「小数」の版間の差分
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== 割合の表現 ==
小数は、[[長さ]]や[[重さ]]といった細分できる量や、[[割合]]や[[平均]]を表現する際に用いられる。[[仮分数]]や[[帯分数]]では繁雑になる割合の表現が、小数では簡素化されるという長所を持つ。真分数の「[[1/2]]」「[[1/3]]」「[[3/4]]」「[[4/5]]」といった表現は勿論だが、例えば「2倍半」「1と1/3」といった帯分数や、「5/4」「8/5」といった
特に1倍(=同等量)を超える割合の表現は、例えば十進表記の仮分数で「11/4」「25/9」「8/5」、これらを帯分数に直すと「2
;二分割(2{{sup|-1}})
例:三十六の「 *帯分数:十進表記:36の「2と[[3/4]]」は99。六進表記:100の「2と3/4」は243。十二進表記:30の「2と3/4」は83。二十進表記:1Gの「2と3/4」は4J。
▲*仮分数:十進表記:36の「11/4」は99。六進表記:100の「15/4」は243。十二進表記:30の「B/4」は83。二十進表記:1Gの「B/4」は4J。
▲このように、仮分数や帯分数では端数倍が判りづらくなる。
しかし、これらの数式が、小数を使うと「n × 2'''.m''' = p」として表現できる。この場合は、素因数に'''[[2]]'''が含まれていれば、小数化できる。3/4は、[[十進法]]では (75/100){{sub|10}} なので「0.75」、[[六進法]]では (27/36){{sub|
この方法では、
*十進表記:36×2.75 = 99。六進表記:100×2.43 = 243。十二進表記:30×2.9 = 83。二十進表記:1G×2.F = 4J。
のように簡素化される。
;三分割(3{{sup|-1}})
例:三十六の「 *帯分数:十進表記:36の「2と[[7/9]]」は100。六進表記:100の「2と11/13」は244。十二進表記:30の「2と7/9」は84。二十進表記:1Gの「2と7/9」は50。
▲*仮分数:十進表記:36の「25/9」は100。六進表記:100の「41/13」は244。十二進表記:30の「21/9」は84。二十進表記:1Gの「15/9」は50。
この場合は、素因数に'''[[3]]'''が含まれている場合は、小数化できる。7/9は、六進法では (28/36){{sub|6}} = (44/100){{sub|6}} なので「0.44」となり、十二進法では (112/144){{sub|12}} = (94/100){{sub|12}} なので「0.94」となる。よって、「三十六の "二と九分の七"倍は百」は:▼
▲この場合は、素因数に'''[[3]]'''が含まれている場合は、小数化できる。7/9は、六進法では (28/36){{sub|
*六進表記:100×2.44 = 244。十二進表記:30×2.94 = 84。
となる。
;五分割(5{{sup|-1}})
*帯分数:十進表記:360の「1と[[3/5]]」は576。六進表記:1400の「1と3/5」は2400。十二進表記:260の「1と3/5」は400。二十進表記:I0の「1と3/5」は18G。▼
*仮分数:十進表記:360の「8/5」は576。六進表記:1400の「12/5」は2400。十二進表記:260の「8/5」は400。二十進表記:I0の「8/5」は18G。▼
例:三百六十の「五分の八」は五百七十六
この場合は、素因数に'''[[5]]'''が含まれている場合は、小数化できる。3/5は、十進法では「0.6」(十分の六)、二十進法では「0.C」(二十分の十二)となる。よって、「三十六の "一と五分の三" 倍は五百七十六」は:▼
▲*帯分数:十進表記:360の「1と[[3/5]]」は576。六進表記:1400の「1と3/5」は2400。十二進表記:260の「1と3/5」は400。二十進表記:I0の「1と3/5」は18G。
▲この場合は、素因数に'''[[5]]'''が含まれている場合は、小数化できる。3/5は、十進法では「0.6」(十分の六)、二十進法では「0.C」(二十分の十二)となる。よって、「三
*十進表記:360×1.6 = 576。二十進表記:I0×1.C = 18G。
となる。
===使用例===
十進小数の使用例を以下に挙げる。
* [[五円硬貨]]の厚さは 1.5 ミリメートル、重さは 3.75 グラム▼
▲* [[五円硬貨]]の厚さは 1.5 ミリメートル、重さは 3.75 グラム。
* [[1986年]]の[[ランディ・バース]]の[[打率]]は 0.389。
* [[国の人口密度順リスト]]によると、[[グリーンランド]]の[[人口密度]]は 1 平方キロメートルあたり 0.03 人である。
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