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[[File:Zao Volcano Relief Map, SRTM-1.jpg|thumb|蔵王火山の火山体地形図]]
'''蔵王連峰'''(ざおうれんぽう)は、[[東北地方]]の中央を南北に連なる[[奥羽山脈]]の中おいあって、[[宮城県]]と[[山形県]]の両県南部の県境に位置する[[尾根|連峰]]である<ref name="平凡宮城">『宮城県の地名』23-24頁主峰は</ref><ref name="平凡山形">『山形県側に位置する熊野岳(1,841[[メートル|m]])の地名』42-45頁。</ref><ref name="角川宮城">『角川日本地名大辞典4 宮城県』256-257頁。</ref><ref name="角川山形">『角川日本地名大辞典6 山形県』335-336頁。</ref>
 
玄武岩、安山岩の[[成層火山]]群の[[活火山]]であり、[[気象庁]]の常時観測対象の47火山<ref name="volcano47">[http://www.jma.go.jp/jma/kishou/intro/gyomu/index92.html 火山監視・情報センターにおいて火山活動を24時間体制で監視している火山(常時観測火山)]([[気象庁]])</ref>に含まれている。[[火口湖]]である[[御釜 (蔵王連峰)|御釜]]や噴気口が見られ(いずれも宮城県側)、[[火山]]の恩恵であ。裾野には[[温泉]]が両県の裾野に数多く存在し、[[スキー場]]も多く設置されている。があり、両県における主要観光地の1つである
 
ここでは蔵王連峰、蔵王連峰に中央分水界を含めた'''蔵王'''、及びその周辺について記述する。
 
== 名称 ==
蔵王連峰は山々の集まりの総称であり、蔵王山という単独峰があるわけではない<ref name="平凡宮城"/><ref name="平凡山形"/><ref name="角川宮城"/><ref name="角川山形"/>。蔵王連峰の中で、宮城県側の部分が「宮城蔵王」、山形県側の部分が「山形蔵王」とも呼ばれる<ref name="平凡宮城"/><ref name="平凡山形"/>。また、蔵王連峰を北蔵王、南蔵王の二つに分ける区分や、[[御釜 (蔵王連峰)|御釜]]などがある部分を中央蔵王として、その東西南北を東蔵王、西蔵王、南蔵王、北蔵王の五つに区分する見方もある<ref group="注">東西南北それぞれの蔵王を冠した施設として、[[西蔵王有料道路|旧西蔵王有料道路]]、[[山形県道167号妙見寺西蔵王公園線]]、[[西蔵王テレビ・FM放送所]]、[[宮城県道51号南蔵王七ヶ宿線]]、[[宮城県道254号南蔵王白石線]]、南蔵王[[青少年旅行村]]、東蔵王ゴルフ倶楽部などがある。</ref><ref name="平凡宮城"/><ref name="平凡山形"/><ref>仙台八十八景([[仙台放送]] 1977年10月1日発行) p.140</ref>。
古くからの名は刈田嶺(かったみね、かったね、かりだのみね)、不忘山(わすれずのやま)という。
 
蔵王山の名称は、[[蔵王権現]]がこの山に祀られた事に由来する<ref name="平凡宮城"/><ref name="平凡山形"/><ref name="角川宮城"/><ref name="角川山形"/>。
[[File:Kattamine shrine at Mt.kattadake.JPG|thumb|250px|名称の由来となった、刈田岳山頂の[[刈田嶺神社 (七ヶ宿町)|刈田嶺神社・奥宮]](宮城県[[七ヶ宿町]])]]
'''蔵王'''の名称は、[[白鳳]]8年([[679年]]<ref group="†">[[白鳳]]と[[西暦]]との対応は1対1ではない。[http://www.miyagi-jinjacho.or.jp/jinja-search/detail.php?code=310010164 宮城県神社庁の記述]では、白鳳8年を[[天武天皇]]在位期間中であるとしているため、[[672年]]を白鳳元年とする方が採用されている。</ref>)、[[大和国]]・[[吉野山]]から[[役小角]]が[[蔵王権現]]を現在の不忘山([[宮城県]]側)に奉還し、周辺の奥羽山脈を[[修験道]]の[[修行]]の場としての「'''蔵王山'''」と称したことに由来する<ref name=kattamine1>[http://www.miyagi-jinjacho.or.jp/jinja-search/detail.php?code=310010164 刈田嶺神社](宮城県[[神社庁]])</ref>。
{{main|刈田嶺神社 (蔵王町遠刈田温泉)}}
すなわち「蔵王山」とは、そのような名称の1つの峰が存在するわけではなく、当地の山並み(連峰)を指す総称である<ref name="kahoku20170701">[http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201707/20170701_53011.html <蔵王山>呼び名「ざおうさん」にして](河北新報 2017年7月1日)</ref>。
 
