「シルダリヤ川」の版間の差分

「シルダリヤ」[[18世紀]]以降に定着した名前であり、[[ウズベク語]]や[[タジク語]]の「シル・オブ（水の豊かな）」に由来すると考えられている<ref name="siljiten">『シルクロード事典』、156-157頁</ref>。名前の「シル」「シラ」は古代のイランで話されていた[[サカ語]]と[[ソグド語]]で「多い」「良い」を意味する<ref name="siljiten"/>。「ダリヤ（ダルヤ）」 Daryā は、[[ペルシア語]]で「海、川」の意味であり、'''シル川'''、'''スィル川'''と表記する場合も見られる。

[[ギリシア語]]文献では'''ヤクサルテス''' {{lang|grc|ὁ Ιαξάρτης}} / Jaxartes, Yaxartes の名前で記されていた。現地の人間の間では、ギリシア語に由来する「ハシャルト」の名前で呼ばれることもある<ref name="siljiten"/>。[[10世紀]]頃のペルシア語の地理書ではフシュラト川 {{lang|fa|رود خشرت}} rūd-i Khushrat とも呼ばれており、[[アラビア語]]では'''サイフーン'''川 {{rtl-lang|ar|سيحون}} {{lang|ar-Latn|Sayḥūn}} と称されていた。