「オペラ座の怪人」の版間の差分

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2011年8月現在、日本語訳は[[創元推理文庫]](三輪秀彦訳)、[[ハヤカワ文庫|ハヤカワ・ミステリ文庫]](日影丈吉訳)、[[角川文庫]](長島良三訳)が発売されている。それ以外にも児童書向けに書き換えられたものもある(集英社、村松定史訳など)。
 
== あらすじ ==
舞台は1905年の[[パリ]]。年老いたマネージャーの退職日の夜、[[パリ国立オペラ|オペラ座]]の若手オペラ歌手のクリスティーヌは[[ガラコンサート|ガラ]]に出演して喝采を浴びる。幼馴染のラウルはクリスティーヌの歌を聴き、彼女への愛を思い出す。この頃、オペラ座には謎の怪人が住み着いているという噂があり、月給2万[[フランス・フラン|フラン]]と5番ボックス席の常時確保などを支配人に要求するなど手紙や行動でマネージャーに自身の存在を知らせていたという。怪人は音楽の才能に溢れ、投げ縄や奇術の達人でもあり、そしてクリスティーヌに恋をしていた。ガラの数日後、[[パリ国立オペラ]]では『[[ファウスト (オペラ)|ファウスト]]』を上演し、怪人の望みに反してカルロッタが[[プリマドンナ]]となり主役を演じる。上演中、カルロッタは声を失い、豪華なシャンデリアが客席に落下する。
 
クリスティーヌは怪人にさらわれ、彼が住むオペラ座の地下室に連れていかれ、怪人はエリックと名乗る。エリックは数日間共に過ごし、クリスティーヌが自分を愛するようになることを望む。しかしクリスティーヌにエリックの仮面を剥ぎ取り、鼻も唇もなく、落ち窪んだ目、生来の醜悪な人相に壊死した黄色い皮膚で覆われた、見るもおぞましいミイラのような顔を見られてしまったため、エリックは考えを改める。クリスティーヌが自分のもとを離れることを恐れたエリックは永遠に自分のものとする決心をするが、2週間後クリスティーヌがここを出たいと言うと、クリスティーヌがエリックの指輪をして信頼を裏切らないことを条件に解放する。
 
クリスティーヌは、自分の楽屋の裏から聞こえる『天使の声』の指導で歌唱力を付け頭角を現すが、その様子に嫉妬したクリスティーヌの恋人ラウル[[子爵]]は、『天使の声』の謎を解こうと奔走する。オペラ座の屋根の上でクリスティーヌはラウルにエリックにさらわれたことを打ち明ける。このエリックこそ『天使の声』であり、その正体はオペラ座の地下に広がる広大な水路の空間に住み着いた怪人であった。ラウルはエリックが二度とクリスティーヌを見つけられないようにすると約束する。ラウルは翌日決行するつもりだと語り、クリスティーヌは同意する。しかしクリスティーヌはエリックを哀れに思い、最後にエリックのために歌うまで出て行かないことにする。エリックがこれを盗み聞きし、多大なる嫉妬を抱いていることをクリスティーヌもラウルも気付いていない。
 
翌日の夜、『ファウスト』上演中にエリックは遂にクリスティーヌを誘拐してオペラ座の地下深く消え、無理矢理結婚しようとする。もし拒否すれば地下室に仕掛けた爆弾を爆発させオペラ座を破壊すると語るが、クリスティーヌはこれを拒否する。残されたラウルは元ダロガ([[ペルシャ語]]で国家警察の長官という意味)の謎のペルシャ人と共に、クリスティーヌを取り戻すためオペラ座の地下へと潜入する。ラウルが救出に来たことをエリックが気付き、エリックの古い知り合いでラウルを助けようとしたペルシア人と共にラウルを暑い拷問部屋に入れる。彼らと地上の人々を守るため、クリスティーヌはエリックと結婚することに合意する。エリックは消火用水にラウルを沈めようとする。しかしクリスティーヌはエリックの「生ける花嫁」となるため、結婚後も自分を殺さないように頼む。エリックは拷問部屋からラウルを出す。エリックはクリスティーヌと2人きりになった時、仮面を外してクリスティーヌのおでこにキスをし、クリスティーヌはキスを返す。エリックは母親からさえもキスをされたことがなかったと明かし、感極まって涙を流す。
 
エリックは皆を解放することを決め、自分が死んだらクリスティーヌが訪問して指輪を返してくれるよう約束する。またエリックはペルシャ人に新聞社に自分の死を伝えてくれるよう頼む。数日後クリスティーヌはエリックの隠れ家を訪れ、エリックを埋葬して指輪を返す。その後地元紙は「エリック死亡」とだけ報じた。
 
== 登場人物 ==