蔵王連峰は古くは刈田嶺、不忘山(わすれずのやま)と呼ばれた。刈田嶺の文献上の初出は[[平安時代]]の歴史書『[[続日本後紀]]』の[[承和]]11年8月17日の条である<ref name="角川宮城"/>。不忘山は歌に見られる。平安時代の和歌集『[[古今和歌六帖]]』に「みちのくに あぶくまがはの あなたにや 人わすれずの 山はさかしき」という歌がある。また『[[枕草子]]』の第13段「山は」の部分にわすれずの山が表れる<ref name="平凡山形"/>。ただし、歴史的な文献に表れる蔵王関係の山が現在のどの山に相当するのか、確定はしがたい<ref name="平凡宮城"/><ref name="平凡山形"/>。明治の初め頃の文献においても、蔵王嶽、不忘山、刈田嶽と表記の揺れが見られた<ref name="平凡宮城"/>。現在、不忘山と呼ばれる山は、かつては南森、御前岳と呼ばれていた<ref name="平凡山形"/>。
宮城県側では蔵王権現、山形県側では[[熊野権現]]に由来する名称が用いられてきた。[[1931年]]([[昭和]]6年)、当連峰がまたがる宮城県の[[柴田郡]]川崎村(現・[[川崎町 (宮城県)|川崎町]])、[[刈田郡]][[宮村 (宮城県)|宮村]](現・[[蔵王町]]の一部)、[[山形県]]の[[南村山郡]][[蔵王村|堀田村]](現・[[山形市]]の一部)および[[中川村 (山形県南村山郡)|中川村]](現・[[上山市]]の一部)の計4村が[[国土地理院]]に「蔵王山」の読み方を「'''ざおうざん'''」で申請して、表記登録された<ref name="kahoku20170701"/>。山形県側では主峰の熊野岳以外は戦後[[新日本観光地百選]]で総合一位になったことを機に、自治体名・神社名・温泉地名など、あらゆるものが蔵王に改称された。
 
{{main|蔵王温泉#歴史}}
=== 蔵王山の読み方 ===
[[1931年]]([[昭和]]6年)、蔵王連峰がまたがる宮城県の[[柴田郡]][[川崎町 (宮城県)|川崎村]]<ref group="注">現在の川崎町。</ref>、[[刈田郡]][[宮村 (宮城県)|宮村]]<ref group="注">現在の[[蔵王町]]の一部。</ref>、[[山形県]]の[[南村山郡]][[蔵王村|堀田村]]<ref group="注">現在の[[山形市]]の一部。</ref>および[[中川村 (山形県南村山郡)|中川村]]<ref group="注">現在の[[上山市]]の一部。</ref>の計4村が[[国土地理院]]に「蔵王山」の読み方を「ざおう'''ざ'''ん」で申請して、これが表記登録された<ref name="kahoku20170701">[http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201707/20170701_53011.html <蔵王山>呼び名「ざおうさん」にして](河北新報 2017年7月1日)</ref>。
 
[[2015年]]([[平成]]27年)4月より、[[噴火警報#噴火警報・噴火予報の区分と基準|火口周辺警報]]を報道するテレビやラジオにおいて「ざおうざん」と連日称呼されたことで、「ざおう'''さ'''ん」の読み方に親しんでいる人々から関係諸機関に対して問い合わせが相次いだ<ref name="kahoku20170701"/>。山形県内8小中学校の校歌の歌詞はいずれも「ざおうさん」という読みで、地元住民には「ざおうさん」のほうがなじみが深いという意見もある<ref name="yamagata-np">{{Cite news|url=http://yamagata-np.jp/news/201702/11/kj_2017021100282.php|title=「ざおうさん」に改名できる? 県内で変更例、関連市町の結束が鍵|newspaper =[[山形新聞]]|date=2017-02-11|accessdate=2017-02-12}}</ref>。また、角川書店や平凡社の地名辞典でも「ざおうさん」と読みを付けている<ref name="yamagata-np"/>。[[2017年]](平成29年)[[6月30日]]の山形市議会6月定例会の本会議において、「ざおうさん」に表記変更を求める意見書が賛成多数で可決された<ref name="kahoku20170701"/>。ただし、「ざおうざん」と呼んでいる地域も一方にはあるとのことであり<ref name="yamagata-np"/>、同日時点で関係自治体の全てが表記変更に同意してはいない。
 
== 地理 ==
当地では、[[北西]]から[[南東]]に連なる峰々(以下、これを「'''蔵王連峰'''」とする)と、[[北東]]から[[南西]]に連なり、山形・宮城両県の県境となっている「[[分水界#中央分水界|中央分水界]]」(分水嶺)の峰々が「[[X]]」字状に交差している。両者は熊野岳(蔵王連峰の主峰)と刈田岳の間の馬の瀬の稜線付近で交差している。なお、両者をまとめて蔵王連峰と呼ぶ場合も多々あるので注意されたい。
{{右|
[[ファイル:Mt. Zao 0810.JPG|thumb|none|[[福島県]]の[[吾妻山]]からの眺望。左奥から右へ、瀧山、地蔵山、熊野岳、刈田岳、杉ヶ峰、屏風岳、不忘山が並ぶ。]]
[[ファイル:蔵王連峰.jpg|thumb|none|宮城県からの眺望。]]
}}
蔵王連峰は宮城県[[白石市]]、[[七ヶ宿町]]、[[蔵王町]]、[[川崎町 (宮城県)|川崎町]]、山形県[[山形市]]、[[上山市]]の広範に跨っている<ref name="平凡宮城"/><ref name="平凡山形"/>。蔵王連峰の主峰として、山形県側の熊野岳(標高1840[[メートル]]。以下m。)、県境の刈田岳(1758m)、宮城県側の[[屏風岳 (蔵王連峰の山)|屏風岳]](1825m)<ref group="注">屏風岳は宮城県における最高峰である。</ref>がある。これらの他に蔵王連峰を構成する主な山として、五色岳(1672m)、杉ヶ峰(1745m)、不忘山(1705m)、名号峰(1491m)、地蔵山(1736m)、三宝荒神山(1703m)、瀧山(1362m)、[[雁戸山]](1484m)、鳥兜山(1387m)、横倉山(1152m)、青麻山(799m)、後烏帽子岳(1681m)、前烏帽子岳(1432m)、馬ノ神岳(1551m)がある。熊野岳から刈田岳の間の尾根は馬の背と呼ばれる<ref name="平凡宮城"/><ref name="平凡山形"/><ref name="角川宮城"/><ref name="角川山形"/>。これらの多くの山々は、北東から南西方向へ、または北西から南東方向へ連なっている。両者はさながらアルファベットの文字「X」を描くように馬の背付近で交差している。このうち、北東から南西方向に連なる山々が宮城県と山形県の県境であり、日本列島における[[分水界|中央分水界]]である。北西から南東に連なる山々は両県にそれぞれ飛び出している部分である。蔵王連峰から流れ出る河川として[[三途川#宮城県|三途川]]がある。三途川は蔵王連峰の宮城県側の中腹にある高原「賽の河原(賽の磧)」を通る。
 
