「二重平方数」の版間の差分

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Enyokoyama (会話 | 投稿記録)
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[[算術]]における'''四乗数'''(しじょうすう、{{lang-en-short|fourth power}}; {{lang-en-short|biquadratic number}}; 複平方数<ref group="note">別に biquadratic という形容は「複二次」ということを強調するものではない。そもそも接頭辞 quadr- は 4 を意味するので、quadratic は「4つの」「四次の」という意味のはずだが、四辺形の面積としての square (ex quadrem) が「平方」を意味し、それに伴って二次方程式や二次形式などで quadratic が「二次の」という意味で多用されるなかで、「四次の」を意味するために冗長ながら「二回」を意味する接頭辞 bi- を附した biquadratic を使うことになったという事情による {{harv|コンウェイ|ガイ|2001}}。したがって、和訳語としては単に「四乗」を対応させるのが自然であると思われる。</ref>)あるいは'''二重平方数'''<ref>{{cite book|和書|title=はじめて読む数学の歴史|author=上垣渉|publisher=ベレ出版|year=2006|isbn=978-4860641108}}</ref>とは、狭義には別の[[自然数]]の四乗([[冪乗|平方]]の平方)になっているような[[自然数のこと]]である。
 
==概説==
二重平方数こと四乗数は、以下のように定式化される。
 
: ''n''<sup>4</sup> = ''n''<sup>3</sup> &times; ''n'' = ''n'' &times; ''n''<sup>3</sup> = ''n''<sup>2</sup> &times; ''n''<sup>2</sup> = ''n'' &times; ''n'' &times; ''n'' &times; ''n''.
 
最小の二重平方数は 1<sup>4</sup> = 1 であり、二重平方数は無数にある。小さい数から順に列記すると
 
: [[1]], [[16]], [[81]], [[256]], [[625]], [[1296]], [[2401]], [[4096]], [[6561]], [[10000]], [[14641]], [[20736]]… {{OEIS|id=A000583}}
 
二重平方数 ''n''<sup>4</sup> は (''n''<sup>2</sup>)<sup>2</sup> と変形されるため全て[[平方数]]である。
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である。(→[[リーマンゼータ函数|ゼータ関数]])
 
また[[110000|一万]]、[[1100000000|一億]]、[[11000000000000|一兆]]などの数は 10<sup>4''n''</sup> = (10<sup>''n''</sup>)<sup>4</sup> と表されるので全て二重平方数である。
 
二重平方数の下2桁は、十進法では 00, 01, 16, 21, 25, 36, 41, 56, 61, 76, 81, 96 の12通りの内いずれかである。
したがって、5で割った余りは必ず0か1になる。
 
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== 関連項目 ==
* [[冪乗]]
* [[平方数]]
* [[立方数]]