「液状化現象」の版間の差分

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[[ファイル:Liquefaction in Peterborough St.JPG|thumb|240px|right|[[カンタベリー地震 (2011年)|カンタベリー地震]]による液状化で噴出した泥が駐車場を覆い、車のタイヤの半分が埋まった([[2011年]][[2月22日]]、[[ニュージーランド]]・[[クライストチャーチ]]市[[クライストチャーチ・シティ・センター|中心部]])]]
[[ファイル:Minatojimanakamachi c184.jpg|thumbnail|240px|阪神・淡路大震災による液状化]]
'''液状化現象'''(えきじょうかげんしょう)は、[[地震]]の際に、[[地下水位]]の高い[[]][[地盤]]が[[振動]]により[[液体]]状になる[[現象]]。これにより[[比重]]の大きい[[構造物]]が埋もれ、倒れたり、地中の比重の小さい構造物([[下水道#管渠|下水道管]]等)が浮き上がったりする。ゆるく[[堆積]]した砂質土層では、[[標準貫入試験]]で得られる[[N値]]が10程度以下と小さい場合が多い。一般に、液状化現象が生じるかどうかは、[[FL値]]、液状化の程度は[[Dcy]]や[[PL値]]などの[[指標]]を用いて判定する。単に'''液状化'''(えきじょうか、{{Lang-en-short|liquefaction}})<ref name="terms">{{Cite book|和書
|author = [[文部省]]編
|title = [[学術用語集]] 地学編
実際は、[[地表]]付近の含水状態の砂質土が、地震の震動により[[固体]]から液体の性質を示すことにより、上部の[[舗装]]や構造物などが[[揚圧力]]を受け破壊、沈み込みを起こすものである。「[[流砂]]」とも呼ばれていた。
 
[[砂丘]]地帯や[[三角州]]、[[埋め立て地]]・旧[[河川]]跡や[[]][[沼]]跡・[[水田]]跡などの人工的な改変地で発生しやすい。近年、[[都市化]]が進んだ地区で該当地域が多いことから被害拡大の影響が懸念される。
 
[[1964年]]([[昭和]]39年)[[6月16日]]に発生した[[新潟地震]]の際、[[信濃川]]河畔や[[新潟空港]]などで、この現象が発生したことから[[日本]]でも知られるところとなる。また同年に発生した[[アラスカ地震]]でも液状化による被害が発生し、これ以降[[土質力学]]の分野で、活発に研究が行われるようになった。
 
[[東京]][[都心]]部は、河口に位置する上、埋め立て地が多く存在するため、大地震の発生時には液状化対策が施されていない箇所で状化現象が発生し、道路やライフライン、堤防の破損、基礎のしっかりしていない建物の傾斜などの被害が発生する可能性もある。
 
現在、液状化現象の発生危険箇所をとりまとめた[[ハザードマップ]]が整備されつつあり、堤防の補強などの措置が図られている。[[ライフライン]]の被害も懸念されるため、水道管は耐震管に布設替えが進みつつあり、[[ガス管]]は[[ポリエチレン]]化が進んでいる。一方で、[[下水道管]]は耐震化が難しく、復旧も遅いため、居住困難な状態が長引く場合がある(2011年の[[東日本大震災]]での[[福島第一原子力発電所]]免震棟、[[Jヴィレッジ]]、[[浦安市]]、[[いわき市]]など)。
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