「Doctor of Philosophy」の版間の差分

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=== 日本 ===
Ph.D.が「Doctor of Philosophy」の略称であることから、「博士(哲学)」もしくは「哲学博士」と翻訳されることがあるが、海外での広く学術一般を対象とする用法に倣って、専攻分野にかかわらずこの呼称がいられている。しかしこの表記に公的な根拠は無く、本来の正しPh.D.を哲学博士と訳すこの意味とは、現在の日本では[[哲学]]が[[人文科学]]の一分野として体系に組み込まれているということを考慮すると誤解を招く表現であ異なる。1975年の学位規則改正によって、学際的な分野を扱う大学院の博士課程を修了した者に対して「[[学術博士]]」(現在の「[[博士(学術)]]」)の学位の授与も行われるようになった。「博士(学術)」や「学術博士」は、アメリカ合衆国での専攻分野が特記されていない「Ph.D.」に相当するものと考えられる{{要出典|date=2012年4月}}。現在も、英語での「博士(学術)」の学位の表記は「Doctor of Philosophy」とされている。
 
日本では、課程博士(大学院博士課程〔標準で3年以上〕で必要単位を取得後博士論文審査に合格したものに授与される)と、論文博士(博士課程に進学せずに大学院に論文提出し、博士審査に合格したものに授与される)がある。3年以上博士課程に在学し必要単位は取得しているものの博士論文を提出せずに退学する者(いわゆる満期退学又は単位取得後退学などと呼称<ref name="cs">[http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/004/gijiroku/05051101/004/008.htm 新時代の大学院教育の展開に向けて(中間報告案)](中央教育審議会大学分科会大学院部会第31回配付資料5)</ref>)の割合は{{要出典範囲|卒業者全体の30-40%程度である|date=2012年3月}}。かつては、文系学位の取得は極めて困難であり、{{要出典範囲|例えば[[博士(文学)]]については全単位取得者の70-80%程度が単位取得退学者となる|date=2012年3月}}。近年では、課程在学中に博士論文執筆と提出および合否判定を行うように大学院の指導が変わってきており、欧米等の水準と同じような学位の授与が行われるようになってきている。