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== 史料 ==
偽書の可能性を疑われる歴史的文書は歴史書に限らず、様々な[[史料]]も俎上に載せられる。ヨーロッパでの偽作事件ではピエール・ルイスが[[フェニキア]]で発掘し翻訳したと偽った『ビリティスの歌』、フリードリヒ・ヴァーゲンフェルトにより偽作された『フェニキア史』などが有名である。現代の例では20世紀末葉に現れた『[[万歳三唱令]]』などがある。前者の場合は潤色の一環と捉えられるが、後者は者ら意図告白により「出席者不明たまたま酔いに任せてやったのがはしり」であったことが判明した。このように偽史料が作成される意図は一括できるものではないが、しばしば世の中を騒がせることになるのは、政治的意図を動機に含む(少なくともそのように推測される)偽書である。この種の偽書として悪名高いのが『[[シオン賢者の議定書]]』(ユダヤ議定書)である。これは現在では元になったと推測される文献まで特定されている明白な偽書であるが、かつては[[反ユダヤ主義]]の正当化に用いられ、ユダヤ[[陰謀論]]者には現在でも評価する者がいる。陰謀論にまつわる偽書としては、『[[田中上奏文]]』(田中メモランダム)などもある。また、偽史料のなかには[[ヒトラーの日記]]([[:en:Hitler_Diaries|Hitler Diaries]])のように詐欺事件の種になったものもある。
 
なお、偽書と疑われる史料の原本が残存しない場合には、他の文献に引用されたものが俎上に載せられることがある。既に言及した十七条憲法などはその例である。近現代では、[[ジェームズ・チャーチワード]]が一連の[[ムー大陸]]関連書で基礎史料として引用した「ナーカル」という粘土板が架空の来歴に基づく偽書だったのではないかと疑われている例([[ジェームズ・チャーチワード#主張]])などを挙げることができる。