削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
42.146.84.61 (会話) による ID:70695330 の版を取り消し
タグ: 取り消し
10行目:
これらは、その生物そのものやそこから得られる産品が持つ資産価値または利用価値のある[[動物]]や植物を無暗に捕獲、その数を急激に減らしてしまう行為である。このため、[[自然保護]]という観点はなおのこと、それら動植物を[[資源]]として見た場合の資源保護の観点から、乱獲は回避されるべきだという意見も近代以降活発に発せられるようになってきた。
 
=== 歴史的背景 ===
ばなな
古くから[[人間]]は、自然との関係に於いて[[食料]]を得るために、伝統的に編み出された[[狩猟]]や[[漁業]]の方法を獲得している。これらは長い歴史の中で、乱獲にならない方法が経験的に確立されている場合が多い。例えば以下のような伝統的思想が見受けられる。
* 根絶やしにするような漁法が避けられる。
* 捕獲する期間を定め、それ以外のシーズンは捕獲しない。
* 幼い[[個体]]や[[育児]]期間にある個体は採取しないで、誤って捕獲したら解放する。
* 植物の場合は、[[群れ|群生]]しているコロニーを間引くように密度を下げる方向で産品を採取する。
* 必要十分な量が得られたら、それ以上は捕獲しない。
また、これらは捕獲する側の人間の絶対数の少なさにもよって、[[自然選択説|自然淘汰]]の圧力に若干多めに負荷が掛かる程度で、ほとんどその総数には影響しないといった事情も見出せる。
 
しかし近代化に伴い、従来は地域で得られた産品が地域で細々と消費されていたところを、[[都市]]の発達や輸送や保存の技術的発達にもよって、得られるときに得られるだけ捕獲しようという傾向が強まったこと、また資本の流入で大々的に組織化された捕獲技術が発達したことにもよって、短期間のうちに大量に捕獲されることも増加した。加えて工業の発達は食料資源だけではなく、それら動植物から得られる様々な産品を加工して利用する文化も発達し、それらを工業原料として大量に必要とした。こと[[産業革命]]によって、人間は大量の物資を消費することを始めたのである。この時代よりは、都市部で増大する食料需要にもより、海洋資源である魚介類を効率良く捕獲する方法も発達するようになっていった。
 
こうして産業として大々的に捕獲されるようになると、中には自然の回復力を超えて捕獲される種も増え、急激にその数を減らしていった。まして元より個体数の少ない動植物では、その希少価値にもよって益々積極的に捕獲が進んだ。こうして[[19世紀]]から[[20世紀]]に入るまでに危機的状況に陥る動植物種は数知れず、中には[[絶滅]]に瀕したり、文字通り絶滅してしまった系統も発生、この時点でようやく人間は乱獲することの無謀さを学んだ。
 
== 影響 ==