{{右|
このように蔵王連峰は、中央分水界(県境)をまたいで山形・宮城両県に張り出した形になっているため、各々の県内部分を「山形蔵王」「宮城蔵王」と呼ぶことがある。また、「山形蔵王」では、[[山形市]]内の蔵王北西麓を「西蔵王」と称する慣例があり<ref group="†">[[西蔵王有料道路|旧西蔵王有料道路]]、[[山形県道167号妙見寺西蔵王公園線]]、[[西蔵王テレビ・FM放送所]]などのほか、民間施設でも使用例が見られる。</ref>、「宮城蔵王」では[[蔵王町]]を境に、その北に接する[[川崎町 (宮城県)|川崎町]]内の蔵王北東麓を「北蔵王」<ref group="†">川崎町主催「北蔵王夏山開き」ほか。</ref><ref name="MK">[http://www.miyagi-kankou.or.jp/yamabiraki.htm 山開き情報](宮城県観光連盟)</ref>、その南に接する[[白石市]]内の蔵王南東麓から[[七ヶ宿町]]内の蔵王南麓にかけての地域を「南蔵王」と称する慣例がある<ref name="MK"/><ref group="†">[[宮城県道51号南蔵王七ヶ宿線]]、[[宮城県道254号南蔵王白石線]]、南蔵王[[青少年旅行村]]などの公的施設のほか、民間施設でも使用例がある。</ref><ref group="†">川崎町内に「東蔵王ゴルフ倶楽部」があるが、そのほかに「東蔵王」という称の使用例はあまりない。</ref>。かつて御釜があるエリアを「中央蔵王」と呼んでいた<ref>仙台八十八景([[仙台放送]] 1977年10月1日発行) p.140</ref>が、現在は廃れた。
[[File:Sankai_no_taki_5nov07.jpg|thumb|none|三階の滝の紅葉(宮城県)]]
}}
火山活動によってできた蔵王連峰の地形は多様である<ref name="角川山形"/>。蔵王連峰の東側には火口湖を源とする不帰の滝や、振子滝、地藏の滝、不動滝、[[日本の滝百選]]の一つである[[三階の滝]]がある。また、火山活動の恩恵である温泉がいくつかある。山形県側に[[蔵王温泉]]があり、宮城県側には[[峩々温泉]]、[[青根温泉]]、[[遠刈田温泉]]がある<ref name="平凡山形"/><ref name="角川山形"/>。古くは高湯と呼ばれた山形の蔵王温泉は強酸性の泉質が特徴である。開湯伝説によると、東征した[[日本武尊]]に従った吉備多賀由によってこの温泉が発見され、多賀由温泉から転じて高湯と呼ばれるようになったという。この他に、宮城県側の渓谷の中に[[かもしか温泉 (宮城県)|かもしか温泉]]という[[野湯]]がある。
 
蔵王連峰で見られる植物としては、[[コマクサ]]、[[ミネズオウ]]、[[ガンコウラン]]、[[ハイマツ]]、[[ヒメコマツ]]が挙げられる。[[オオシラビソ]]は[[過冷却]]水滴の吹き付けによって[[霧氷|樹氷]]となる。また、[[カモシカ]]、[[イタチ]]、[[ツキノワグマ]]などの動物が生息する<ref name="平凡山形"/><ref name="角川山形"/>。
単に'''蔵王'''と称される場合、蔵王連峰を指すほか、中央分水界の峰々と蔵王連峰の総称、あるいは、北を[[山形自動車道]]、東を[[東北自動車道]]、南を[[国道113号]]、西を[[国道13号]]で囲まれた地域にある峰々や[[高原]]などの総称としても用いられる。以下、蔵王連峰と中央分水界の峰々の総称を「蔵王」とする
 
蔵王はかつて[[修験道]]の場であり、その為に[[蔵王権現]]が祀られた。これに起源を持つ[[刈田嶺神社 (七ヶ宿町)]]が刈田岳の山頂に鎮座し、またこれに対をなす[[刈田嶺神社 (蔵王町遠刈田温泉)]]が蔵王の山麓にある。山頂の神社が奥宮、山麓の神社が里宮と呼ばれていて、この二つの神社の間で季節に伴う遷座が行われている。さらにこれとは別に[[刈田嶺神社 (蔵王町宮)]]もある。また、熊野岳の山頂には[[蔵王山神社]]がある。
== 主な山 ==
=== 中央分水界 ===
中央分水界上で「蔵王」の一部とされる場合があるのは、北の[[笹谷峠]]から南の[[二井宿峠]](または[[金山峠 (山形県・宮城県)|金山峠]])までの峰々。北東から記載。馬の背★は「蔵王連峰」と交差する稜線。
 
