「ハシビロコウ」の版間の差分

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[[夜行性]]で、昼間はヨシやパピルスなどの草の間などで休む<ref name="morioka" />。単独で生活する<ref name="morioka" />。基本的には単独行動を好む。頸部をすぼめながら飛翔する<ref name="hancock1986" /><ref name="morioka" />。[[飛翔#動物#羽ばたきの回数|羽ばたきの回数]]は1分間に150回と、鳥類の中では非常にゆっくりとしている。長い[[飛翔]]は稀だが、興奮した際には、元いた場所から100-500メートルほど飛ぶこともある<ref name="Hancock"/>。鳴管が退化しており鳴くことは少ないが、嘴を打ち鳴らしたり(クラッタリング)飛翔中に鳴くこともある<ref name="morioka" />。近縁種のコウノトリ{{要検証|date=2017年3月}}<!-- 現在の分類ではコウノトリ科とは別目で近縁ではない -->と同じくめったに鳴かず、[[鳥類用語#行動|クラッタリング]]という行為をする。嘴をたたき合わせるように激しく開閉して音を出す行動で、[[鳥類用語#生態#行動|ディスプレイ]]や仲間との合図に用いられる。また、首を振りおじぎをする様は相手に対する親愛を意味しているという。ゆったりとした動きで、しばしば[[彫刻|彫像]]のように動きを止めるため、「動かない鳥」として知られる。
 
[[食性]]は主に[[魚食動物|魚食性]]で、ハイギョの他、[[ポリプテルス・セネガルス]]、[[ティラピア]]、[[ナマズ]]などを食べる。カエル、水棲のヘビ、[[ナイルオオトカゲ]]、ワニの子供など、湿地に住む脊椎動物を食べることもある。嘴を下方へ向けたまま直立して動かずに、足元を通りかかった獲物を頸部を伸ばし嘴で咥えて捕食する<ref name="hancock1986" />。捕えた獲物は嘴を動かして破砕する<ref name="hancock1986" />。獲物を狙うときはじっとして動かず、これは大きな図体で動き回り魚に警戒感を起こさせることを避けるためと考えられる。大型の[[ハイギョ]]などを好み、ハイギョが空気を吸いに水面に浮かび上がる隙を見て、素早く嘴で捕まえ丸呑みする。消化には数時間を要し、その作業にそれなりのエネルギーが費やされる。時たま、[[カバ]]が水中にいる際に魚を水面に追いやることがあり、その行動が期せずして、餌を獲ろうと水辺に立つハシビロコウのためになることがある<ref name="Hancock"/>。
 
草の間に水生植物を積み上げた産座の直径が1メートルに達する巣を作る<ref name="morioka" />。ペアの間ではクラッタリングやおじぎのようなディスプレイを行う<ref name="hancock1986" />。1 - 2個(3個の例もある)の卵を産む。雌雄交替で抱卵し、抱卵期間は約30日<ref name="morioka" />。生後3年で成熟する<ref name="morioka" />。