「自然放電」の版間の差分

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山原内 (会話 | 投稿記録)
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二次電池を内蔵するビデオカメラやデジタルカメラ等の機器では、しばらく使わないで置くと自然放電が進み、撮影時間が短縮される。使用前に充電時間を確保し、満充電になったのを確かめてから使用に供するなど取り扱い上の注意が必要である。
 
[[ニッケル・水素蓄電池]]の自然放電の原因は『正極の自己分解』と『窒素化合物によるシャトル効果』『セパレータへの導電性化合物析出』だとされる<ref name="eneloop"/>。従来はセパレータの厚みを増やす事により自己放電を減らしていたが、セパレータの素材を従来の[[エチレンビニルアルコール]]系の親水性[[ポリオレフィン]]よりもさらに改良されたスルホン化ポリオレフィンを採用することにより自己放電を減らした。さらに負極の水素急増吸蔵合金に含まれる[[コバルト]]や[[マンガン]]が原因であることを突き止め、コバルトやマンガンを使わない『超格子合金』を採用することで、大幅に自己放電を抑える事が可能になった<ref name="eneloop">{{cite web|title=そこが知りたい家電の新技術 三洋電機「エネループ」【技術編】 |url=https://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2007/02/01/381.html |accessdate=2018-11-23}}</ref>。[[2004年]]頃より自然放電があまり起こらないように改良した[[ニッケル・水素蓄電池]]が開発・発売されている。例えば[[eneloop]]は、自然放電が少ない特徴を活かし、充電した状態で販売される。低自己放電型ニッケル水素電池は、セパレータの体積が大きいため、従来の同等品よりも容量が低下して、最高容量の低自己放電型単三型充電池は2500mAhなので同等品の2700mAhと比較して容量が下がる。
 
なお、[[鉛蓄電池]]では、放電しすぎるとサルフェーションの発生により電極が劣化する問題([[鉛蓄電池#劣化現象|鉛蓄電池の劣化現象の項を参照]])がある。そのため、かつては[[電解液]]を抜き取った状態で流通させ、使用開始直前に電解液を注入する方法が採られていたが、最近では自然放電の減少などにより、電解液を入れて充電した状態で流通するものが多くなった。