蔵王の山々の中にある施設としては、[[すみかわスノーパーク]]、[[えぼしリゾート]]、[[セントメリースキー場]]、みやぎ蔵王白石スキー場、[[山形蔵王温泉スキー場]]、[[蔵王坊平ライザワールドスキー場]]、蔵王猿倉スキー場、[[蔵王坊平アスリートヴィレッジ]]がある。
* 北端:笹谷峠([[山形自動車道]]・[[国道286号]])
** [[雁戸山]](1,485[[メートル|m]])
** 名号峰(1,491m)
** 馬の背★
** 船引山(1,173m)
** 二ツ森山(1,269m)
** 番城山(1,323m)
** 蓬沢山(975m)
* 南端:二井宿峠([[国道113号]])
 
また、蔵王連峰とその周辺は[[蔵王国定公園]]に指定されている。その範囲はおおよそ南側の不忘山から北側の[[面白山]]までに及び、[[長老湖]]や山寺として有名な[[立石寺]]がこれに含まれている。面積は約400平方キロメートルである<ref name="角川宮城"/><ref name="角川山形"/>。
=== 蔵王連峰 ===
{{右|
[[ファイル:Mt. Zao 0810.JPG|thumb|none|[[福島県]]・[[吾妻山]]からの眺望。左奥から右へ、瀧山、地蔵山、熊野岳、刈田岳、杉ヶ峰、[[屏風岳 (蔵王連峰の山)|屏風岳]]、不忘山が並ぶ。]]
[[ファイル:蔵王連峰.jpg|thumb|none|宮城県からの眺望。]]
}}
蔵王連峰上の峰々を北西から記載。「中央分水界」と交差する稜線である馬の背★より北西側が「山形蔵王」、南東側が「宮城蔵王」と呼ばれる。
 
== 火山活動 ==
* 西端:[[国道13号]]
** 瀧山(1,362m)
** 鳥兜山
** 横倉山
** 三宝荒神山(1,703m)
** 地蔵山(1,736m)
** 熊野岳(1,841m)
** 馬の背★
** 五色岳(1,672m)
** 刈田岳(1,758m)
** 杉ヶ峰(1,745m)
** [[屏風岳 (蔵王連峰の山)|屏風岳]](1,825m) - 宮城県最高峰
** 不忘山(1,705m)
** 大梁川山(720m)
** 花房山(819m)
** 青麻山(779m)
* 東端:[[東北自動車道]]
 
== 噴火活動 ==
{{右|
[[ファイル:Mount Zaō 3D, Japan.gif|thumb|none|蔵王連峰の3D画像]]
[[File:Aerial photo of Okama, the crater lake of Mt. Zaō in 1976.jpg|thumb|none|[[1976年]]度([[昭和]]51年度)撮影の{{国土航空写真}}。<br />写真中央に[[御釜 (蔵王連峰)#御釜(五色沼)|御釜(五色沼)]]があり、その東側に五色岳がある。これらを東側が開いた[[C]]形の[[外輪山]]が囲む。南側の外輪山の刈田岳頂上には「蔵王」の名称の由来となった[[刈田嶺神社 (七ヶ宿町)|刈田嶺神社(奥宮)]]、および、蔵王山頂レストハウスなどがある。]]
[[File:ZAO caldera 01.jpg|thumb|none|南側の刈田岳(宮城県)から北東方向に撮影した蔵王カルデラ。中央の窪地が旧火口、その左側の峰が中央火口丘の五色岳、その左側に火口湖の五色沼(御釜)がある。]]
}}
蔵王連峰の山々は火山群である。御釜がある蔵王の中央部と、瀧山のある北西部、屏風岳のある南部の三つの火山帯に区分され、それぞれが爆裂火口を持っている。このうち、北西の瀧山と南の屏風岳の火山活動は有史以前のものである。有史以降は御釜がある蔵王の中央部が火山活動の中心となっている<ref name="角川宮城"/><ref name="平凡山形"/>。
 
蔵王連峰は24時間常時観測対象火山である<ref name="volcano47"/>。2010年(平成22年)以降、気象庁により坊平に地震計、空震計、傾斜計、GNSS観測機器を上山金谷と遠刈田温泉に望遠カメラが設置されている<ref>[http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/sendai/212_Zaozan/212_Obs_points.html 蔵王山 気象庁観測点一覧表] 気象庁</ref>。また、東北大学により、1992年以降、地震観測などが行われている<ref>[http://www.aob.gp.tohoku.ac.jp/project/zao-volcano/ 東北大学蔵王山総合観測]</ref>。また、宮城県と山形県により、噴火と御釜からの火山泥流、降灰後の土石流などの発生を想定し防災ハザードマップが作成されている。
 
=== 火山活動史 ===
約100万年から70万年前には海底火山であったと考えられ、玄武岩質マグマの活動が水中で起こった。その後の30万年間ほどは休止期だった。
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約3万年前に始まり現在まで継続する活動期は、約2万年前まで、約8000年から3000年前、約2000年前以降に3分される。約8000年から3000年前には休止期を挟みながら107mm{{sup|3}}程度の噴出量のマグマ噴火が断続した。約2000年前以降の噴火は、規模は106〜107 mm{{sup|3}}程度と以前の活動期よりも規模がやや小さいが、頻度は以前より多い。
 
