「機動戦士ガンダム 第08MS小隊の登場人物」の版間の差分

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穏便に済ませようとするトップや[[#デル|デル]]と違い、故意にヒートホークを村の子供らに向けて脅すなど挑発的な行動を隠そうとしなかった。食料の受け渡しの際キキに狼藉を働こうとして[[ザクII|ザク]]で彼女を手掴みにしたが、トップから止めるよう命令され反抗的な態度を見せる。銃で狙う隊長の本気を知って渋々中止したが、怒ったキキに飯を皿ごと顔に叩きつけられた。その拍子に、人間にとってかなりの高所にあったザクの手から彼女を放り投げてしまい、ただでさえ神経を尖らせていたゲリラ達にいらぬ刺激をしてしまう(幸いキキはなんとか無事だった)。顔に付いた飯をぬぐった彼が最期に見たものは、ハッチを開放したままの自機に向け、怒れるゲリラ([[#ノッポ|ノッポ]])が対戦車ロケットを構え発射する姿だった。そのままコクピットを直撃され死亡。
 
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=== ギニアス・サハリン ===
*声 - [[速水奨]]
*登場話数:第2・4・7〜11話
*劇中の設定年齢:27歳
 
宇宙世紀0052年誕生。ジオン公国軍の技術士官で、階級は技術少将。アジア方面軍新兵器開発秘密基地司令。かつてのジオンの名家サハリン家の当主で、[[#アイナ・サハリン|アイナ・サハリン]]の兄。
 
かつてのサハリン家はギニアスが少年期の頃までは名門とされてきたが、作中では語られない何らかの理由によって急激に没落した{{efn|小説版では15年前の爆発事故から1年が経たないうちに両親が他界し、それと同時に没落している。その原因はサイド3外にあったサハリン家の資産を連邦政府が見せしめ的に徴用したとも、ザビ家との権力闘争に敗れたともいわれるが真相は不明。}}。繁栄期には何不自由ない裕福な暮らしを送っており、回想シーンで登場する[[サイド (ガンダムシリーズ)#サイド3(ムンゾ)|ズム・シティ]]の豪邸の庭からは公王庁が見えることから[[ザビ家]]とも縁が深かったと思われる。
 
ギニアスは深刻な病に冒されていた。一説によると12歳のときに大量の[[宇宙線]]を浴びる爆発事故に遭い、それによって不治の病に冒されたという。それが妹アイナを庇う形であったことから、アイナは兄に負い目を感じて献身するようになったらしい。この病は定期的な服薬を必要とするものであり、最終話で完成したアプサラスIIIの前で[[喀血]]していることから病状はかなりの進行を見せ重篤になっていたと思われる。この病もサハリン家没落の原因と考えられている。また、ギニアスが最終話で母親が何らかの恋愛事情で自分たち兄妹を捨てた、と受け取れる発言をしていることから、この事もサハリン家の没落とギニアスの人格の歪みに影響していると思われる。彼のアイナに対する執着とも偏愛とも取れる異常な感情はそれを物語っている。
 
ジャブロー強襲を目的とした[[モビルアーマー]]・アプサラスの開発責任者であり、公王[[ザビ家#デギン・ソド・ザビ|デギン・ソド・ザビ]]から一任されチベットのラサ近郊に存在する秘密基地にて開発に打ち込んでいた。アプサラスを完成させる事がサハリン家再興の夢を叶える唯一の手段と考え、常軌を逸した執念を見せる。
 
相当な規模の部隊を指揮下に置くが軍務は不得手であり、副官である[[#ノリス・パッカード|ノリス・パッカード]]大佐にほぼ任せきって、自らはひたすらアプサラスの開発に専念していた。また、実妹のアイナを自分の夢(サハリン家再興)成就のための「道具」と見ている節もあり、民間人であって軍人ではないアイナをテストパイロットとして[[高機動型ザクII#宇宙用高機動試験型ザク|高機動試験型ザク]]やアプサラスに搭乗させている。しかし、ヒマラヤ山中でアプサラスIIを失った際にアイナが連邦兵シロー・アマダと行動を共にしていた事実を知り、あまつさえ詰問する自分の前で臆せず理想論を語るに及び、実妹アイナに対し疑惑と憎悪の念を募らせていく。
 
物語終盤にて、アプサラス開発計画の中止をギレン総帥へ進言しようとした旧友[[#ユーリ・ケラーネ|ユーリ]]を謀殺し、遂にアプサラスIIIを完成させた。更にこれまで自分に協力してきた開発スタッフを完成パーティーの席で全員毒殺し、基地の全てを自分の管理下に置く。そして、アイナの操縦するアプサラスIIIの後部座席に乗り込み、秘密基地を取り囲んでいた地球連邦軍部隊の迎撃に当たるが、威嚇のみで一向に攻撃しないばかりかケルゲレン脱出のために一時休戦を連邦軍へ呼びかけるアイナに業を煮やし、彼女がコクピットハッチを開放して身を曝した隙に自らの操縦によって攻撃を開始。投降を勧めるアイナを拳銃で撃って機体の外に放り出した。だが、こうした彼の狂気はことごとく裏目に出る。アイナは、懐中時計が銃弾を防ぎ生存。また申し込まれた休戦を一方的に破られMS隊を喪失した連邦軍は即座に報復に転じ、ジム・スナイパーの狙撃により完成したばかりのアプサラスIIIは早くも航行不能に陥った。最後はシローとアイナの乗るガンダムEz8と相討ちになり、コクピットをEz8の右腕で潰されて死亡。しかし、寸前に放ったメガ粒子砲によりEz8は大破し、山肌を焼いて貫通したビームは[[#イーサン・ライヤー|イーサン・ライヤー]]が指揮を執るビッグトレーの艦橋を直撃した。
 
小説版ではコクピット内でアイナを銃撃して重傷を負わせ、さらにアプサラスIIIに取り付いて乗り込んできたシローに対しても銃口を向けるが、発砲寸前でアイナに射殺されている。
 
『[[SDガンダム GGENERATION#SDガンダム GGENERATION ギャザービート|SDガンダム GGENERATION ギャザービート]]』を初めとする、携帯機Gジェネシリーズでは度々ラスボスを務め、オリジナルMA[[ジオン公国の機動兵器#グロムリン|グロムリン]]を開発する。
 
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