「チェンバロ」の版間の差分

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フランスでは、17世紀半ばから2組の8′弦を独立して演奏できるカプラー式二段鍵盤のチェンバロが発達していた。フランスに典型的な技法である右手と左手で同じ音域を重ねて弾くピエス・クロワゼはこれによって可能となる。17世紀には下鍵盤をスライドさせる形式のカプラーが用いられていたが、18世紀になるまでには上鍵盤をスライドさせるようになった。
 
18世紀のフランスのチェンバロはルッカースに大きく影響を受けている。ランシェ一族やパカル・タスカンなど有名な製作家たちはルッカースの楽器の改造も行っを通じその設計を学び、さらにそれを発展させたチェンバロを製作した。標準的な弦列構成は、カプラー式二段鍵盤に、上鍵盤が1×8′で、下鍵盤が1×8′、1×4′である。この18世紀フランス様式のチェンバロは、現代のチェンバロ製作のモデルの主流となっている。
 
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