蔵王の火山活動について、文献に残る最も古い記録は『[[吾妻鑑]]』に記されている[[1230年]]の噴火である。[[14世紀]]から[[17世紀]]にかけての記録は無いが、活動が全くなかったとは考えにくいとする研究者もいる<ref name="oikawa2013">[https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosocabst/2013/0/2013_084/_article/-char/ja/ 及川輝樹、伴雅雄] 日本地質学会 第120年学術大会(2013仙台) セッションID: R3-O-4</ref>。以下に主な活動を示す<ref>[http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/sendai/212_Zaozan/212_history.html 蔵王山 有史以降の火山活動] 気象庁</ref>。
==== 有史以降の年表 ====
当該火山の歴史文献に残る最も古い噴火記録は、[[吾妻鑑]]に記されている[[1230年]]の噴火である。[[14世紀]]から[[17世紀]]にかけての記録は無いが、活動が全くなかったとは考えにくいとする研究者もいる<ref name="oikawa2013">[https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosocabst/2013/0/2013_084/_article/-char/ja/ 及川輝樹、伴雅雄] 日本地質学会 第120年学術大会(2013仙台) セッションID: R3-O-4</ref>。以下に主な活動を示す<ref>[http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/sendai/212_Zaozan/212_history.html 蔵王山 有史以降の火山活動] 気象庁</ref>。
* [[773年]]([[宝亀]]4年) 噴火 噴火場所は刈田岳?
* [[8世紀|8]]〜[[13世紀]]のいずれか 中規模:水蒸気噴火?→マグマ噴火 火砕物降下。噴火場所は五色岳。複数回噴火。
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* [[2018年]]([[平成]]30年)
** [[1月28日]]から[[火山性微動]]が観測され、山頂の南方向が隆起。[[1月30日]]に[[噴火警戒レベル]]を1から2に引き上げた<ref>[http://www.jma.go.jp/jma/press/1801/30a/zaozan180130.html 蔵王山の噴火警戒レベルを2へ引上げ]気象庁、2018年2月1日。</ref>。3月6日に1に引き下げ<ref>[http://www.jma.go.jp/jma/press/1803/06b/zaozan180306.html 蔵王山の噴火警戒レベルを1へ引下げ]気象庁、2018年3月6日。</ref>。
 
=== 災害対策 ===
24時間常時観測対象火山<ref name="volcano47"/>であるため、2010年以降、気象庁により坊平に地震計、空震計、傾斜計、GNSS観測機器を上山金谷と遠刈田温泉に望遠カメラが設置されている<ref>[http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/sendai/212_Zaozan/212_Obs_points.html 蔵王山 気象庁観測点一覧表] 気象庁</ref>。また、東北大学により、1992年以降、地震観測などが行われている<ref>[http://www.aob.gp.tohoku.ac.jp/project/zao-volcano/ 東北大学蔵王山総合観測]</ref>。宮城県と山形県により、噴火と御釜からの火山泥流、降灰後の土石流などの発生を想定し防災ハザードマップが作成されている。
 
== 人が関わる歴史 ==
[[File:Kattamine shrine at Mt.kattadake.JPG|thumb|250px|名称の由来となった、刈田岳山頂の[[刈田嶺神社 (七ヶ宿町)|刈田嶺神社・奥宮]](宮城県七ヶ宿町)]]
蔵王連峰の名前は、[[蔵王権現]]を祀ったことに由来する。
蔵王連峰はかつて[[修験道]]の地だった。[[天武天皇]]の時代に、修験道の開祖[[役小角]](役行者)の叔父に当たる行願が、[[大和国]]吉野の[[金峰山|金峯山]]から現在の蔵王の山頂に[[蔵王権現]]を分祀して修験の地としたと伝わる<ref name="角川山形"/>。あるいは、刈田嶺神社の社伝によれば、[[白鳳]]8年([[679年]]<ref group="注">[[白鳳]]と[[西暦]]の対応は複数ある。[http://www.miyagi-jinjacho.or.jp/jinja-search/detail.php?code=310010164 宮城県神社庁の記述]では、白鳳8年を天武天皇在位期間中であるとしているため、[[672年]]を白鳳元年とする方が採用されている。</ref>)、役小角が大和国の[[吉野山]]から蔵王権現を不忘山<!-- 昔の不忘山と現代の不忘山は違う山である可能性があり、同一の物と確定して述べるのは危ういと思われます。 -->に奉還し、周辺の奥羽山脈を修験道の修行の場としたとも言われる。
 
近代においては、山形県出身の歌人である[[斎藤茂吉]]が蔵王山を愛した。斎藤は「みちのくに生まれしわれは親しみぬ蔵王のやま鳥海のやま」と歌を詠んでいる<ref name="角川山形"/>。
太平洋戦争終結直前の1945年3月10日に、アメリカ軍の[[B-29 (航空機)|B29]]が3機続けて不忘山に墜落し搭乗員が全員死亡する事故が起き、事故から16年後には山頂付近に追悼碑が建立された<ref>[http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201409/20140905_15008.html 不忘山から世界平和を 公園整備へ | 河北新報オンラインニュース] - 河北新報</ref>。
 
