ニール・アームストロング|アームストロング]]船長以下計3名の乗組員と対面している。
108 ⟶ 111行目:
 
ホーネットは[[1970年]]6月26日に退役し、[[1989年]]7月25日に除籍された。[[1991年]]12月4日にホーネットは[[アメリカ合衆国国定歴史建造物|国定歴史建造物]]に指定された。[[1998年]]10月17日、[[カリフォルニア州]][[アラメダ (カリフォルニア州)|アラメダ]]で博物館として民間に公開され、[[1999年]]には[[カリフォルニア州歴史建造物]]に指定されている。ホーネットは[[アメリカ合衆国国家歴史登録財|国家歴史登録財]]に#91002065として登録されている。
== ギャラリー ==
 
<gallery widths="260px" heights="230px">
File:Launching of USS Hornet (CV-12) 1943.jpg|thumb|ホーネットの進水式(1943年3月)
File:USS Hornet (CV-12) underway at sea on 27 March 1945 (80-G-K-14466).jpg|thumb|1945年3月27日の写真
File:USS Hornet (CV-12) damaged flight deck 1945.jpg|thumb|1945年6月3日、台風により船首を損傷
File:USS Hornet (CVA-12) en route to Guantanamo Bay on 10 January 1954 (80-G-K-17108).jpg|1954年1月10日、SCB-27A改装後の艦影
[[File:USS Hornet CVS-12.jpg|thumb|250px|カリフォルニア州アラメダで博物館として公開されているホーネット(2014年3月)]]
</gallery>
{{-}}
== 登場作品 ==
; 『[[トリプルX ネクスト・レベル]]』
120 ⟶ 131行目:
== 外部リンク ==
{{commons|USS Hornet (CV-12)}}
* [http://www.navsource.org/archives/02/12.htm: Aircraft Carrier Photo Index: USS HORNET (CV-12) - Navsource]
* [https://www.navy.mil/navydata/ships/carriers/histories/cv12-hornet/cv12-hornet.html: U.S. Navy - A Brief History of Aircraft Carriers - USS Hornet (CV 12)]
* [http://www.uss-hornet.org/ ''USS Hornet'' Museum]
* [http://www.cva-12.com/hornet.html ''USS Hornet'' by Dwayne Miles]
125 ⟶ 138行目:
* [http://www.rense.com/general3/uss.htm Staff And Visitors Report Seeing & Hearing Strange Things]
* [http://www.hazegray.org/danfs/carriers/cv12.htm From the ''Dictionary Of American Naval Fighting Ships'']
* [http://www.researcheratlarge.com/Ships/CV12/1945FlightDeckMemo.html: Researcher@Large - CV-12 Hornet Flight deck after June 1945 Typhoon] - 1945年の台風の損傷状況のレポートを参照できる。
* [http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&q=Carrizo+Plain&sll=35.67961,-116.861572&sspn=3.564798,7.174072&ie=UTF8&ll=37.773263,-122.302975&spn=0.003388,0.00479&t=h&z=18&om=1 GoogleMapに写っているホーネット]
{{エセックス級航空母艦}}