「杉村三郎シリーズ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎書誌情報: +文庫と新刊
7行目:
三郎の立ち位置は探偵役と同時に、事件全体を見届ける傍観者としての役割が強く、三郎の眼を通じて事件の裏に潜む悪意が顕れていくのが特徴である。また著者自身がシリーズを『'''昭和名曲歌謡シリーズ'''』と呼称しているように、「[[車屋さん]]」(歌:[[美空ひばり]])や「[[丘を越えて]]」(歌:[[藤山一郎]])や「[[テネシーワルツ]]」(歌:[[江利チエミ]])と1作品毎に昭和の楽曲やその歌詞が用いられており、劇中のテーマとなったり、人物描写の要素として用いられている<ref>『宮部みゆき全小説ガイドブック』、62 - 67項より。</ref>。また、シリーズは[[マイクル・Z・リューイン]]の「アルバート・サムスンシリーズ」からイメージされている<ref>『このミステリーがすごい!』2007年版、12項より。</ref>。
 
2018年412月現在までに長編『[[誰か Somebody]]』『[[名もなき毒]]』『[[ペテロの葬列]]』の3作、短編集『希望荘』『昨日がなければ明日もない』の2作が刊行されており、文庫版『[[ソロモンの偽証]]』第6巻に短編「負の方程式」が所収されている。また、『[[オール讀物]]』2017年11月号に「絶対零度」が、2018年3月号に「華燭」が掲載された
 
また、映像化作品としては、[[小泉孝太郎]]が杉村三郎を演じた[[連続ドラマ|連続]][[テレビドラマ]]が2作品作られている(『名もなき毒』〈[[2013年]]/『誰か Somebody』と『名もなき毒』の映像化〉、『ペテロの葬列』〈[[2014年]]〉)。