太平洋戦争中の1945年(昭和20年)3月10日、アメリカ軍の爆撃機[[B-29 (航空機)|B29]]が3機、続けて不忘山に墜落し搭乗員全員が死亡する事故が起きた<ref name="角川宮城"/>。この事故から16年後に山頂付近に追悼碑が建立された<ref>[http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201409/20140905_15008.html 不忘山から世界平和を 公園整備へ | 河北新報オンラインニュース] - 河北新報</ref>。戦後、宮城県側の蔵王高原に[[引揚者]]が入植し、山を切り開いて[[酪農]]地帯に変えた。
戦後、宮城県側の蔵王高原には、[[引揚者]]が入植し、山を切り開いて[[酪農]]地帯に変えた。近年は[[牛乳]]の消費量低下と価格の底割れで一次産品中心の経営が不安定化しているため、蔵王[[ブランド]]の[[乳製品]]や肉製品などの二次産品開発が進められている。さらに、それらの二次産品を用いたレストランも増えている。また、[[牧場]]を観光牧場化して野外コンサートを誘致したり、キャンプサイト化したりもしている。その他、公衆温泉の改築、蕎麦の特産化など、日帰り客向けの観光開発が進められている。また、[[2007年]](平成19年)には、「'''蔵王火山'''」として[[日本の地質百選]]に選定された。
 
1950年(昭和25年)に可憐なコマクサが咲く山として、蔵王山は[[新日本観光地百選]]の山岳部門第1位に選ばれた<ref name="角川山形"/>。1962年(昭和37年)には蔵王連峰を横断する道路「蔵王エコーライン」が[[日本道路公団]]によって建設された。これは当初は舗装されていない有料道路であり、建設費は4億900万円だった<ref name="角川宮城"/>。また、1965年(昭和40年)に蔵王エコーラインから分岐して刈田岳へ向かう「蔵王ハイライン」が仙南交通(現在の[[宮城交通]])によって建設された。この建設費は1億1000万円だった<ref name="角川宮城"/>。蔵王エコーラインは1967年(昭和42年)にアスファルト舗装の道路となり<ref name="角川宮城"/>、昭和末期に無料化される。この間、1963年(昭和38年)に蔵王連峰一帯が蔵王国定公園に指定されている<ref name="角川宮城"/>。
 
近年、蔵王の酪農については[[牛乳]]の消費量低下と価格の底割れで一次産品中心の経営が不安定化しているため、蔵王[[ブランド]]の[[乳製品]]や肉製品などの二次産品開発が進められている。さらに、それらの二次産品を用いたレストランも増えている。また、[[牧場]]を観光牧場化して野外コンサートを誘致したり、キャンプサイト化したりもしている。その他、公衆温泉の改築、蕎麦の特産化など、日帰り客向けの観光開発が進められている。
 
[[2007年]](平成19年)には、「蔵王火山」が[[日本の地質百選]]に選定された。
 
== 観光 ==
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[[File:樹氷.jpg|thumb|none|[[樹氷]]]]
[[File:Zao juhyo.jpg|thumb|none|[[蔵王温泉スキー場]](山形県)]]
[[File:Sankai_no_taki_5nov07.jpg|thumb|none|三階の滝の紅葉(宮城県)]]
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[[南東北]]([[仙台経済圏]])の山岳観光地としては、近接する[[福島県]]の[[裏磐梯]]と観光[[コンテンツ]]がやや似通っており、場合によっては競合関係にある。裏磐梯が[[東京]][[資本]]などの域外からの投資が多いため、[[首都圏 (日本)|首都圏]]からの集客にも力を入れているのに対し、蔵王は地元資本が中心であるため、首都圏での営業力がやや弱い。
 
南東北主要[[都市圏]]の内、[[仙台都市圏]]は夏季にあまり暑くならないため[[避暑]]の需要は少ないが、他の[[山形都市圏]]・[[福島都市圏]]・[[郡山都市圏]]などは[[フェーン現象]]で高温となるため、避暑需要がある。[[避暑地]]としては、[[バブル景気]]期に高級化した[[ホテル]]や[[ペンション]]または別荘地が多く、また、[[湖]]や温泉がある裏磐梯の人気が強く、宿泊もする者も多いため客単価が高い。一方、蔵王は仙台から近いため、日帰り客を中心としており、夏季の客単価増が課題となっている。
 
夏季はトレッキングが盛んで、山頂の火口湖である[[御釜 (蔵王連峰)|御釜]](五色沼)や地蔵岳を巡るコースや、ドッコ沼、いろは沼などを巡る、高山植物を見る事ができる散策コースなど、散策路が充実している。
 
秋季は、[[蔵王温泉]]、[[蔵王エコーライン]]沿い、[[三階の滝]]、[[長老湖]]などで紅葉が楽しめる。しかし、紅葉ポイントが分散し公共交通アクセスに難があるうえ、宮城県側では[[鳴子峡]]が最も有名な[[紅葉]]スポットであるため、蔵王では、新[[蕎麦]]などの秋の味覚との組合せで集客を図っている。
 
