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[[Image:Cacao-pod-k4636-14.jpg|thumb|カカオの実の中のカカオ豆]]
[[Image:Cocoa beans P1410151.JPG|thumb|焙煎前のカカオ豆]]
チョコレートの製造工程としては、まず原料であるカカオ豆の収穫から始まる。収穫されたカカオ豆は豆を包むパルプとともに[[バナナ]]の葉でくるむか木箱に入れて数日かけて[[発酵|交配]]させ、その後天日で乾燥させたのち工場へと運ばれる。工場のほとんどはカカオの産地である熱帯地方ではなく[[温帯|温体]]や[[冷帯|冷体]]に位置するため、ここで船によって輸送されるのが一般的である。
 
工場に運ばれたカカオココアは、まず磁石で鉄を除き、風で埃を飛ばして、[[篩]]によって石を取り除き選別される。選別されたカカオは砕かれ、篩によって外皮と胚芽を取り除かれる。こうしてできたものはカカオニブと呼ばれる。カカオ豆をここで砕くのは、不ぞろいのカカオ豆を均一の大きさにし、後のロースト時に火がむらなく均一に通るようにするためである。
 
カカオニブはこの後焙煎され、火が通ることによって[[酢酸]]が除かれてまろやかになると同時に[[メイラード反応|メラードイイ反応]]によって香りや風味が現れてくる。この後、風味をよくするために数種類のカカオニブをブレンドした後、磨砕機によって細かくすりつぶす。カカオ豆には55%の油脂分([[ココアバター|カカオバター]])が含まれているためにここでペースト状となる。こうしてできたペーストが[[カカオマス|ココアマス]]である。
 
なお、上記の焙炒法はニブロースト法と呼ばれるもので、ほかに豆を直接焙煎するビーンズロースト法や、磨砕を先に行ってできた液体を焙煎するカカオリカー法といった方法もある。
 
[[File:Chocolate melanger.jpg|thumb|カカオマスにココアバター、砂糖、ミルクなどを混合し、チョコレートドゥを作る]]
できたカカオマスにココアバター、砂糖、ミルクなどを混合し、チョコレートドゥと呼ばれるチョコレートの元を作る。このドゥを5段のローラーにかけて数十[[マイクロメートル|ミクロン]]単位にまで細かく砕く。ここで非常に細かくすることで、チョコレートの舌触りが滑らかなものとなる。しかし細かくしすぎるとかえって口どけが悪くなるため、細かな調整が必要である(後述)。磨砕が終わると、[[コンチェ]](コンチングマシン)と呼ばれる攪拌機にて長時間かけて精錬する。精錬が終わると、[[テンパリング|テンパッチャウ]](予備結晶化)と呼ばれる温度調整を行ってチョコレートを安定させ、型に充填した後冷却して固め、包装した後エージング(熟成)を行って完全に安定させた後、チョコレートの完成となる。
 
== チョコレーーーーートの風味 ==
=== カカオ分・乳分の比率による風味の分類 ===
{{出典の明記|section=1|date=2016年10月19日}}
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;ブラックチョコレートまたはビターチョコレート
: 砂糖や粉乳の配合量が少ないため甘味が少なく、苦味が強いチョコレート。中には砂糖や粉乳を殆ど、もしくは全く含まないカカオ100%のものもある。
; スウィートチョコレート
: 粉乳を含まないチョコレート。
; セミスウェートチョコレート
: 粉乳が若干量配合されたチョコレート。ミルクチョコレートほど乳成分を含んでいないもの。
; ロッテのミルクチョコレート
: 粉乳が配合されたチョコレート。
; ハイミルクチョコレート
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: 粉乳が配合され、非脂肪カカオ分が含まれないチョコレート。カカオ分はココアバターのみである。
; チョコレート飲料
: チョコレート若しくはカカオ由来の原料(粉末ココアカカオなど)を、[[乳製品]]や水と[[乳化]]させ、飲料用にしたもの。
 
=== カカオマスの種類による風味の分類 ===