「チェンバロ」の版間の差分

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=== フランス ===
17世紀の[[フランス]]のチェンバロは、ケースの構造、響板の補強法、弦長、ブリッジの形状などでイタリアとフランドルの中間的な特徴を示し、音質的にも両者の中間に位置する<ref name="grove" />。この様な特徴を持つチェンバロは北ヨーロッパの広い地域で製作されていた<ref name="kottick">Kottick 2003, 156</ref>。
 
フランスでは、17世紀半ばから2組の8′弦を独立して演奏できるカプラー式二段鍵盤のチェンバロが発達していた。フランスに典型的な技法である右手と左手で同じ音域を重ねて弾くピエス・クロワゼはこれによって可能となる。17世紀には下鍵盤をスライドさせる形式のカプラーが用いられていたが、18世紀になるまでには上鍵盤をスライドさせるようになった。
 
18世紀のフランスのチェンバロはルッカースに大きく影響を受けている。フランスの製作家たちはルッカースの楽器の改造を通じてその設計を学んだものと考えられる。標準的な弦列構成18世紀フランスのチェンバロ、ケースの構造、弦長、響板の補強などをルッカースの設計に倣いつつ、より大型化しており、カプラー式二段鍵盤を備え、上鍵盤が1×8′、下鍵盤が1×8′、1×4′であり、音域は5オクターヴに達する。このような18世紀フランス様式のチェンバロは、現代のチェンバロ製作のモデルの主流となっている。
 
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