蔵王連峰はスキーゲレンデが密集する巨大なスノーリゾートとなっている。また、世界的にも珍しい[[霧氷|樹氷]]ができる。スキーや樹氷見物は山形県側の蔵王温泉スキー場が著名で、蔵王樹氷祭りなどのスキーゲレンデを利用したイベントが行われる。宮城県側においては、冬季に雪上車による観光ツアーを行っておりこちらでも樹氷を見学できる。巨大な[[スキー場]]群と温泉がセットになっている山形蔵王が人気であるが、仙台との交通の便が良くなったため、宿泊客より日帰り客の比重が高くなり、客単価が下がっている。日帰りでは仙台からは宮城蔵王の方が近いため、[[ナイター]][[スキー]]では宮城蔵王の方が競争力がある。また、宮城県側では、山形に比べて1つ1つのスキー場が小さいため、[[スノーボード]]に特化した経営やファミリー層向けの[[そり]]用ゲレンデを設定するなど焦点を絞った小回りの利く経営がなされている一方、山形蔵王はその巨大さがかえって焦点を絞りにくくし、商品力の弱さを露呈する形になっている。しかし標高が高く約800mから1400mにゲレンデがあるため、暖冬の年でもすべてのゲレンデが滑走不可になることはまずない。2006-年から2007年にかけてのシーズンにおいても全国的な暖冬で新潟、長野周辺のスキー場が苦戦する中、蔵王は豊富な積雪に恵まれたためにツアー客が流れ、バブル経済崩壊以降減り続けていたスキーシーズンの入り込み数が久々に前年を上回った。「[[樹氷]]原コース」や「横倉の壁」を初めとした多様なコースと温泉・郷土料理などは、海外、特にスキー熱が高まりつつある[[大韓民国|韓国]]では受け入れられ、毎年韓国人スキーヤーが増加している。そのため、[[ソウル特別市|ソウル]]・[[仁川国際空港]]便が毎日往復している[[仙台空港]]と山形蔵王との間に直行スキーバスを運行し、韓国での営業に力を入れている。今後は、従来からの地元・仙台・首都圏に加え、仙台空港の定期路線がある韓国および[[台湾]]、そして、[[北海道]]で集客が見られる[[オーストラリア]]や[[タイ王国]]もターゲットに入れた営業が進められる。
 
* 夏季はトレッキングが盛んで、山頂の火口湖である[[御釜 (蔵王連峰)|御釜]](五色沼)や地蔵岳を巡るコースや、ドッコ沼、いろは沼などを巡る、高山植物を見る事ができる散策コースなど、散策路が充実している。冬期には、世界的にも珍しい[[樹氷]]ができ、ライトアップされた樹氷を見る事ができる。これらの様々な火山地形、植生は、[[蔵王国定公園]]に指定され、保護されている。
* スキーゲレンデが密集する巨大なスノーリゾートとなっており、一般的にスキーや[[樹氷]]見物で有名な「蔵王」とは山形側の蔵王温泉スキー場のことである。国際的なスキー(ジャンプ)大会が開かれる。蔵王樹氷祭りなど、スキーゲレンデを利用したイベントが行われる。
* 冬季、みやぎ蔵王側においては、雪上車による観光ツアーを行っており、こちらでも樹氷見物が一般客でも見学できる。
* 温泉地としての側面もあり、古くは高湯と呼ばれた山形の[[蔵王温泉]]は、強酸性の泉質が特徴である。伝説によると、東征した[[日本武尊]]に従った吉備多賀由によって発見され、多賀由温泉から転じて高湯と呼ばれるようになった。
* 宮城県側には、[[峩々温泉]]・[[青根温泉]]・[[遠刈田温泉]]等がある。
 
== 交通 ==
宮城県と山形県に跨る道路「[[宮城県道・山形県道12号白石上山線#蔵王エコーライン|蔵王エコーライン]]」が蔵王連峰を横断している。蔵王エコーラインは全長約26キロメートルの道路で、その最高標高地点は1600メートルである。さらに蔵王エコーラインの途中から分岐して刈田岳に至る有料道路「[[蔵王ハイライン]]」がある<ref name="角川宮城"/><ref name="角川山形"/>。ただし、これらの道路は冬季に閉鎖される。
ロープウェイは、蔵王の山麓から、山頂までを結ぶものである。蔵王温泉までの交通は、バス、自動車などを利用することになる。この他に、スキーゲレンデには多数のリフトが設置されている。
 
===山形県側===
*バス
**蔵王温泉バスターミナル<br>山形市内中心部を結ぶ路線バスが発着するほか、夏季は刈田岳山頂を結ぶ路線バスが、冬季は仙台駅を結ぶ臨時高速バスが発着する。
 
[[File:Zao 2006 Jozosancho.jpg|thumb|right|200px|蔵王地蔵山頂駅]]
山形県側には蔵王山麓の温泉地から山頂までを結ぶ[[索道|ロープウェイ]]がある。[[蔵王ロープウェイ]]の山麓線が蔵王山麓駅と樹氷高原駅を結び、山頂線が樹氷高原駅と蔵王地蔵山頂駅を結んでいる<ref>“[http://zaoropeway.co.jp/ 蔵王ロープウェイ]”(蔵王ロープウェイ)2018年12月7日閲覧。</ref>。この他に、蔵王中央ロープウェイが温泉駅と鳥兜駅の間で営業し、蔵王スカイケーブルが上の台駅と中央高原駅の間で運行している<ref>“[https://zaochuoropeway.co.jp/jp/summer/guide.php 蔵王中央ロープウェイ・蔵王スカイケーブル]”(蔵王観光開発)2018年12月7日閲覧。</ref>。
* 索道
** 蔵王スカイケーブル
*** 上の台駅、中央高原駅
** 蔵王中央ロープウェイ
*** 温泉駅、鳥兜駅
** [[蔵王ロープウェイ]]
*** 山麓線:[[蔵王山麓駅]]、[[樹氷高原駅]]
*** 山頂線:樹氷高原駅、[[蔵王地蔵山頂駅]]
 
また蔵王温泉にはバスターミナルがあり、山形市内中心部を結ぶ路線バスがここに発着するほか、夏季に刈田岳山頂とを結ぶ路線バスが、冬季に仙台駅とを結ぶ臨時高速バスが発着する。
===宮城県側===
* 索道
** えぼし高原ゴンドラリフト
*** 山麓駅、山頂駅
 
