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なお、静態保存されていた車両が整備され、もう一度本線を自走できる様に車籍を再び入れる事もある。これを車籍復活という。蒸気機関車などに多い。ただ、本線の保安装置や定格速度などが大幅に変化していた場合、旧型の車両を走らせるのは不可能なので、あえて車籍を戻さない場合もある。[[阪急100形電車]]や[[江ノ島電鉄100形電車]]などが当てはまる。
 
また、名車である事から廃車を伸ばす事もある。最近の例ではJR西日本が北陸地区にサンダーバード増発のあおりで[[国鉄489系電車]]が廃車になる時に廃車予定だったクハ489-501・1の2両が歴史的観点から廃車が延期となり、別編成に組まれていた502・2が代わりに廃車となり、両編成の先頭車が入れ替えられ、当分の間延命する事になった。ちなみに、JR東海では保存目的で103キハ58系気動車のグリーン車であるキロ28形式や165系電車のグリーン車サロ165形式、やキハ30系、キハ82系気動車などを車籍を抜かずに保管している。(なお103系、165系普通車は車籍なしで保存されている。)
 
数は少ないが、個人が保存目的や倉庫代わりに買い取る場合や、「思い出の車両」として地元自治体が引き取り、管理する場合もある。また、車両の製造会社が自社内で保存したり、「機械扱い」として車籍のない状態で工場内の牽引用に使用する場合もある。個人が買い取るケースは以前はよく見られたものの、近年では輸送費の高騰や土地の減少といった理由であまり行われていない事や、鉄屑の価格の方が「車両そのまま」で売却する価格より高いため、会社の方針として認めない場合も多い。個人が車両を丸ごと1両払い下げて何かに利用しようとすると、輸送費・土地代・改装費など込みで大体1,000万円くらいにはなる上、トレーラーなどでの輸送には警察その他多くの関係機関の許可が必要になり、その後の固定資産税もバカにならないという。