「ホモトピー群」の版間の差分

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m bot: 解消済み仮リンクザイフェルト–ファン・カンペンの定理'''ホモトピー類'''ホモトピー類を内部リンクに置き換えます
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[[数学]]において、'''ホモトピー群''' (homotopy group) は[[代数トポロジー]]において[[位相空間]]を分類するために使われる。1次の最も簡単なホモトピー群は[[基本群]]であり、[[空間 (数学)|空間]]の{{仮リンク|ループ (位相空間論)|en|loop (topology)|label=ループ}}についての情報がわかる。直感的には、ホモトピー群は位相空間の基本的な形、''穴''、についての情報を持っている。
 
''n'' 次ホモトピー群を定義するために、({{仮リンク|基点|en|base point}}付き)''n'' 次元[[球面]]から与えられた(基点付き)空間の中への基点を保つ写像は{{仮リンク|[[ホモトピー類|label='''ホモトピー類'''|en|homotopy class}}]]と呼ばれる[[同値類]]へと集められる。2つの写像が'''ホモトープ''' (homotopic) とは、一方から他方へ連続的に変形できることをいう。これらのホモトピー類たちが基点付きの与えられた空間 ''X'' の '''''n'' 次ホモトピー群''' (''n''-th homotopy group) と呼ばれる[[群 (数学)|群]] {{π}}<sub>''n''</sub>(''X'') をなす。異なるホモトピー群を持つ位相空間は決して同じ([[同相]])ではないが、逆は正しくない。
 
{{仮リンク|道 (トポロジー)|en|path (topology)|label=道}}のホモトピーの概念は[[カミーユ・ジョルダン]] (Camille Jordan) によって導入された<ref>{{Citation|title=Marie Ennemond Camille Jordan|url=http://www-history.mcs.st-and.ac.uk/~history/Biographies/Jordan.html}}</ref>。
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== 計算の手法 ==
ホモトピー群の計算は代数トポロジーで学ぶ他のホモトピー[[不変量]]のいくつかよりも一般にはるかに難しい。基本群に対する{{仮リンク|[[ザイフェルト–ファン・カンペンの定理|en|Seifert–van Kampen theorem}}]]や[[特異ホモロジー]]および[[コホモロジー]]に対する{{仮リンク|切除定理|en|Excision theorem}}とは異なり、空間をより小さい空間へ分解することによりホモトピー群を計算する単純な方法は知られていない。しかしながら、高次ホモトピー亜群に対するファン・カンペン型の定理に関する1980年代に発展した手法によって、ホモトピー型したがってホモトピー群についての新しい計算ができるようになった。結果については例えば以下にリストされている [http://xxx.soton.ac.uk/abs/0804.3581 Ellis と Mikhailov による2008年の論文]を参照。
 
[[トーラス]]などのいくつかの空間では、すべての高次ホモトピー群(すなわち2次以上のホモトピー群)は自明である。これらはいわゆる{{仮リンク|aspherical space|en|aspherical space}}である。しかしながら、球面のホモトピー群を計算する熱烈な研究にもかかわらず、2次元においてさえ、完全なリストは分かっていない。'''S'''<sup>2</sup> の4次ホモトピー群の計算でさえ定義から思いつくような技術よりもはるかに進んだものが必要なのである。とくに{{仮リンク|セールのスペクトル系列|en|Serre spectral sequence}}はまさにこの目的のために構成されたのである。
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==関連項目==
*[[結び目理論]]
*{{仮リンク|[[ホモトピー類|en|Homotopy class}}]]
*{{仮リンク|球面のホモトピー群|en|Homotopy groups of spheres}}
*{{仮リンク|位相不変量|en|Topological invariant}}