== 関連市町村 ==
* 山形県
** [[山形市]]
** [[上山市]]
* 宮城県
** [[川崎町 (宮城県)|川崎町]]
** [[蔵王町]]
** [[七ヶ宿町]]
** [[白石市]]
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group=""|}}
 
=== 出典 ===
{{Reflist}}
 
<!--
=== 参考文献 ===
* 平凡社地方資料センター 『宮城県の地名』(日本歴史地名大系第4巻) 平凡社、1987年。
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* 平凡社地方資料センター 『山形県の地名』(日本歴史地名大系第6巻) 平凡社、1990年。
* 角川日本地名大辞典編纂委員会 『角川日本地名大辞典4 宮城県』 角川書店、1979年。
* 角川日本地名大辞典編纂委員会 『角川日本地名大辞典6 山形県』 角川書店、1981年。
* 秋葉隆(編著) 『日本地名大百科』 小学館、1996年。
 
== 関連項目 ==
{{Commonscat|Mount Zao}}
* [[蔵王県境裁判]]
{{Div col|cols=2}}
* [[修験道]]
** [[蔵王権現]]
*** [[刈田嶺神社 (七ヶ宿町)]](奥宮)
*** [[刈田嶺神社 (蔵王町遠刈田温泉)]](里宮)
** [[熊野権現]]
*** [[蔵王山神社]]
* [[蔵王国定公園]]
* [[御釜 (蔵王連峰)|御釜]](山頂の火口湖)
* [[各都道府県の最高峰]]:[[屏風岳]](宮城県)
* [[イザベラ・バード]]
* [[日本の地質百選]]
*[[賽の河原]] (賽の磧)宮城県側エコーライン中腹にある高原で、中央部には[[三途川]](濁川水系)が流れる。
 
* 滝
**[[三階の滝]]
**[[不動滝]]
**[[不帰の滝]]
**振り子の滝
**地藏の滝
 
* 道路
** [[蔵王エコーライン]]
** [[蔵王ハイライン]]
** [[山形蔵王インターチェンジ|山形蔵王IC]][[山形蔵王パーキングエリア|/PA]]([[山形自動車道]])
** [[国道286号]]
** [[国道457号]]
** [[笹谷インターチェンジ|笹谷IC]]([[山形自動車道]])
** [[宮城川崎インターチェンジ|宮城川崎IC]]([[山形自動車道]])
* 駅名
** [[東北新幹線]][[白石蔵王駅]]
** [[奥羽本線]](山形線)[[蔵王駅]]
* スキー場
** [[山形蔵王温泉スキー場]]
*** スキー客は、1992-1993年シーズンの158万人をピークに年々減少。2004-2005年シーズンは60万人が利用。
** 西蔵王スキー場
** ライザスキーワールド
** 猿倉スキー場
** みやぎ蔵王スキー場すみかわスノーパーク
** みやぎ蔵王えぼしスキー場
** みやぎ蔵王白石スキー場
** みやぎ蔵王セントメリースキー場
**
* 温泉
** [[蔵王温泉]]
** [[遠刈田温泉]]
** [[青根温泉]]
** [[峩々温泉]]([[ボンネットバス]]による送迎が有名)
** [[鎌先温泉]]([[1428年]](正長元年)開湯の温泉地。5軒の旅館がある)
** [[かもしか温泉 (宮城県)|かもしか温泉]](みやぎ蔵王の渓谷中に湧出している[[秘湯]]。以前は、建物があったが雪崩により崩壊、現在建物無し)
*[[西蔵王テレビ・FM放送所]]
*[[蔵王みはらしの丘]](山形市と上山市にまたがるニュータウン)
*[[蔵王 (合唱組曲)]]
*[[蔵王県境裁判]]
*[[蔵王坊平アスリートヴィレッジ]]
* [[宮城県の観光地]]
* [[各都道府県の最高峰]]
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== 外部リンク ==
* [http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/sendai/212_Zaozan/212_index.html 蔵王山](気象庁)
* 気象庁
** [http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/sendaitokyo/212_ZaozanSTOCK/212_indexsouran/menu_jma_hp.html 日本活火山総覧(第4版)Web掲載版] {{PDF|[http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/souran/main/33_Zaozan.pdf 蔵王山]}}(気象庁)
* [http://gbank.gsj.jp/volcano/Quat_Vol/volcano_data/D58.html 第四紀火山 蔵王山] (産業技術総合研究所地質調査総合センター)
** [http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/souran/menu_jma_hp.html 日本活火山総覧(第4版)Web掲載版] {{PDF|[http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/souran/main/33_Zaozan.pdf 蔵王山]}}
* [http://gbankvivaweb2.gsjbosai.go.jp/volcanov-hazard/Quat_VolL_read/volcano_data33zaozan/D5833zao_1h01-L.html 第四紀火山pdf 蔵王山火山防災マップ] 産業(防災科学技術総合研究所 地質調査総合センター
* [http://www.town.zao.miyagi.jp/kazan/list.cgi 火山防災情報] (蔵王町)
*防災関係
** [http://vivaweb2.bosai.go.jp/v-hazard/L_read/33zaozan/33zao_1h01-L.pdf 蔵王山火山防災マップ] 防災科学技術研究所
** 蔵王山の噴火の歴史 山形県
** 蔵王山ハザードマップ 山形県
** 蔵王山火山防災ハザードマップ 宮城県
** [http://www.town.zao.miyagi.jp/kazan/list.cgi 火山防災情報] 蔵王町
** 蔵王山の火山防災について 山形市
* [http://www.zao-area.jp/ ZAO広域振興協議会]